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公開 2015年08月02日  

子どもの道徳心を育むために~親子で話し合う習慣をもとう~

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ニュースで少年犯罪事件を耳にすると、心が痛むのと同時に、子を持つ親として他人事ではありません。犯罪に走ってしまう子どもは、複雑な家庭環境で育ち、心に闇を抱えているというイメージがありがちですが、ごく普通の家庭でも、身近に犯罪や非行の可能性はあると思います。子どもの道徳心を育むために、親子で話し合う習慣を持ちましょう!


道徳心は親子で話し合うことで育まれる

私は子どもの頃、「嘘をつく、泥棒する、人を傷つけることは絶対してはいけない。」と言われ続けて育ちました。母は、「悪いことをしたら、誰かが見ていると思いなさい。人の目はごまかせても神様は上から見てるよ。罰として必ず自分に返ってくるからね。」とよく言っていました。



「店の商品はどんなに小さい物でも、1円でもお金を払わなかったら泥棒と同じなんだよ。」と、母が熱心に言ってくるので、「万引きは絶対にしてはいけないことだ。」という認識を持っていました。



乳幼児期に食事・身支度・排泄等の生活習慣を何度も練習しながら身に付けていくのと同じように、道徳心も親子で子どもと話して行く中で身に付くものだと私は思います。



子どもが犯す身近な犯罪のトップは「万引き」です。

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私は、窃盗や万引きは、ごく一部の限られた人だけがする行為だと思っていました。ところが高校の頃、不良でもなければ家庭や心に問題を抱えているわけでもなさそうな、ごく普通の男子たちが、「ちょっと借りようぜ。」と言って、そこにあった自転車の鍵を壊して乗り捨てる現場を目撃し、驚いたことを覚えています。



また、学生時代にコンビニで店員のアルバイトをしていた頃、一見真面目そうに見えるバイト仲間の子が、店長がいなくなった隙に、商品のジュースをレジを通さずに堂々と開けて飲んでいて、全く悪びれない様子に唖然としたことがあります。



ニュースで取り上げられるほどの大きな事件ではなくとも、このような小さな犯罪は、現在も日本中で毎日繰り返されているのではないでしょうか。小さな犯罪はやがて大きな犯罪につながります。



10代になると、「悪いこと」=「かっこいい」と勘違いしてしまう子もいます。犯罪は人に迷惑を掛けるだけでなく、自分の価値も下げる最低の行為です。犯罪の芽を生やさないためには、「人の物を盗るなんて、みっともない。かっこわるい。」ということを幼い頃からしっかり伝えていきたいと私は思います。

親子で話し合い、道徳心を育もう。

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道徳心は、ある程度子どもが大きくなってしまってからでは、身に付けることが難しくなるのではないかと思い、物心の付き始める幼児~学童期に、「人としてやってはいけないこと」を一方的に言って聞かせるだけではなく、「どうしてやってはいけないのか」を親子で話し合いながら一緒に考えることが大切だと思っています。



心が育つこの時期にこそ、親子で話し合い、思いやりと道徳心を育みましょう。

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