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お兄ちゃんお姉ちゃんになる子と一緒に読みたい♪子どもの揺れる気持ちに寄り添う絵本4冊

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これまでひとりでいた子にとって、下の子の出現は大事件!うれしかったり、さみしかったり、気持ちは揺れ動きます。お兄ちゃん、お姉ちゃんになった子に寄り添う4冊の絵本をご案内します。

お姉ちゃんになるお子さんには 『あかちゃんのくるひ』

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お母さんが赤ちゃんを連れて帰ってくる日の、女の子の心情を描いた作品です。いわさきちひろさんの淡いにじみ絵は、幼い子の表情や気持ちにぴったりです。



「なにか あげたいな。おとこのこ だから おにんぎょうじゃなくて。ええと ええと」そわそわしながら、これから仲よくしたいという気持ちが伝わってきます。女の子はくまちゃんがいい、と思いますが、それは自分の大事なもの。自分が使った乳母車(当時のスタンダードな形ですが、いま見るとクラシックで素敵!)やぬいぐるみを弟に渡すということは、自分が手放すということ。でも自分が大きくなった証でもあります。



女の子は自分が赤ちゃんのときに寝たベッドを見て「くまちゃん おぼえてる」と語り掛けます。成長した弟と自分が遊ぶ姿を思い浮かべたり、赤ちゃんの帽子をかぶってみたり。表紙になっている女の子のこの姿は強い印象を残します。帽子は女の子の頭には小さくなっています。女の子はこんな気持ちです。「あかちゃんの ぼうし。ちょっとだけ かぶってみよう。あかちゃんの くるまえに」



赤ちゃんがやってくる音がして「どうしよう」と戸惑うのもかわいらしい。最後の絵はお姉ちゃんになった女の子と男の子を俯瞰でとらえた姿です。この頃の女の子は、赤ちゃんのくる日に自分が思ったことはもうすっかり忘れているかもしれませんね。



揺れ動く気持ちを詩的な文章で見事にとらえた作品。1970年に発行された絵本ですが、不朽の名作です。

お姉ちゃんになったから自分でやってみる。「ちょっとだけ」成功!だけど… 『ちょっとだけ』

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おうちに赤ちゃんがやってきて、お姉ちゃんになったなっちゃん。赤ちゃんがいると、お母さんはできないことがあります。なっちゃんはお母さんに要求する前に、自分でいろいろと考えてやってみます。お母さんの手ではなく、スカートをちょっとだけつかんだり、やっとのことで牛乳をコップにちょっとだけ入れたり、パジャマに着替えてボタンをはめたり、髪の毛を結ぶのをのをちょっとだけ成功したり…努力が実ると、なっちゃんは誇らしげ。



でも…。「ちょっとだけ」がキーワードになっています。お昼寝はもうお姉ちゃんだからしない、と言いつつとっても眠いなっちゃんが初めてお母さんに言います。「ママ、ちょっとだけだっこして……」お母さんの返答がとっても素敵。う~ん、こういう機転、大事ですね。なっちゃんの表情、しぐさがとてもかわいらしく、いじらしい。



お姉ちゃんになった子の心情と、母親の関係を描いた絵本の傑作です。

「動物のだっこはどんなふう?」おかあさんの真似をしながら尋ねるお姉ちゃんは…『ねぇ だっこ』

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弟が生まれたお姉ちゃん。お母さんの様子をよーく見ています。だっこして、ふとんに寝かせて。自分もぬいぐるみを同じようにしてみます。



お母さんが家事をやっている間にお手伝いしながら動物のだっこはどんな風か、お母さんに訊きます。「こんなふう」とお母さんは教えてくれます。「いろんなだっこがあるんだね」という女の子に「みんな だっこが すきなのよ」とお母さん。女の子は耳元でささやきます。「おかあさんのだっこは、どんなふう?」そうして見事、抱っこしてもらうんです。大成功!



女の子は4、5歳くらいでしょうか。少し大きくなってお母さんの抱っこの感覚を思い出したかったのかな。弟が生まれて複雑な気持ちが反感ではなく、一歩先に進んでいる感じです。最後に弟を抱っこするお姉ちゃんの姿がとても素敵。大きな木をだっこしている姿もありますよ。味のある木版画で描かれています。

番外編 あかちゃんがやってきて戸惑うのは「わたし」も同じです。『ねえ だっこして』

この絵本の主人公は人間ではなく猫なんです。赤ちゃんがやってきたおうちの猫が語ります。



この頃つまならないわけは…お母さんのお膝に赤ちゃんがいるから。お母さんは私に「ちょっとまってね」「あとでね」って言う。わたしが世界一素敵な場所だと知っているお母さんの膝の上。そこはあったかいクッション。なでてくれるやさしい手、耳にくすくったい話し声、うっとり眠くなる子守唄。私が好きなものは、今は赤ちゃんが独占している。



猫の表情やしぐさが大きな絵本でよ~くわかります。「あかちゃんなんてつまらない」と観察している私ですが、成長していくにつれ、赤ちゃんとの関係も、私の考え方もちょっとずつ変わっていきます。でも、やっぱり…っていう猫の気持ちにじんわり感じ入ります。大きなサイズの絵本なので猫の表情もよくわかりますよ。

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遊び・教育 子どもの遊び 室内遊び 絵本

この記事を書いた人

秋山月乃

産後の読書案内役。これはぜひ読んでほしい!という本をテーマ別にご案内します。高1、中2、小5の男子の母です。

・・・これまでと現在・・・
三度のお産でか...

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