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子どもが「オリンピック選手になりたい!」親としてどう答える?

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保育園や学童クラブ、発達支援事業所等を運営するグローバルキッズ。noteでは、元アナウンサーでNHK「すくすく子育て」のキャスターも務めた天野ひかりさんの連載を掲載しています。育児のヒントにしたい「自己肯定感を高める子どもへの声がけ」を、コノビーでもご紹介します。



元テレビ局のアナウンサーで、NHKの「すくすく子育て」の司会も務めた天野ひかりさんによる連載です。

今まで5万人以上から相談を受けてきた親子コミュニケーションのプロが、実際によく相談される悩みをどうやったら解決できるか、自己肯定感を育てる会話のコツをお話します。


■子どもの夢、どんなふうに応援してますか?


東京で開催されたオリンピック。

賛否両論ありましたが、選手たちのまぶしい活躍に親子で感動したのではないでしょうか。

印象に残る試合はたくさんありましたが、とくにスケートボードの日本人選手たちは、目覚ましい活躍でしたね。

東京オリンピックで初めて採用された新競技、日本は5つのメダルを獲得。

そのなかの1人は日本人メダリスト最年少記録の12歳の選手でした。

お子さんが「スケボーやってみたい!」と言い出したら、皆さんどう返しますか?

親の世代には習い事としての馴染みが少なく、危険なイメージもあるし、練習場も遠いし…とネガティブなことを思ってしまいそうです。

「水泳やサッカーなら近くに教室もあって、すぐに始められるよ?」と説得してしまいそうですが、お子さんの夢を壊すのも嫌ですね。

お子さんが夢を語った時、親としてどう答えたらいいのでしょうか。

まずはNGマンガから見てみましょう。


子どもが「オリンピック選手になりたい!」親としてどう答える?の画像1

■お母さんの言うことをよく聞く子って、本当にいい子?


いかがでしょうか?

この会話だと、せっかく子どもが興味を持っても、お母さんにだめと言われることで自信をなくてしまいそうです。

最終的には、興味がなくても親にほめられたくて、水泳を習い始めてしまうかもしれませんね。

それでうまくいく場合はいいのですが、そうでない場合も多いのです。

なぜなら「お母さんの言うことをよく聞くいい子」として育った子どもが「自分の人生を歩んでいない…」と、大人になってから思い悩むケースが多いからです。

将来子どもがそんな風に悩まないように、親としては気をつけたいですね。


■説得して止めるのは意味がない


NGマンガのお母さんが、子どものためを思って言っていることも、充分理解できます。

怪我をしてほしくない。

将来役立つスポーツをしてほしい。

こんなふうに願うお母さんの気持ち、よくわかります。

子どもが失敗する前に、親としてできることはなるべくやってあげたいと思うものですよね。

でも、そもそも子どもにとっての「失敗」ってなんでしょうか?

おそらく、親が敷いたレール通りに子どもが進まないとき。

これを親は「失敗だ」と思うのではないのでしょうか?

けれど、子どもの成長に失敗なんてなく、子どもが自分の人生を切り開くために努力して、うまく行かないことから学ぶことはたくさんあります。

ですから、お母さんが説得してやめさせるよりも、子ども本人の思いを大切にできる会話を心がけましょう。


子どもが「オリンピック選手になりたい!」親としてどう答える?の画像2

■親はコスパを考えすぎている


OKマンガのポイントは、子どもが主体的に話を進めているところです。

お母さんが、肯定的に受け止めることで、子どもが自分で考えて、どうしたいのかを自問できる会話をすることが大切です。

結果、習うにしても、習わないにしても、子ども自身が考えて、行動して、決めていく過程。

これこそが、学ぶべきことなのです。

親はつい、「将来役に立つのかどうか」といったコスパを考えがちです。

もちろんその視点も大事ですが、幼いうちは、その瞬間の子どもの気持ちを受け止めることのほうが大切です。

子どもが何気なく口走った言葉を「いいね」と1つ1つ肯定していくことで、子どもは、

自分は何が好きで、
何が得意で、
何に夢中になれるのか


を自覚していくことになります。

それが将来の職業(この場合、オリンピック選手になること)に直接結びつかないとしても、興味を持ったこと、挑戦したこと、努力したこと、乗り越えたことが自信につながるのだと思います。


■子どもが夢を語ったときの言葉がけ3ステップ


「将来何になりたいの?」と聞いて、大した答えが返って来ないと焦るお母さんお父さんも多いのですが、なりたい職業という夢を持つためには、まずは、今の自分には可能性があるのだと自信を持つことが先です。

毎回お伝えしている自己肯定感を育てることですね。

そのための3ステップをまとめると

<ステップ1 子どもの言葉を否定しないで、受け止める>
子どもが興味を持ったことを正論で説得せずに、子どもが自分で考えていけるように整理する会話をしましょう。話の過程で、プラス面だけでなく、マイナス面もお話しすることも大切です。

<ステップ2 親がお手本を見せる>
子どもに指示してやらせるのではなく、一緒に挑戦してみましょう。この場合は、スケートボードスクールを一緒に探して一緒に参加してみたり、(直接体験できなかったとしても)親自身が日頃から、何かに挑戦して努力する姿を見せたり、親の子どもの頃の体験から今の仕事に通じる話(成功談や失敗談など)をしたりするのもいいですね。

<ステップ3 情報を整理して、選択肢を一緒に考える>
子どもは目の前の事に夢中になってしまうので、夢を叶えるための道筋を一緒に調べて、選択肢を用意できるといいですね。その中から、選び決定するのは、子ども自身です。


■今日のコミュポイント■
「転ばない道を用意するより、転んでも立ち上がれる子どもを育てよう」


(マンガ:とげとげ。)


■プロフィール■
天野ひかり http://amanohikari.com
上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーに。NHK「すくすく子育て」キャスターの経験を生かし、親子コミュニケーションアドバイザーとして 講演や企業セミナー講師を務める。子どもの自己肯定感を育てるため自身で立ち上げた「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表理事、一般社団 法人グローバルキッズアカデミー主席研究員(https://www.gkids.co.jp/)。主な著書に『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)や『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)などがある。


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この記事を書いた人
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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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