【読み聞かせ】4歳~5歳の子どもにおすすめ絵本3冊~奇想天外なストーリーを親子で楽しもう~のタイトル画像
公開 2015年08月21日  

【読み聞かせ】4歳~5歳の子どもにおすすめ絵本3冊~奇想天外なストーリーを親子で楽しもう~

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子どもが大きくなるとどんな読み聞かせをしようか迷う時もありますよね。えぇっ!?そんなのあり?ちょっとびっくりしちゃう奇想天外なストーリー絵本2冊とおはなし1冊をご案内します。現実の世界ではありえない。だからこそおもしろい!親子で読んで笑っちゃいましょう♪

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007287

パンダの秘密がいま、銭湯で明かされる…!?『パンダ銭湯』

『パンダ銭湯』tupera tupera 作

まるまるとしていてかわいいパンダ。白と黒の2色が印象的です。その白黒にこんな秘密があったとは…驚きです!



パンダ銭湯はパンダのためのお風呂屋さん。そこへ親子が訪れます。お風呂に入るとき服を脱ぐのは人間と同じです。だけど…ええっ、それって服なの?なんと、パンダの黒い部分を脱いでいくんです。目の部分はえええっ!パンダの目ってこんなかんじ?いよいよ中に入って洗い始めますが、あれ?ひとつだけ黒い部分が残ってる…これは?そして、あがった後は脱いだ服を着るわけですが、「あの部分」はどうするのでしょう…?それはどこなのか?笑っちゃうオチをぜひ確かめてみてください。



パンダ銭湯の入口や屋根、売られている「サササイダー」や「竹林牛乳」、それに注意書きなど、ひとつひとつのしかけがおもしろい。なんでやねん!とおとなはつっこみますが、子どもはまさか信じちゃう?図鑑や動物園で本物のパンダと出会う機会があるといいですね。韓国や台湾でも刊行されているという大人気の絵本です。

みんなとはちがう場所に行ってしまったぼくが出会うのは…『しらないまち』

『しらないまち』田島征三 作

みんなでバスで行く遠足、楽しみですよね。でもぼくはバスに乗り遅れてしまいます。すぐ後ろから誰も乗っていないバスが来たので乗ってみることに。「しらないまち」でバスを降りたぼくは、びっくり仰天。



さあ、ここからありえないことのオンパレードです!たんぽぽ、小鳥、パイナップル、バナナ、マンゴー、牛、豚、魚、ダンゴムシ、キリギリス、野菜、犬、猫、ハンバーガー、フライドチキン。身近な生き物や食べ物が、「しらないまち」ではまったく様子がちがっています。どんなふうなのか…?ちょっと想像してみてください。絵本を見てみたら、きっとひとつも当たっていないんじゃないかな?それほど奇想天外なんです。



バスで行ったのだからバスで戻ってくるかと思いきや、おおちがい。最初と最後にぼくのお母さんと妹が出てきますが、その反応がなんだか素敵でほっとします。

かっぱのお悩みをピーポポ・パトロールが解決!『百本きゅうりのかっぱのやくそく』

『百本きゅうりのかっぱのやくそく』柏葉幸子 作 西川おさむ 絵

最後にご案内するのは絵本ではなく、ちょっと長めのおはなしです。一気に読むこともできますが、何日かに分けて少しずつ読むのもいいですね。



ひとしがフリーマーケットで買ってもらったパトカーの「ピーポポ」。夜中に大きくなって空を飛び、困っているおばけを助けに行きます。ピーポポを持っているひとしはピーポポ・パトロールというわけです。これまでの活躍は下記の2冊で読むことができます。

『ピーポポ・パトロール』柏葉幸子 作 西川おさむ 絵

『はんぶんおばけのマメンキサウルス―ピーポポ・パトロール』柏葉幸子 作 西川おさむ 絵

今回ピーポポが到着したのは、ひょうたん型の池のある公園です。助けを求めたのはかっぱのさんた。ひとしと同じくらいの背丈です。ひょうたん池には伝説があります。それは誰にも見られず、ひょうたん池のさんたに百日、きゅうりを届けると、会いたい人に会える不思議な鏡を貸してくれる、というもの。



さんたがなぜ困っているかというと、おじいちゃんと一緒に毎晩きゅうりを届けに来ていたさおりちゃんが、かっぱの鏡を楽しみにしていて、ついにその百日目が来てしまう。そんな鏡は持っていないのに、きゅうりを食べてしまったから。ひとしはさんたの気持ちを知り、どうしようかとふたりで悩みます。するとピーポポが突然動き出し…?



星空のドライブの気持ちよさや、じつは怖がりのひとしが不安に思う気持ち、かっぱのさんたを好きになった理由、さおりちゃんの事情なども書かれていて、思わずおはなしの中に引き込まれてしまいます。ドキドキしながら迎える顛末は…ぜひお子さんと楽しんでください。

奇想天外なおはなしを楽しむコツは…

いかがでしたか?奇想天外なおはなしをご案内しましたが、「ありえない」と思うのはおとなだからこそ。子どもにとっては、おはなしの世界も現実の世界も明確な区別はないのかもしれません。あまり深く考えず、親子でげらげら笑ったり、おはなしの世界に入り込んでしまうのがいいですね。それが楽しむコツといえそうです♪

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