水慣れができている状態というのは、子どもが水中に潜りしっかり地面を蹴ってまた水面に出るという動作を抵抗なくできることを言います。
しかし、潜るどころか顔に水をつけるのも嫌だという子もいます。「苦手だから」と放っておくと、成長と共に水への恐怖心も増してしまうことも。かといって無理やり水に慣れさせようとして、急に頭から水をかけることは逆効果です。
身近な水場といえばやはりお風呂。まずはシャワーやお湯のかけっこで徐々に水への抵抗をなくしていきましょう。
恐怖心を持っている子には、少しずつ少しずつ水に慣れていくことが大切です。シャワーをかけると嫌がって顔を手で隠すのであれば、その手を無理に取るのではなく、自分でその手を外せるようにしていきましょう。水慣れするためには、子ども自身の気持ちがとても大切です。
親が必死に水に慣れさせようとするとかえって逆効果ですから、遊びをうまく取り入れて楽しみながら進めていくのが一番ですね。進め方の例をご紹介します。
1.「お母さんの真似をしてみよう」などと言い、お化粧をしているみたいに頬にお水をバシャバシャつける
2.「お水さんにチューできるかな?」と言い、鼻の下までをお水に入れてみる
慣れてきたら「シャボン玉を作ろう」などと言い、口から息をブーっと出す。水面がブクブクするので見た目にも楽しい
3.「お水さんの声を聞いてみよう」と言い、顔を傾けて片耳だけ水につける
顔の一部に水がつくことに慣れることで徐々に恐怖心が和らぎ、顔を一面つけることへとステップアップすることができます。顔をつけることができるようになってくれば、お風呂の底のオモチャやボールを潜って取ってみる、などの遊びをしながら潜る練習もできるようになります。
潜って数を数えたり大人と競ったり、さらに慣れれば目を開ける練習をするのも良いでしょう。