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公開 2015年08月05日  

産後1年たったら婦人科健診を受けよう!助産師が伝える婦人科健診の意味とは?

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妊娠、出産のときには良くお世話になる産婦人科。しかし産後になるとなんだか足が遠のいてしまうという方、いませんか?なんとなくハードルが高いと感じてしまう婦人科の受診、どうして行く必要があるのかなどをお伝えします。


婦人科受診、ハードルが高く感じるのは私だけ?

産婦人科に行くのが苦手という話を良く聞くことがあります。ズバリ、内診台ですよね。わかります。わかりますよ。あれがなければ、産婦人科の受診のハードルも下がるのに…っていう気持ちになりますよね。日本女性の羞恥心は、大事なものです。失くして良いものではありません。



しかし、それとこれとは、別です。病気は、予防が第一。そして、早期発見が第二。健康診断をすることで、早期発見できる病気もあります。



冷え症、便秘、生活習慣の乱れなどなど、女性の婦人科系疾患は増えています。育児をする上で、母親の健康は欠かせません。育児中、子どものことが第一になりがちですが、たまには、自分の健康にも目を向けてみてくださいね。

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内診台での検査って本当に必要なの?

婦人科では、基本的に問診、尿検査、血液検査、触診、超音波検査、細胞診、などの検査を行っていきます。気になる症状があれば、検査項目は増えていきますし、特に何もなければ、最低限の検査です。



最低限といっても、婦人科を訪れる方のほとんどの方は内診台での検査を経験されるでしょう。内診台では、視診という目で見る検査、触診という触って確認する検査、超音波検査、を行います。また、定期健康診断の場合、2年に1度子宮頚ガン検査が行われますので、その場合、子宮頚部の細胞を少し取ります。この場合は綿棒で拭うだけなので痛みはありません。内診台でこれだけの検査が行われているのです。



視診や触診もしているの!とより恥ずかしく思われるかもしれませんが、喉が痛ければ喉を見ますし、喉が腫れていないか触りますよね。それと同じことなんです。ましてや、婦人科で視てもらう部分は、普段自分でも見る機会のない部分です。触る触る機会も少ないかもしれませんね。触診してもらって初めて痛みがあることに気付く場合もあるので、大切な検査です。



医療機器が発達していますから、例えば心臓の検査などは、直接視ることは出来なくても、聴診器・レントゲン・超音波検査・心電図検査、などで病気を判断していきます。子宮や卵巣なども、同じように医療機器を使って内診台に上がらずに検査できないものでしょうか?



内臓の多くは、視て確認できないものです。心臓も肝臓も腎臓も、直接見ることが出来ませんよね。子宮は、膣を通せば、子宮の入り口を視て触ることができるわけです。



どんなに機械が精密になったとしても、視て触って確認できるというのは、判断材料としては大事なものなんですね。加えて、超音波を、腹部を通してではなく、子宮に直接当てることができますので、同じ超音波だとしても、より詳しく視ることができるんですよ。

産後1年で受診しましょう

婦人科の受診は後回しにしがちですが、病気の早期発見のためには、大切な受診です。妊娠初期に、子宮頚ガンの検査を受けられている方が多いと思います。2年に1度の検査が推奨されていますので、妊娠初期から2年後は産後1年くらいに当たります。



その頃には、産後の月経も再開しているかもしれませんし、再開されていない方は、不安に感じているかもしれません。次のお子さんを望んでいる方もいらっしゃることでしょう。その機会に、ぜひ婦人科を受診して、普段の心配や悩み事を解消してください。



もちろん、産後1年経つまでに、下腹部痛や、気になる不正出血、痛みやかゆみなどの症状、帯下の異常などあれば、婦人科の受診をおおすすめします。

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まとめ

いかがでしたか?

なんとなくハードルが高く感じてしまう婦人科。お気持ちは良くわかりますが、やっぱり定期的な受診は大切なことです。ぜひこのタイミングで足を運んでみてくださいね。

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