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公開 2015年10月03日  

妊娠中に起きたトラブル覚えてますか?母子手帳を見直し、生活改善をしよう

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妊娠中に起きたトラブル、次の妊娠にも起こる可能性が高くなります。また、年齢を重ねた更年期・老年期に発症する可能性も高くなります。そのために予防ケアは大切です。ママの元気は子どもの元気!自分のケアもしっかりと!


まずは母子手帳の見直してみましょう

出産が終わったら、母子健康手帳の『妊婦の記録』のページ、見直すことは少ないのではないでしょうか?育児に追われて、それどころではないかもしれませんね。赤ちゃんのことが最優先になり、自分のことは後回し。そうなってしまうのも当たり前です。ですが、ママが元気であってこそ、赤ちゃんの健康につながります。時には自分の健康にも目を向けてみましょう!


さて、妊婦健診のたびに、医師や助産師が記入していたページ、ゆっくりと目を通したことはありますか?尿検査・浮腫・血圧・体重・貧血などなど、毎回の検査結果が書かれています。医師から伝えられなければ、あまり気にせずに過ごされたことと思います。今一度、見直してみませんか?

各種検査項目について

尿検査:尿たんぱくや尿糖、±や+の項目はありませんか?妊婦であれば、±程度ではあまり注意されてないことと思います。ただし、妊娠という負荷がかかったときに、尿たんぱくが出やすい、尿糖が出やすいということは意識されたほうが良いでしょう。


浮腫:特に足にむくみが出る方が多いです。妊娠後半であれば、もう少しで出産になるし、我慢しようと考えますよね。確かに、赤ちゃんが大きくなりますし、おなかが下がってきますし、ある程度のむくみは仕方ないかもしれません。循環が悪い方や、血圧が低い方、冷え症の方は出やすいです。足元を冷やさないだけでもむくみの程度は軽くなる可能性は高いです。


血圧:多少上がりますが、妊娠初期の血圧から15/15mmHgが適正な上昇とお考えください。


体重:妊娠中に増えるのは当たり前です。適切な体重増加は産後の育児のためにも必要です。しかし、むくみが体重増加につながる時には心配です。産後半年で妊娠前に戻せるくらいの体重増加が良いですね。妊娠前の体重に戻っていますか?もしくは、身長に対する適正体重(BMI19~24)になっていますか?


貧血:Hb(ヘモグロビン)という血液データの値が書かれていることももあります。妊娠中は11前後の方が多いです。10.5を切ると低いですね。

妊娠中のトラブルが将来発症

妊娠中に糖尿病を発症された方は、妊娠糖尿病とよばれます。産後に再検査をして問題なければ妊娠糖尿病のままですし、問題があれば糖尿病ということになります。妊娠糖尿病と診断された方は、将来糖尿病のリスクがグンと上がります。また、妊娠中に高血圧になった方も同様に、将来高血圧のリスクがグンと上がります。


妊娠中のトラブルが高齢になったときに出やすくなるというのは、すでにわかっていることです。そういう意味で、妊娠中のトラブルやちょっとした症状を見逃すことなく生活を改善させることが将来の疾病予防につながるんですね。加えて、明らかに検査で異常が出ないようなマイナートラブルに関しても同様のことが言えます。


尿漏れや腰痛、便秘や痔、妊娠中だから仕方ないと考えていたようなトラブルも、いづれ年齢を重ねたときに出る可能性は高いです。食事や運動、身体の冷えなどを意識して生活することで、発症のリスクは減ることでしょう。日々の生活の積み重ねが、将来の健康につながります。いつまでもわが子の笑顔を見ることができるように、毎日の生活の中でできることから努力していきましょうね。

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