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公開 2015年09月08日  

体外受精で1人目を出産後、2人目妊活のため断乳をするも失敗し・・・

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1人目を体外受精で授かった我が家。凍結中の卵をお迎えすべく、夫婦で2人目妊活の時期について話し合った結果、息子10ヶ月で断乳をすることにしました。その時の体験談、私自身が感じたことなどをお伝えしたいと思います。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038000134

「そうだ、断乳をしよう!」と決意するも失敗、乳腺炎に…

「そうだ!断乳をしよう!」



そう思い立ったのは、産後半年以上経っても生理が再開せず、2人目妊活について焦っていたからでした。

「産後半年以内に8割の人が生理が復活する」と聞いたのは、出産した入院中のことです。授乳中は生理が来ない体質の人もいるので、神経質になる必要はなく、心配なら病院で診察してもらうようにとも言われていたのですが、私自身としては半年以内に復活すると思っていたため、産後8ヶ月目前になっても生理が来ない状況に焦りを感じ始めていました。



なぜ焦っていたかというと、第1子の出産が高齢出産で、年齢のことを考え2人目はあまり間を空けずに出産したいと考えていたからです。ちょうどそのころ、息子の夜泣きが始まり、睡眠がとれずに精神的にも体力的にも参っていた私は全身蕁麻疹になってしまいました。



病院で診察してもらったところ、「授乳中でも100%大丈夫、というものではないけど、お母さんの体を治すのが優先だから」という薬を処方されましたが、服用するかどうかを悩みました。



そして、「そうだ、これ(薬の服用)を機に断乳しよう!」と突発的に思いついて、その日の午後から断乳を開始することにしました。始めは「これで生理が復活する」とワクワクしていたものの、息子との触れ合いがなくなってしまった寂しさ、最後の授乳時の顔を思い出せない悲しさでどんどんモヤモヤに変わりました。



予想以上の頻度で張るおっぱい。少しずつ搾乳していましたが、3日目の晩、どう搾乳してもしこりがとれないところがあり、痛くて痛くて夜泣きする息子を抱っこすることができなくなりました。



翌日急いで母乳外来をしている助産院へ駆け込んだところ、「胸も赤くなっていて、膿汁もすごい。乳腺炎だね」といわれました。しこりは取ってもらいましたが、その日は頭痛・発熱・悪寒がひどく、急遽旦那が会社を休んでくれたので、家事も育児も全て投げ出してずっと寝ているという状態になってしまいました。



母乳外来中、「どうして蕁麻疹になったの?」と助産師さんが聞いてくれたことをきっかけに、断乳したけどとても悩んでいることを話したところ、涙が止まらなくなりました。「そんなに苦しいなら、もう少し授乳してもいいんじゃないかな」その一言で、自分で自分を追い詰めていたことに気付き、授乳を再開する決意をしました。

あらためて、断乳の準備

授乳を再開してからはいつかくる「断乳」について、いろいろ調べるようになりました。



私が調べた中で実際に参考になったのは、

・断乳は食事からしっかり栄養を取れるようになってから

・授乳の回数を徐々に減らしていく

・断乳後、3日目、1週間後、1ヶ月後に搾乳。このとき助産師などプロにしっかり搾乳してもらうことで詰まらない

・断乳1週間前から「○日後におっぱいバイバイだよ」と子どもに1日1回話しかける

ということです。



元々食がとても進んでいた息子は3回食に切り替えた9ヶ月直後から、1回の食事でかなりの量を食べていました。(ご飯70g+魚or肉15g、野菜30g、粉ミルク70ml、もっと欲しがる時は自家製甘酒や果物)そのため、すでに昼間の授乳はなしで夜間の寝かしつけと起きた時のみ、1日2~4回でした。



排泄物から消化もだいぶしっかりしてきたことを確認。この頃から、10ヶ月ちょうどで断乳を決行しようと夫婦で話し合い、決めました。

いざ、断乳!!

9ヶ月半から息子に「おっぱいバイバイまであと○日だよ」とカウントダウンを始め、「だから、いっぱい飲んでね。好きなだけ飲んでね」と話をするようにしました。



そして迎えた10ヶ月の日。朝方の授乳でこれが最後だと思ったので、「これが最後だよ。好きなだけ飲んでね」とその顔、姿を目に焼き付けるように見つめながら話しかけ、自分から口を外すまで飲ませました。



昼間はこれまでも授乳していなかったので、いつもどおりでしたが、夜は寝かしつけで授乳をしていたので、どのように寝かしつけると良いのかと、頭がいっぱいでした。



ですが、その夜、抱っこをしながら「おっぱいバイバイしたからママ、○○(息子の名前)を抱っこするね」と言って、抱っこでゆらゆらしていたらびっくりすることに頭を私の胸に預けてきて寝たのです。時間にして20分。こちらがびっくりしました。夜は2回ほど起き、その都度ぎゃん泣きしましたが、抱っこでゆらゆらすると同じように20分ほどで寝ました。



1つ頼ったのは、YouTubeで「赤ちゃん 寝る 音楽」の検索で出てくる音楽たち。このおかげで眠れたのかもしれません。そして、翌日も、翌々日も同じように寝ました。「よく3日でおっぱいを忘れるっていうけど本当なんだ」と驚きました。



しかし、4日目。急に思い出したのか、ベッドでゴロンゴロンして枕の端に吸いついて泣いたり、私のパジャマの上からおっぱいに吸いついて泣いたりしていました。その都度、「○○(息子の名前)はおっぱいバイバイしたね。その代わり、ママが抱っこするからね」と言って何とか寝かしつけましたが、4~5回起きたと思います。



おっぱいについては2日目、パンパンに張れ「また詰まったら」と恐怖を感じましたが、下手に自分で搾乳して詰まる方が嫌だったので、触らないようにし、3日目の朝一で母乳外来へ行き、搾乳してもらいました。



胸の形が変形するほどカッチカチに張っていた胸がすっかり元通り。空にするとまた母乳が作られてしまうので、少し残しての搾乳でした。以後は一度もカチカチになったり、張ったりすることはありませんでした。

断乳、そして…

断乳してから今日で11日が経ちました。息子の変化としては以下です。



・食事の量がさらに増えた(ご飯90g、魚or肉20g、野菜30g、粉ミルク70ml、自家製甘酒or果物)

・夜の寝かしつけが約10分になった

・夜中起きなくなった(起きても1回)

・眠たくなったら膝の上に頭を乗せてくるようになった



いろいろな意味でとても楽になりました。

生まれてからたった10ヶ月でこんなに成長するんだ、と驚くと共に、若干の寂しさもあります。ですが、この断乳は「2人目妊活のため」に息子にも協力をしてもらったもの。おっぱいの代わりにたくさん抱きしめたり遊んだりして、心のケアもしっかりしていきたいと思います。



あくまで断乳の一例ですが、参考になれば嬉しいです。

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