「書けば褒められる」という状況が続いたせいか、「書いたのに褒められない」=「面白くない!」とばかりに
不機嫌になることが多くなってしまいました。
このままでは良くないな…と思っていた矢先のことです。
出品者全員に何かの賞が与えられるタイプの書道展に出したところ、一番下の「佳作」という結果に…。
「私は上手だから良い賞に違いない」
と思っていた娘はとても大きなショックを受けました。
泣きながら特別賞の作品を見に行ったところ
「とめも払いも全然違う!」
「こんなに上手な人たちがいるんだ!」
と衝撃を受けたようで、しばらく作品に見入っていました。
以前は「アドバイスされる」=「怒られた」と捉えて機嫌を損ねていた娘ですが、今では
「どうすれば良くなりますか?」と自分で先生に聞きに行くようになりました。
承認欲求を満たすために書道という手段を使っていたのが、「自分が良いと思う字を書けるようになりたい!」という
自分自身を高めたいという気持ちに変わってから、本当に格段に書道が上手になりました。
その結果、今では時々ですが、楯やトロフィーを貰えるようになりました。
たった1年の出来事ですが、娘は精神的に成長したなと感じています。
デジタルの時代ですが、アナログな書道という習い事に挑戦させて良かったなとしみじみ思う今日この頃です。