書籍『日本全国「へぇ、そうだったのか!」雑学』(KADOKAWA)には、他県民からすると驚いてしまう、その地域特有のあるあるネタがいっぱいです。
その中から、思わず誰かに話したくなる厳選ネタをご紹介!
茨城の人が好きなものは?と聞かれたら「納豆」と答える人は多いはず。
しかし、その他にも実は「プリン」がとても多く食べられているんです。
果たして、その理由とは……?
人に好き嫌いがあるように、その土地土地で食べ物にも好き嫌いがあります。
たとえば、仙台市の人々はかまぼこが大好き。
そして、横浜市の人々は日本一シウマイを買っています。
仙台といえば笹かまぼこですし、横浜には日本最大の中華街があります。
そして、シウマイ弁当は横浜駅の名物にもなっていますから、これは納得の志向ですね。
では、茨城の人々がプリン好きだと知っていました?
水戸市の人々がプリンに費やす金額は年間二〇七一円。
全国平均が一五〇九円ですから、四〇%近くも上回っています。
「茨城県といえば?」と聞かれれば、ほとんどの人が「納豆!」と答えるでしょうが、これからは「プリン!」という答えも用意しておいたほうがよさそうです。
しかし、なぜ茨城の人々はプリンがそれほどまでに好きなのでしょうか。
知ってのとおり、プリン作りには良質な卵と生乳が必要です。
じつは、茨城県は卵産出量日本一なのです。
生乳生産量は全国八位ながら、お隣の栃木県は全国二位。
つまり、茨城県は良質な卵と生乳が手に入りやすい環境にあります。
その結果、「美味しいプリンができやすい→美味しいプリンが身近にあれば買いたくなる→消費量日本一に」という図式が完成したのでしょう。
また、茨城の人々はそもそも甘いもの好きの傾向も見られます。
たとえば、ようかんの購入金額は全国第五位、ビスケットは六位、ケーキは七位、そして菓子類全般の購入金額は全国第二位といった具合です。
もし、茨城県人の家を訪ねる機会があったら、お土産は甘いものに限りますね。
なかでもおすすめなのが「おみたまプリン」。
五個入りで二五〇〇円という超高級プリンですが、茨城の地元百貨店でお中元、お歳暮と二年連続で第三位の販売実績を誇る、プリン好きの茨城県民垂涎のお品です。