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赤ちゃん返りには「もうできるでしょ!」ではなく「じゃあ一緒にやろう」

赤ちゃん返りには「もうできるでしょ!」ではなく「じゃあ一緒にやろう」のタイトル画像

保育園や学童クラブ、発達支援事業所等を運営するグローバルキッズ。noteでは、元アナウンサーでNHK「すくすく子育て」のキャスターも務めた天野ひかりさんの連載を掲載しています。育児のヒントにしたい「自己肯定感を高める子どもへの声がけ」を、コノビーでもご紹介します。



元テレビ局のアナウンサーで、NHKの「すくすく子育て」の司会も務めた天野ひかりさんによる連載です。

今まで5万人以上から相談を受けてきた親子コミュニケーションのプロが、実際によく相談される悩みをどうやったら解決できるか、自己肯定感を育てる会話のコツをお話します。



急に甘えてきたり、一人でできていたことを「できない」と言ってきたりすると、親としては、どうしてしたの……?と戸惑いますね。

これ、実は「赤ちゃん返り」かもしれません。

とくに、下のお子さんが産まれると、上のお子さんに起きやすいと言われていますが、一人っ子でも、環境が変わった時に起きることがあります。

自我が発達した2〜3歳で最も起こりやすいと言われていますが、小学生や、中学生で起きることも。

今回は赤ちゃん返りした時の対応についてご紹介します。

まずはNGマンガを見てみましょう。


赤ちゃん返りには「もうできるでしょ!」ではなく「じゃあ一緒にやろう」の画像1

■赤ちゃん返りの意味とは?


自分のことは自分でできていたお姉ちゃんが、急にできないと駄々をこねると、親としては、つい「できるでしょ!」と言いたくなりますね。

ただでさえ下の子で手一杯なのに、上の子にも構わないといけない状況に、イライラしてしまう気持ちになります。

そもそも「赤ちゃん返り」ってなんでしょう?

本当にできなくなってしまった?

お母さんお父さんに対する嫌がらせ?

安心してください。もちろん違います。

赤ちゃん返りとは、「自分の存在価値の確認」をしているのだと思います。

つまり、赤ちゃんのように「何もできない自分」でも、愛されている、大切な存在であることを確認しているのだと思いますよ。


■赤ちゃん返りは成長の証拠


成長するたびに

「〇〇できて、ママは嬉しいなあ!」
「□□になったなんて、すごいね」

とほめられて、子どもは少しずつ自分の能力に対して自信をつけていきます。

その一方で子どもは、

「何かができるから、ほめられるのかな?」
「何もできないと、どうなるのかな?」
「何もできなくても、自分は自分であり、愛されたいな」

という思いを強めていきます。

つまり、そのままの自分を認めてほしい思いの確認が、「赤ちゃん返り」という行動に表れているのです。

そしてその思いが満たされると、自己肯定感が育っていきます。

ですから「赤ちゃん返り」を受け止めることは、自己肯定感を育てる意味で、とても大切なのです。

次にOKマンガを見てみましょう。


赤ちゃん返りには「もうできるでしょ!」ではなく「じゃあ一緒にやろう」の画像2

■赤ちゃん返り 3つの正しい対応


子どもは、自分でできるようになることが増えると嬉しい一方で、何もできない自分でも愛されているのか不安になって、確認しながら成長していきます。

何歳になっても、子どもが必要なものを求める行動だと思って、しっかり向き合えるといいですね。

赤ちゃん返りには、具体的に

・ベタベタくっついてくる
・おっぱいを触りたがる
・下の子にするのと同じことを要求する
・一人でできることなのに、やってと言う
・わがままや自己主張が増える
・下の子に意地悪をする
・反抗的、暴力的になる
・夜泣きやおねしょをする

などがあります。

「また子育てやり直しか……大変すぎる」と思うでしょう。

でも大きくなって爆発するより、今、丁寧に対応するほうがよっぽど健全です。

とは言っても、うまい対応方法があったら知りたいですよね?

ポイントは次の3つです。


赤ちゃん返りへの対応1>怒らずに、しっかり向き合うこと

「お姉ちゃんなんだから自分でできるでしょ!」と怒るより、「いいよ、そのままのあなたのこと大好きよ」としっかり向き合って、子どもの思いを受けとめます。


赤ちゃん返りへの対応2>甘えてきたら、できる限り応えてよい

甘やかしはよくないという考え方もあります。

できていたことを親にやってほしいという場合には、何か精神的な思いや原因があるので、できる範囲で応えてあげたいものです。

情緒的な要求に応えることは、いくらやっても害にはならないし、大切なことだと言われています。

ただ、子ども本人が自分でやろうと思っていることを親がやってしまうのは、過保護と言われる甘やかしで、よくないことです。


赤ちゃん返りへの対応3>子どもと2人きりの時間を作る

上のお子さんにとって、これまで独占してきたお母さん、お父さんを下の子に譲ることは大きな葛藤です。

1日に30分でもいいので、2人きりの時間を持てるといいですね。

・お風呂に2人で入る
・2人で散歩する
・2人で絵本を読む など

この時、せっかくの時間を有意義に過ごさねば!と肩に力を入れなくても大丈夫。

何も話さなくても2人の時間が子どもの気持ちを安定させます。

スキンシップを取りながらリラックスした時間を過ごしましょう。


■うちの子は赤ちゃん返りしなかったけど大丈夫?


赤ちゃん返りした時にもっと甘えさせてあげればよかった……と思ったお母さんお父さん。

我が子は、赤ちゃん返りしなかったけど大丈夫かな?と思ったお父さんお母さん。

今からで大丈夫です。

年齢が大きくなると、いわゆる赤ちゃん返りとは違う形で甘えたり、反抗的な態度を取ったりするかもしれません。

その時に「もしかしたらこれが赤ちゃん返りかな?」と受け止め、それに応えて、2人きりの時間を作ってみてくださいね。

赤ちゃん返りは、元に逆戻りをしたわけではなく、成長の過程だと受け止められるといいですね。

お母さんも1人で抱えず、周囲に助けてもらって、乗り切っていきましょう。


■今日のコミュポイント■
「赤ちゃん返りは、心配するより、成長していると受け止めよう」


(マンガ:とげとげ。)


■プロフィール■
天野ひかり http://amanohikari.com
上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーに。NHK「すくすく子育て」キャスターの経験を生かし、親子コミュニケーションアドバイザーとして 講演や企業セミナー講師を務める。子どもの自己肯定感を育てるため自身で立ち上げた「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表理事、一般社団 法人グローバルキッズアカデミー主席研究員(https://www.gkids.co.jp/)。主な著書に『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)や『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)などがある。


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この記事を書いた人
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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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