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公開 2015年07月17日  

子どもがしゃべりだした時のママの悩み!赤ちゃん言葉、使わない方がいいの?

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「ワンワン」「ニャンニャン」「ブッブー」などのいわゆる「赤ちゃん言葉」最初のうちからあまり使わせずに正しい言い方を教えたい・・・。子どもの口から出てくる単語が増えてきたお母さんたちから、たまに聞くお話です。時には、「そうさせた方がいいのかな?」とちょっと悩んでいる方もいるようです。「赤ちゃん言葉」って、使わない方がよいのでしょうか?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10337000997

オウム返しで言葉を獲得していく1~2歳代

単語の増え方やおしゃべりの成長にはとても個人差があるものですが、1~2歳の時期の小さな子たちは、日々一緒にいる人たちの言葉をオウム返しにして、色々な言葉や表現を覚えていきます。たどたどしい口調でこちらの言うことをオウム返しにまねてくる様子が、とても愛らしい時期でもありますね。

赤ちゃん言葉は使わない方がいいかどうか

そんな中で、最初から、例えば「ワンワン」「ニャンニャン」「ブッブー」という赤ちゃん言葉ではなく、「いぬ」「ねこ」「くるま」などの言葉を伝えていこう!と考える方もいます。一方で、そうした方がいいのか、小さな子が発しやすい言葉の方がいいのか、軽く悩んでしまう方もいるようです。

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言葉の正確さより、親子のやり取りを楽しもう

私は、どちらでもいいと思っています。大事なのは、言葉を通して親子で楽しくコミュニケーションを取ること。



「アーウー」「ぱっぱっ」など赤ちゃん期の喃語から発展しやすい単語は、赤ちゃんも覚えやすいのが実際です。子どもが「ワンワンいた!」と言った時に、その都度「そうね、犬がいるわね~」と訂正するよりも、「ワンワンだねー」と受け止めてシンプルに返してあげると、小さな自信につながっていくのではないかなと思います。



一方で、子どもの世界は親とのやり取りを土台にして、やがて、限られた機会でも家族以外と時間を共にすることがあったり、保育園などに通い出したりすると、自然に色々な言葉を吸収していきます。あまり意識して「正式名称」を教えなくても、いつの間にか「ワンワン」=「いぬ」、「ニャンニャン」=「ねこ」など、親も気付かぬうちに習得しているものです。私も、2歳だった我が子に、今までと同じように外で犬を見かけた時に「ワンワンだね~!」と言ったら、「うん、いぬだね!」と返されて、びっくりしたことがあります。

「パパ」「ママ」の呼び方

出産した産院にとどまらず、赤ちゃんと出かけるあらゆる場でかけられる「ママ」という呼称に、自分自身がパパママという呼び方を小さい頃からしてこなかったり、子どもに「おかあさん」「おとうさん」と呼ばせたいと思っている方も、少なからずの戸惑いを覚えるようです。



私自身も、実は第1子の時そうでした。出かける先々で「ママ」と呼ばれるたびに、この子には「ママ」が定着していくのかな~、「ママ」「おかあさん」が混在すると赤ちゃんは戸惑うのかな~、でも赤ちゃんが発音しやすい「ママ」「パパ」を使うべきなのかな~などと、結構考えてしまったことを覚えています。



経験談からですが、言葉を吸収し始めた小さな子たちは、親が思っている以上に情報を自分で選択する力を持っているのではないかと思います。0歳代後半から保育園でパパママという呼称を常時聞いていた第1子ですが、家庭では夫婦間で「おかあさん」「おとうさん」と呼び合っていたところ、3歳になるころには自然に「おかーさん」「おとーさん」が定着していました。

広がる世界の中で多様化していく言葉

幼児期は、少しずつ口や舌の動きが発達していくことにより、単語が増え、しっかりとした発音になっていきます。その過程で少しずつ、自分自身で言葉を獲得していきます。赤ちゃん言葉か否かにかかわらず、楽しくやり取りしている中で、お子さんの言葉は自然に育っていくのではないかと思います。



ところで現在3歳2ヵ月の末っ子。赤ちゃんの時は4人の兄姉たち含めて家族全体で優しい言葉で声がけしていたつもりですが、今ではすっかり小学生の兄たちと同化。ミニ小学生のような言葉遣いになっています。「マジ!?」、「~だし!」、(兄に向って)「アホ、バカ、エーン!(大泣き)・・・。」かと思えばこの春から満3歳クラスで通っている幼稚園の先生方の優しい口調をまねして色々おしゃべりしていたり・・・。ああ、まねっこの力は偉大です。



世界の広がりにつれて、子どもは本当に色々なことを吸収し、その中で育っていくのだな~と、あらためて痛感する日々です。

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