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公開 2023年05月22日   更新 2023年07月11日

【マスク時の声かけ】幼児は隠れた顔からどれだけ読み取れるのか?

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このほど静岡大学の研究グループが、幼児は「顔の一部が隠れた相手の表情を、どの程度読み取れるか」を調査。すると、意外なことがわかりました。


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幼児はマスクをしている大人の表情をどれくらい読み取れるの?

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現在、マスクの着用は原則不要ですが、感染症などが流行した場合には、またマスクを着用するシーンもあるかと思います。

静岡大学の研究グループは、3〜5歳児が「顔の一部が隠れた相手の表情を、どの程度読み取れるか」を調査。

果たして、どのような結果となったのでしょうか?


音声の情報も重要


今回の研究では3〜5歳児を対象に、【マスクやサングラスで顔の一部が隠れた相手の表情から、感情を読み取れるか】【表情に感情を込めた音声を伴うことが、感情の読み取りを促進するか】について調査。

その結果、マスクで口が隠れている時も、サングラスで目が隠れている時も、顔の全部が見える時より、相手の感情を読み取りにくくなることがわかりました。

中でも、サングラスを着用した相手の感情が最も読み取りづらく、正答率は80%程度。

ただし、感情を込めた音声を伴うと、顔が全部見えている時とほぼ同様に、感情を読み取れることがわかりました。


研究結果まとめ

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3〜5歳児は

・相手の喜び、悲しみ、怒り、驚きの表情は、ほぼ100%正解できる。

・相手がマスクを着用している(口元が隠れている)と、正答率は下がるが、ほぼ90%正解できる。

・相手がサングラスを着用している(目が隠れている)と、正答率は80%に下がる。

・相手がマスクやサングラスを着用していても、感情を込めた声が聞こえると、ほぼ100%正解できる。

ということです。


幼児は「目で見た情報」と「耳で聞いた情報」を合わせて、相手の感情を読み取っているんですね。

ぜひマスク時の声かけの参考にしてください。


(コノビー編集部)


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