1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができること

「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができること

「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができることのタイトル画像

「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことがある人はいるでしょうか。最近、少しずつ耳にするようになってきたこの言葉を少し詳しく見ていきたいと思います。

アダルトチルドレンとは?

最近、よくテレビなどで聞くようになった「アダルトチルドレン」という言葉。



この言葉は、もともとは、「アルコール依存症の親の元で育った人」という意味で使われていたものでした。



アルコール依存者の家で育つと、無意識のうちに、親を助けよう、迷惑をかけないようにしよう、家庭内の問題を解決しよう…と「子どもらしさ」を押し殺し、その家庭環境に応じた性格や態度を身につけていきます。以前までは、こうして人格を形成した人のことが「アダルトチルドレン」と呼ばれていました。



しかし近年では、アルコール依存者の家で育った子どもだけでなく、広く「幼いときからの親子関係(家庭環境)に影響を受けて、自分の気持ちを押し殺し、その結果として大人に至るまで生きづらさを抱える人」という意味で使われるようになってきています。



例えば、親に自分の意見をあまり聞いてもらえなかった、親から十分に愛されたという感覚を得られなかった、等の経験がもとで、



ありのままの自分を認められない…

自分の気持ちをうまく表現できない…

自分が本当は何をしたいのかがよく分からない…



そうした気持ちを抱え、大人になっても苦しむ人たちを広く示す概念としてアダルトチルドレンという言葉が知られるようになってきているのです。

参考:アダルト・チルドレン :性格形成と家族(日本性格心理学会大会発表論文)

アダルトチルドレンの特徴

こうしたアダルトチルドレンは、不穏な家庭の中で育つうちに、知らず知らずのうちに家族の中で期待される役割を自ら果たしていくようになると考えられています。「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本(発行:アスク・ヒューマン・ケア)では、そうした役割として以下の5つをあげています。



◆ヒーロー(優等生)

「優秀ないい子」「しっかりした子」でいることで、家庭の中で評価されようと頑張る。本当は疲れていて、休みたい。でも努力することをやめれば、自分の価値がなくなると思っている。



◆スケープゴート(問題児)

家でも学校でも、何かとトラブルを起こし、攻撃的にふるまうことで、自分の存在を主張する。実はとても気づ付いているが、すべて怒りや破壊的な行動として表してしまう。



◆ロスト・チャイルド(いないふり)

目立たない子ども。すみっこでそっと息をひそめていることで、緊張した家族関係で気づつけられることから自分を守ろうとする。「自分はどうでもよい存在」だと思いがち。



◆クラウン(道化師)

おどけた態度やかわいいしぐさで家族の緊張をやわらげようとする。真剣なことでも、おどけたり、幼稚なふりをする。つらさをはっきりと言葉にすることができない。



◆ケアテイカー(お世話やき)

トラブルの多い家庭のなかで、親の面倒を見たり、妹や弟の保護者役になるなど、自分のことは後回しでひたすら周囲の役に立とうとする。でも、自分の本当の感情や、自分のしたいことが分からない。

「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができることの画像1

アダルトチルドレンの対処法

こうした概念が広く知られるようになると、



「あなたの子どもはアダルトチルドレンになっていない!?注意が必要な親の接し方」



「あなたの周りにもいるかも!!アダルトチルドレンの行動の特徴と接し方」



というように、子育てに対する不安をあおったり、いたずらに興味をひきたてたりするような情報が出回ることが多いと感じています。



しかし、私は「アダルトチルドレン」という概念は、「本人の苦しみを和らげるため」もしくは「そうした人たちへの周囲の人の理解を促すため」に使われ、そして広まってほしいと思っています。



まず、幼いときの家庭環境の影響から、「ありのままの自分を認められない」「本当の気持ちが分からない・伝えられない」という苦しみを抱えている人たちへ。



そこから抜け出すために、まずは幼いころの記憶をしっかりと振り返り、今の自分の視点から捉えなおすという作業が必要となってきます。



これは、「原家族ワーク」と呼ばれていますが、自分が思っている以上の感情の揺れを起こす可能性があるため、周囲の人と共有したり、本などでどういった感情の変化が訪れるのかをあらかじめ知っておいたほうがよいと思います。



もし、いま自分の子育てがうまくいっていないかも、と不安を抱えられている方は、もしかすると幼いときの経験から、自分や自分の子育ての仕方に自信が持てていないのかもしれません。



自分がアダルトチルドレンの特徴に当てはまるかも。そう思った方は、そうした本を読んだり、自助グループを訪れたり、周りの人に少し話してみたり…そういったことから始めてみてはどうでしょうか。



そうしたスタートラインにたてたこと自体もすごいことなので、そんな自分を認めてあげるということが重要なのだと思います。

「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができることの画像2

また、周囲の人へ。



はたから見ると、とても一生懸命な「優等生タイプ」の人、人を楽しませることが得意な「道化師タイプ」の人、周りの人への気遣いができる「お世話焼きタイプ」の人。



そしてちょっと敬遠してしまいそうな「問題児タイプ」の人や、とても大人しい「いないふりタイプ」の人。



自分の周りにこういった人たちがいるときには、少し頭の片隅に「アダルトチルドレン」という考えを置いといてもらえるといいなと思います。



もちろんこうした特徴を持っている人すべてが、幼いときの家庭環境が原因でこうしたパーソナリティーを身につけているわけではありません。



でも、もし「この人ちょっと頑張りすぎてしまっているのでは」「つらそうだけど大丈夫なのかな」と感じた時、または本人から「実は小さい頃こんなことがあって…」と打ち明けられた時には、まずはその人のことを「受け入れる」ということをしてあげてほしいと思います。



そうすることで、相談した人は「ああ、自分のことを受け入れてくれる人がいるんだな」と感じ、次の一歩に進むことができるようになるかもしれません。



自分の今の状態をどうしたらよいのか分からない人が次の一歩に進むために、また周囲の人がそうした状態の人を受け入れてあたたかく見守っていくために…この「アダルトチルドレン」という言葉が多くの人に知られていくといいなと思います。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

夫婦・家族 親子関係 アダルトチルドレン

この記事を書いた人

ともかママ

ともかママです。子どもが幸せで楽しい人生を送れるように、様々な人から話を聞きつつ、自分なりの愛情をめいいっぱい届けてあげたいな、と思っています。...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 「本当の気持ちを押さえこんでしまう…」アダルトチルドレンって?原因と対処法、周囲の人ができること