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公開 2015年04月30日  

お腹にいる赤ちゃんにも卵子がある・・・!?命のつながりについてかんがえてみよう

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妊娠中のママへ、そしてこれからママになる女性のみなさん。親から子、子から孫へとつながっていく命について考えてみませんか?


ハイリスクな出産をさけるために

はじめまして。助産師uticoと申します。これまで、総合周産期母子医療センターに勤務し、ハイリスク(切迫早産・妊娠高血圧症候群など)と言われる妊娠・出産に関わってきました。



その中で、女性の生活習慣は健康な体づくりにつながるため、出産をするうえでとても重要だと考えるようになりました。もし、不適切な生活習慣が続けば、ハイリスクな妊娠・出産の可能性を高めてしまう可能性があります。実際、食生活や運動習慣が、身体の冷え・体力の低下・免疫力の低下につながっているということもあるんですよ。

卵子の意外なひみつとは?

さて、親からいただいた命、そして子へ引き継いでいく命・・・というように、妊娠期間は命のつながりをより深く・強く感じるのではないでしょうか。私たちの命のもととなっているのは、お父さんの精子とお母さんの卵子ですよね。実は、卵子というのは、胎児の頃にすでに赤ちゃんの中に作られているということを知っていましたか。



ということは、私たちはおばあちゃんのおなかの中にいるお母さんがすでに持っていた卵子で命を授かったということになります。今の妊婦さんのおばあちゃん世代は、50代~60代でしょうか。昭和30年前後の戦後~高度成長期のお生まれかと思います。私たちの身体は、少なからずその時代の食生活や環境の影響を受けています。



今、おなかの中にいるお子さんが女の子ならすでに卵子も持っていることでしょう。あなたが食べているもので育ち、感情を受け取り、育まれる卵子です。産まれてくるのは30年後かもしれませんが、今の時代の影響も受けます。

子どもの元気な心と体のために

子どもたちがたくましく生きていくために必要なのは、元気に生活できる心と身体です。その基盤を作るために大事な妊娠期間。どういうふうに過ごしたらいいのか、それはひとりひとり違います。ご自身と、ご自身の子孫のために、どう過ごしたらいいのでしょうか。少し考えて、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?



今、妊娠しているあなたが、何か気づいて、何か変えていくことができればそれが、自分自身に大きな変化をもたらさなかったとしても、子どもや孫の健康につながっていくことでしょう。変化は必ずしも足し算ばかりではありません。今の生活から引き算も必要です。



これから、どういったことに気をつけていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。

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