子どものプレゼン能力アップ!親が意識したい「きましやほて」とは?のタイトル画像
公開 2015年09月27日  

子どものプレゼン能力アップ!親が意識したい「きましやほて」とは?

2,191 View

4-8才くらいの子どもに「学校はどうだった?どんな所が楽しかったの?」と聞くと「わからない、忘れた」などの曖昧な答えが返ってきませんか?親としては、ポジティブな事を聞いてあげよう、楽しかった事を聞きたいな、という意識での質問ですが、子どもの反応はいつもボンヤリ・・・うーん、プレゼン能力がないのかな? 大きくなったら困るよなぁ。そこでパパは対策を考えました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161015002

子どものプレゼン能力アップで意識しておきたい「きましやほて」の6ステップ

:きいてあげて

:まとめて

:示して

:やらせて

:ほめて

:定着させる



子どもの性格・キャラクターによって、取りくみ方は柔軟にするべきでしょうが、この6ステップは基本となります。



まずは「きいてあげる」ですが、 大切なのは以下の3つです。

・「ポジショニング」

・「ペーシング」

・「チャンクダウン質問」

ポジショニングとは、「親の聞くスタイル」「聞く環境」「子どもの話す準備」の3つ

<聞くスタイル>

膝をついて目線を同じにしてあげましょう。もしくは安心できるように膝にのせてあげたり、おんぶしてあげるのも良いテクニックです。表情はスマイルを心がけるのが大切ですね。

対面して、親が立つ場合、子どもは見下ろされるという重圧プレッシャーを常に受けているかもしれません。



<聞く環境>

子どもがテレビに熱中している時とか、さわがしい環境で「今日、学校どうだった?何が楽しかった?」なんて聞いても上の空でスルーされますよね。こういう時は「お風呂」という空間が効果的です。



子どもの話す準備:子どもは、疲れていませんか? 他の事に集中していませんか? たくさんの経験や考えをまとめる時間を十分とれていますか?

ペーシングでは「尺取虫」「リピート」「それでマジック」に着目しよう!

子どもが話している内容を、先回りして予想したり、結論を先走ったりしないことです。 ゆっくり話をする・遠回りした話にイライラするかもしれませんが、子どもは「思い出しながら整理しながら」話をしているのです。尺取虫の意識で、子どもの話についていきましょう。



また、「リピート」「それでマジック」という2つのテクニックも役に立ちます。



(良い例)

子ども:「今日は、学校で●●ちゃんが、●●してた」 

:「そうなんだ、●●ちゃんが、●●してたんだね。それで・・・?」



(悪い例)

子ども:「今日は、学校で●●ちゃんが、●●してた」 

:「あの子は、いっつもそうじゃない。何回も先生に注意されてるんでしょ!」



今回の目的は、子どものプレゼン能力をアップさせることです。悪い例のように、話の主導権をいきなり握って、質問をしてしまうと、そこで子どもの思考は停止してしまいます。何があったのか? それを「自分なりに整理させるための関わりかた」を意識したいですね。



「リピート」することは、パパママは、あなたの伝えようとする事に着いていってるよ。安心して、次をしゃべっていいよ・・というメッセージを伝えます。また、「それで・・・」という端的な質問によって、思いだしたり、自問自答したり、情報をどのように伝えようか・・・という頭の使い方を引き出しています。

チャンクダウン質問は「きいてあげる」ための重要テクニック

チャンクダウンとは、細かくすること(細分化)することです。「学校どうだった?どんなことが楽しかった?」という質問は「広すぎ」て、子どもは、どのように答えればよいのか返答に困ってしまいます。その場合は、シーンを細分化(特定)してから、質問をしてあげることが必要です。



(例)

:学校に行って、まず、最初にどんなことをしたの?(シーンを思い出させる)

:靴をはきかえたよ。



:そう、靴をはきかえたんだね。それで?

:それで、教室まで歩いていったよ。



:そう。教室まで歩いていったんだね。教室には、もうお友達がきてたの?

:うん、きてた。



:そのお友達と、お話した?

:うん、した。



:そのお友達とお話して、どんなことが面白かったか、教えてくれる?

:えっとね。ポケモンの話!

:どんなポケモンの話がおもしろかったの? それで?

会話ストロークの量を増やそう

ストロークとは両者の間の会話の回数です。いわゆる、やり取りの「量」ですね。



上記の事例は、細かいやりとりですが「ストローク(会話量)は多い」です。一概には言えませんが、ストロークの量が多いほど、信頼関係の構築は進みます。なお、怒鳴りあってるのも、ストロークといえばストロークなのです。

「定着させる」までは、長くて緻密な道のりだけど、「き・ま・し・や・ほ・て」を意識してがんばろう!

この記事では、「子どものプレゼン能力アップを目指す」ための第一ステップ「きいてあげる」スキルに着目しました。これができたら「きいてあげた内容」を、子どものために「まとめてあげる」というステップを意識してみましょう。



き:きいてあげて

ま:まとめて

し:示して

や:やらせて

ほ:ほめて

て:定着させる



最後の「定着させる」までには、長くて緻密な道のりですが、子どものプレゼン力upにむけて、親が良い例をみせるように頑張りたいですね! そのための第一歩である「きいてあげる」スキルupに、取り組んでみましょう!

Share!