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子どもが情熱を注いでいるゲームのやる気を削ぐことは、本当に正しいのだろうか?

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「ゲームやテレビって、子どもの教育に良くないの?」「暴力的なゲームをやると暴力的な子どもに育つって本当?」これらの疑問はぼくが子どもの頃から議論されている永遠のテーマですが、真相はいかに。

出典:https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13149

ゲームは子どもに悪影響って本当?

「ゲームやテレビって、子どもの教育に良くないの?」

「暴力的なゲームをやると暴力的な子どもに育つって本当?」

これらの疑問はぼくが子どもの頃から議論されている永遠のテーマです。



特に子どもの頃にゲームをやらなかった人ほど、自分が体験していないが故にゲームに不信感を持つケースが少なくありません。



さて、ゲームは本当に子どもに悪影響を与えるのでしょうか?

こんな時こそ、教育経済学に学ぼう

昨今注目を集めている学問分野に「教育経済学」があります。

これはしばしば主観的に判断されがちな「教育」という分野において、エビデンス(科学的根拠)に基づいて、効果の有無を判断しよう、という経済学的なエッセンスを教育学に導入したものです。



例えば「少人数学級は子どもにとって本当に良いのか?」といった教育のギモンに対しても、科学的根拠に基づいて、何かしらの結論を出せるのが教育経済学の面白さです。

この教育経済学では「ゲームは子どもに悪影響なの?」というギモンに対しても一定の答えを出しています。

結論から言うと「テレビやゲームそのものが子どもたちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくない」という研究結果がほとんどだそうです。



それどころか「幼少期にテレビを観ていた子どもたちは学力が高い」と結論づけている研究があるのだとか(シカゴ大学・ゲンコウ教授)。



ゲームについても「ゲームは必ずしも有害ではない」「ロールプレイングなどの複雑なゲームは、子どものストレス発散につながり、創造性や忍耐力を培うのにむしろよい影響がある」などの研究結果が出ているそうです(ハーバード大学・クトナー教授)。



つまり「ゲームの中で暴力的な行為が行われていたとしても、それを学校や隣近所でやってやろうと考えるほど、子どもは愚かではない」のです。

ゲームを「禁止」しても、学習時間は増えません

ゲームをやることそのものが子どもに対して与える悪影響がさほどなかったとしても、「ゲームをすることによって本来するべき学習の時間が減るじゃないか!」と思われる方もいるかもしれません。



ただ、残念ながら「ゲームで遊ぶ時間を減らしたとしても、学習時間はほとんど増えない」ということを教育経済学の研究・実験は明らかにしています。

テレビやゲームの時間を制限しても、子どもは自動的に机に向かって勉強するようにはなりません。



子どもが勉強に取り組む姿勢が変わらないのに、テレビやゲームの時間を制限したら、たぶんそれに類似する他のこと―スマホでチャットをする、あるいはインターネットで動画を観るなど―に時間を費やすだけです。

ー「学力」の経済学(著者:中室牧子)より引用

数字で言うと、1時間テレビやゲームを辞めさせたとしても、男子については最大1.86分、女子については最大2.70分しか学習時間が増加しないということです。



「やりたいこと」を辞めさせたとしても、「学習意欲」が低い状態では他の「やりたいこと」に時間が割かれるだけです。これは非常にもったいないですよね。だったらまだ「やりたいこと」を思う存分やらせて上げた方が良いです。



前回のエントリーでも書きましたが、本当に子どもに勉強してほしいなら、勉強することが楽しい!と子ども自身が思えるようにする必要があるのであって、ゲームを辞めさせれば勉強するようになる、という単純なことではありません。

ゲームは、子どもの戦略思考を養う最適な教材

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遊び・教育 子どもの遊び 室内遊び TVゲーム

この記事を書いた人

西村 創一朗

1988年生まれの26歳。小学校1年生の長男と3歳の次男の二児の父。大手人材総合会社で新規事業企画を担当する傍ら「父親であることを楽しもう」をモットーに活動する...

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