私の息子は生後40日目で「肛門周囲膿瘍」と診断されました。
その数日前から昼も夜もなかなか寝てくれず、よく泣いていたので私の気持ちも参ってしまっていたのですが、おしりが赤いことに気づき、よく見ると赤いだけでなく肛門の近くが腫れていました。症状を検索してみると「肛門周囲膿瘍」が当てはまりそうだと思い、小児科を受診したところ「肛門周囲膿瘍」と診断されたのです。
我が子の場合は「皮膚からの感染」のようで、菌が入ったことが原因だと言われました。膿が溜まっていくので切開して出す必要があるらしく、小児外科で切開手術を受けることとなりました。
切開手術と聞いて結構大掛かりな手術を想像してしまいましたが、実際は皮膚に少し穴を開けて溜まった膿を出すことでした。ですので麻酔なども使用せず、その場で切って膿を出しました。
息子の場合は病院で処置をする時にちょうど腫瘍が破れて膿が出ていたので、この破れたところをさらにハサミで切り、膿を出し切りました。膿を出したら消毒をしてこの日の手当は終わりです。外来でそのまま処置してもらい、比較的短時間で終わりました。
膿を出した時、息子は当然大泣きしましたが、少しすると落ち着いて泣き止み、病院からの帰りは車内で眠っていました。肛門周囲膿瘍は膿が溜まっている状態が痛いらしく、切った際の傷の痛みは1、2日程度でなくなるとのことでした。
とにかく清潔にすることが大切です。おむつ替えの際はおしりふきのシートでゴシゴシするよりも、洗い流すことをオススメされました。そうすることでおしりかぶれにもなりにくいようです。
ただ、ねんね期の赤ちゃんはうんちの回数も多いしゆるゆるベタベタ。まだ首もすわらない赤ちゃんをお風呂場に連れて行っておしりを流すのも想像するだけで大変!そこで我が家はいつもの場所でおむつ交換する際におしりを洗い流せるように、100均で手に入るドレッシングボトルとペットシーツ、そして濡れたおしりを拭くガーゼを用意しました。
ペットシーツをおしりの下に敷き、ドレッシングボトルにぬるま湯を入れてその場で洗い流します。洗い流した水はペットシーツが吸収してくれるし、ゆるゆるうんちもおしりふきで拭き取るより簡単に落ちてくれます。そのあとはガーゼでポンポンとやさしく水分を拭き取り、蒸れないようにおしりがさらさらになったらおむつを履かせます。
最初はお湯の準備等が面倒だと思いましたが慣れるもので、毎回清潔な状態を保てるこのやり方はおむつを交換する立場としても気持ちがよく、1歳を迎えた今も継続しています。そのためか肛門周囲膿瘍は再発せず、さらにはおむつかぶれにもなりませんでした。
一度菌が入ってしまった場所には菌が入りやすいらしく、ゆるゆるうんちの時期はその可能性も高いようです。
幸い息子は再発せずに1歳を超えましたが、肛門周囲膿瘍で膿がたまっていた部分は現在でも見てわかります。1歳~2歳で治ることも多いようですが、再発する可能性はゼロではないため、今後も注意して清潔に保ってあげなければと思っています。
菌が原因の病気とのことで、小児科で診断された時には「私のおむつ交換の仕方が悪かったのかもしれない」と落ち込みました。しかしその時に小児科の先生に「気をつけていてもかかる時はかかってしまう病気。お母さんのせいではないですよ」と言っていただき、気が楽になりました。
ですので、もしお子さんがこの病気にかかってしまったとしてもご両親はご自分を責めないでくださいね。正しく処置をしてもらえば比較的簡単に症状は治まります。再発しないようにこれから気をつければいいのです。
可愛いわが子の可愛いおしり。毎日おむつ替えの回数も多くて大変ですが、清潔に守ってあげましょう。