き:きいてあげて
ま:まとめて
し:示して
や:やらせて
ほ:ほめて
て:定着させる
子どもの性格・キャラクターによって、取りくみ方は柔軟にするべきでしょうが、この6ステップは基本となります。
まずは「きいてあげる」ですが、 大切なのは以下の3つです。
・「ポジショニング」
・「ペーシング」
・「チャンクダウン質問」
<聞くスタイル>
膝をついて目線を同じにしてあげましょう。もしくは安心できるように膝にのせてあげたり、おんぶしてあげるのも良いテクニックです。表情はスマイルを心がけるのが大切ですね。
対面して、親が立つ場合、子どもは見下ろされるという重圧プレッシャーを常に受けているかもしれません。
<聞く環境>
子どもがテレビに熱中している時とか、さわがしい環境で「今日、学校どうだった?何が楽しかった?」なんて聞いても上の空でスルーされますよね。こういう時は「お風呂」という空間が効果的です。
子どもの話す準備:子どもは、疲れていませんか? 他の事に集中していませんか? たくさんの経験や考えをまとめる時間を十分とれていますか?
子どもが話している内容を、先回りして予想したり、結論を先走ったりしないことです。 ゆっくり話をする・遠回りした話にイライラするかもしれませんが、子どもは「思い出しながら整理しながら」話をしているのです。尺取虫の意識で、子どもの話についていきましょう。
また、「リピート」「それでマジック」という2つのテクニックも役に立ちます。
(良い例)
子ども:「今日は、学校で●●ちゃんが、●●してた」
親:「そうなんだ、●●ちゃんが、●●してたんだね。それで・・・?」
(悪い例)
子ども:「今日は、学校で●●ちゃんが、●●してた」
親:「あの子は、いっつもそうじゃない。何回も先生に注意されてるんでしょ!」
今回の目的は、子どものプレゼン能力をアップさせることです。悪い例のように、話の主導権をいきなり握って、質問をしてしまうと、そこで子どもの思考は停止してしまいます。何があったのか? それを「自分なりに整理させるための関わりかた」を意識したいですね。
「リピート」することは、パパママは、あなたの伝えようとする事に着いていってるよ。安心して、次をしゃべっていいよ・・というメッセージを伝えます。また、「それで・・・」という端的な質問によって、思いだしたり、自問自答したり、情報をどのように伝えようか・・・という頭の使い方を引き出しています。
チャンクダウンとは、細かくすること(細分化)することです。「学校どうだった?どんなことが楽しかった?」という質問は「広すぎ」て、子どもは、どのように答えればよいのか返答に困ってしまいます。その場合は、シーンを細分化(特定)してから、質問をしてあげることが必要です。
(例)
親:学校に行って、まず、最初にどんなことをしたの?(シーンを思い出させる)
子:靴をはきかえたよ。
親:そう、靴をはきかえたんだね。それで?
子:それで、教室まで歩いていったよ。
親:そう。教室まで歩いていったんだね。教室には、もうお友達がきてたの?
子:うん、きてた。
親:そのお友達と、お話した?
子:うん、した。
親:そのお友達とお話して、どんなことが面白かったか、教えてくれる?
子:えっとね。ポケモンの話!
親:どんなポケモンの話がおもしろかったの? それで?