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公開 2015年07月06日  

頭足人って知ってる?万国共通、子どものお絵かきで必ず通る道!

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子どもがクレヨンを握り、なぐり描きを始めると、その成長に感動しますよね! 丸を描けるようになり、直線や曲線を組み合わせて何やら描いた作品は、親にとっては本当に愛着もひとしお。実は小さな子どものお絵かきが成長していく中で、必ず描くものがあります。その名も「頭足人」(とうそくじん)。なんと、万国共通、世界中の子どもたちが通る道だそうです。


顔から直接手足が生えている「頭足人」

5番目の子、現在3歳2ヵ月の末っ子が、1ヵ月ほど前、お風呂のドアに何やら絵を描き描きして報告をしてくれました。「アンパンマン、かいたよ!」



おお!大きな丸の中に丸が3つ。2つの目の間に鼻がある!そして、顔から直接、手足が生えています。この、顔から手足が出ている絵は、発達心理学において「頭足人」と呼ばれます。末っ子の場合、角らしきものも生えていますが、3~4歳ぐらいの時期に子どもが初めて描く「絵らしい絵」で、何と子どもの発達にかかわる研究の結果、万国共通であることがわかっています。

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まだまだ解明されきっていない頭足人

頭足人についてはたくさんの説がありますが、「頭または顔と見られる部分から、直接手足が出ている」「大きな丸が、顔と胴体まで含んでいる」などのとらえ方があり、まだ解明されていない部分も多いそうです。



いずれにしても、風土も文化も言葉も違う小さな子たちが、皆、お絵かきの始まりに頭足人を描いてバリエーションを広げていくなんて、何だかとても神秘的ですね。

「末っ子よ、君もか~」と感動

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私が頭足人について知ったのは、2人目の子のお絵かきが始まる頃だったと記憶しています。ちょうどその頃、保育士資格を取るための勉強をしており、発達心理学の分野の勉強の中で知りました。そうしたら本当に、2人目の子も、その下の子たちも皆、お絵かき初期に頭足人を描くのです。そのたびに、「やっぱりあんたも描くのね~!」といたく感動したものです。



4番目の子と末っ子は5歳離れていたので、頭足人のことはすっかり忘れていたのですが、今回、お風呂のドアに描かれた絵を見て雷に打たれたように感動!

お絵かきの様相も個性色々

ちなみにお絵かきの様相には非常に個人差があり、我が子やその周りの子どもたちを見ている範囲では、男の子より女の子の方が絵らしい絵を描きだすのが早く、人を描くにしても服の形にこだわったり細かい絵を早くから描いたりする印象があります。



男の子は、小学校1年生ぐらいで、頭足人を描いている子もいます。でもそれは、遅くてダメということでは全くなく、その子によって、人を描くのは苦手だけれど、風景の描写はとても味があったり、何かを見て真似して描くデッサンが得意な子もいます。



絵は苦手だけど字はとても丁寧に書くという子もいますね。

それぞれの子の個性、得意分野を発見できたら嬉しいですね!

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