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「三歳児神話」論争が終わらない本当の理由~三歳児神話論争から抜け出すための3つのステップとは?~

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定期的に話題にあがる「三歳児神話」。母親が育てたほうがよい/そうではないといった議論に終わりがないのはなぜなのでしょうか。今日はそんな「三歳児神話」論争に終止符をうつ3つの視点をお伝えいたします。

出典:http://switch-box.net/wallpaper-baby-photo.html

三歳児神話とは

子どもを持つ親ならば、一度は聞いたことのある「三歳児神話」というワード。



これは、子どもは3歳まで母親が自分の手で育てなければ、子どもに身体的・情緒的な悪影響を与えるという考え方のことです。



この「三歳児神話」が「真実」か「真実ではない」かについては、数々の科学的な検証が行われてきました。



例えば、澤口俊之氏は脳科学の観点から、母親が家で子育てを行うべきであると主張している一方で、国立精神神経センター精神保健研究所の菅原ますみ氏は、子どもが3歳になる前に仕事に復帰した母親とそうではない母親の子どもの間に、「キレやすい」といった情緒的な差異は見られないとの結論を出しています。

三歳児神話に関する科学的検証~日本赤ちゃん学会より~

三歳児神話論争が終わらない本当の理由

こうした研究結果が発表されると必ずといっていいほど賛否両論の声があがります。



「やはり三歳児までは母親の元で育てたほうがよかったんだ」

「いや、そんなことはない。誰が育てるかは子どもの発達に影響がない」



といった具合に。



こうした「どちらの方がよい」議論は終着点が見えず、双方がお互いを攻撃し合う「終わりのない議論」に陥りがちです。



では、こうした泥沼の議論に陥ってしまうのは何故なのでしょうか?



その大きな理由としては、この議論の「目的」が忘れ去られ、「手段」にのみ焦点があてられていることが考えられます。



そもそも、三歳児神話が話し合われはじめた本当の「目的」は、「子どもが身体的・情緒的に健全に成長するためにはどうしたらよいかを考える」ということにあったはずです。



しかし通常の三歳児神話論争は、その「目的」を達成するためのひとつの「手段」である「母親が育てる/育てない」という部分にのみ焦点があたり、議論が行われています。



その結果、「子どもが身体的、情緒的に健全に成長する」という前提としての「目的」が忘れ去られ、「母親といたほうがよいのか」「そうではないのか」という二元論に回収されてしまい、「真実だ/真実ではない」とそれぞれが主張しあう終わりのない論争が起こってしまっているのです。

「三歳児神話」論争が終わらない本当の理由~三歳児神話論争から抜け出すための3つのステップとは?~の画像1

では、こうした終わりのない「三歳児神話論争」ではなく、みんながよりよく子育てができるようにするには、社会においてどのような議論をしていけばよいのでしょうか。また、実際に子育て中のお母さんが三歳児神話に悩まないためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

1.他の「手段」も検討・議論する

上で述べたように、もし「三歳児神話」の話が行われる本来の「目的」が、「子どもの健全な成長と発達」であったらならば、どのようなことが言えるでしょうか?



それは、「『目的』に応じた『手段』は何種類もあるはずである」ということです。



現在の問題は「子どもの健全な成長と発達」という目的に達するためのたったひとつの手段であるはずの「母親が育てる」という選択肢が過度に注目されているという点にあります。



しかし、図で示したように本来の目的が「子どもの健全な成長と発達」であることを思い出せば、それを実現するための手段にはその他にも様々な選択肢があることが分かると思います。

「三歳児神話」論争が終わらない本当の理由~三歳児神話論争から抜け出すための3つのステップとは?~の画像2

例えば、「日中は一緒にいられないけれど休日に子どもとゆっくり話す」といった選択肢Aも考えられるでしょうし、そもそも「母親が一緒にいることだけが、重要なのだろうか。他の人と育児を積極的に分担し、子どものコミュニケーション能力を育んではどうだろう」といった選択肢Bを考えることもできます。



特に三歳児神話に悩まされているお母さんは、目的を達成するために「母親が育てる」という手段以外の選択肢をあげてみましょう。きっと色々な方法があることに気づくはずです。



また社会全体においても、選択肢にはどのようなものがあるのか、どのような社会的資源があったらその選択肢は可能になるのか、といった前向きな議論をしていく必要があるのではないでしょうか。

2.「過度な一般化」ではなく、前向きな情報交換を

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この記事を書いた人

ともかママ

ともかママです。子どもが幸せで楽しい人生を送れるように、様々な人から話を聞きつつ、自分なりの愛情をめいいっぱい届けてあげたいな、と思っています。...

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