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善意の行動が子どもの力を奪う!?「エンパワメント」の視点から考える、子どもの育ちと大人の役割とは(2ページ目)

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みなさん、こんにちは。

今回は、私自身のプレイワーカーとしての最大のキーワードでもある「エンパワメント」についてのお話です。子ども自身が持っている力を引き出すためのコツについて、子育て中の親御さんはもちろん、子どもに関わる仕事の方にも必見の内容です。

息子とのお砂場遊びでよくあったことなのですが、まず、私が山をつくる。すると彼は山を何か に見立て始めるのです。



時には「お城」、時には「ケーキ」などいくつかのパターンがあったのです が、この見立てに沿って、お城であれば門や階段を作ることに付き合い、ケーキであればトッピングを草花や小石を集めて遊びました。



ある時、私自身が「トンネル」を作りたくなり、トンネル堀りをしていたのですが、彼はトンネルではなく「川」に見立てたために水を流し始めました。



互いの見立てが一致する時もあり、そういった時は相乗効果で楽しく発展する時もあるのですが、この時は私自身、トンネルの両側から手をつなぐ感動を分かち合いたい!という気持ちが強かった結果、長男の気持ちはお砂場遊びから離れてしまい、私自身も上手くいかなかったことでの不完全燃焼の気持ちが残ってしまいました。

②成功するかしないかは重要ではない!「遊ぶこと」そのものが目的

自転車に乗って公園にお出かけする際に長男を自転車のチャイルドシートに乗せていたのですが、ある時からシートベルトを自分でつけるのが楽しくなった長男は、時間がかかるのですが、夢中で取り付けることを遊んでいました。



しかし、やり始めた当初はそのことが遊びだとは気付かずに、さっさと私がつけてあげて、早く公園で遊んであげようと思っていました。その結果、息子は号泣(笑)。



大人にとっては遊びと思えないようなことも、子どもにとっては遊びであり、また、すぐにできるかどうかは重要ではなく、やること自体に意味があると気づかされました。初めて自分でつけられた時のニコッとした顔は、今でも忘れられません。

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③本当に困った時にだけ手を差し伸べる!子どもは自分で解決する力を持っている

1歳半頃まではあまり物に執着がなかった長男は砂場などで道具を取られても、あまり意に介さない感じで別の遊びに移行したりしていました。



しかし、2歳頃から取ったり取られたりのおもちゃの取り合いをするようになりました。



公園で見知った子育て仲間の子どもとの取り合いの場合はなるべく親が介入して取り合いを止めることはせず、大人の都合で「貸してって言いなさい」「貸してあげなさい」の様なやりとりを、子どもに強要はさせませんでした。



もちろん、見守っていると、誰かしらは泣きますし、時には遊びが終わってしまうこともありましたが、そのまま3歳頃になると



「今、使っているから後でね」「これは使ってないからいいよ」



って会話しているんです。すごいですよね。自分の気持ちを大切にしながらも楽しく一緒に遊べるためのコミュニケーションをしている時があるのです。(ケンカも相変わらずしていましが…)



こういったやりとりを見るにつけ、3歳ぐらいの小さな子どもたちでも、子どもは自分たちでうまくやれる力を持っているなぁと改めて感心したものです。

子育てを通じて、親もエンパワメントされている

また、もうひとつの視点として、子どもが遊びを通してエンパワメントされていくことと同じ様に、私たち大人も子育てを通して、エンパワメントされていくことができます。



「自分にもヨソの子を見てあげられることがあるんだ」「外遊びの時間は子どもに怒らずにできるようになったなぁ」「Aくんのお母さんとBちゃんのお母さんが私の紹介で仲良くなって、子どもを見合って育てられる仲

間が増えて楽になってきたなぁ」などなど。



些細なことでも良いので、自分が身につけつつある力を意識してみてください。

次回のコラムでは

次回は「子どもの遊びの意義~身のこなしは遊びが基本~」

として、子ども時代の外遊びが、運動神経や関節の動きなど身のこなしに関わってくると

いうお話しをしていく予定です。お楽しみに!

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この記事を書いた人
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関戸博樹

フリーランスのプレイワーカー
特定非営利活動法人 日本冒険遊び場づくり協会 理事

大学で福祉を学ぶ中、「全ての人が元気になれる地域をつくる」ことを仕事に...

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