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子どもがレストランで大騒ぎ。叱るより前に、まずは親が手本を見せる

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保育園や学童クラブ、発達支援事業所等を運営するグローバルキッズ。noteでは、元アナウンサーでNHK「すくすく子育て」のキャスターも務めた天野ひかりさんの連載を掲載しています。育児のヒントにしたい「自己肯定感を高める子どもへの声がけ」を、コノビーでもご紹介します。



元テレビ局のアナウンサーで、NHKの「すくすく子育て」の司会も務めた天野ひかりさんによる連載です。

今まで5万人以上から相談を受けてきた親子コミュニケーションのプロが、実際によく相談される悩みをどうやったら解決できるか、自己肯定感を育てる会話のコツをお話します。



最近、ほめる子育てが流行っています。

「ほめながら育てたいので、ダメなことをやったら真剣に言い聞かせていますが、全然効果がありません。

やっぱり叱ったほうがいいのでしょうか? その場合どうやって叱ったらいいですか?」

というご相談をよく受けます。

「叱らずに子育てできれば悩まずにすむのに…」

という声もあれば

「叱らない親がいるから、子どもがやりたい放題になって迷惑がかかる。叱るべきだ」

という声もありますね。

そもそも叱る目的は何でしょうか。

悪いことをしたから罰を与えるという考え方もありますが、それでは子どもの成長は期待できません。

よく見かけるこんなシーンで叱る会話をまず見てみましょう。


子どもがレストランで大騒ぎ。叱るより前に、まずは親が手本を見せるの画像1

■叱る前に、親がすべきことは?


よく見かける光景ですね。

でもこれを繰り返しても、親子で疲れ果てるだけで成長は見込めないかもしれません。

たとえ、叱った時はやめたとしても、


「ここ(レストラン)では走り回るのはやめよう」
「ここ(運動場)では思いっきり走ろう」


と子どもが自分で考えて行動できなければ、意味はないからです。

親の体裁を保つために人前で叱ってしまうのかもしれませんね。

しつけのできない親と思われたくない思いがありそうです。

逆に叱る子育てはよくないからといって、全く気に留めない親がいますが、それはただの非常識です。

では、叱らず、放置せず、どうしたらいいのでしょうか。


子どもがレストランで大騒ぎ。叱るより前に、まずは親が手本を見せるの画像2

■子どもを注意するときには、順番がある


OKマンガを解説していきます。


1 子どもを認めることばをかける


騒ぎ始めた時に、「やめなさい!」と否定する言葉ではなく、OKマンガでは「うれしくなっちゃったね」と子どもの気持ちを認めることばをかけています。

これが大切。

お母さんに自分の気持ちをわかってもらうことで、子どもたちは落ち着きを取り戻します。

そして一緒に食事をする楽しさを感じるはずです。


2 親がお手本を見せる


1のタイミングと同時に、お母さんが謝っている姿を見ると「大好きなお母さんを謝らせている。なんか悪いことをしたのかな……」と、自分と周りを冷静に見られるようになります。

マンガの場合は、親が謝ること、親が静かに喋って楽しく食べることがお手本です。


3 ルールを説明する


その後で「レストランは走り回らずに食事をするところだよ」というルールを聞かせます。

これで少しずつ理解できるようになっていきます。

マンガの場合は、レストランでは大騒ぎしないことですね。


1 子どもを認めることばをかける

2 親がお手本を見せる

3 ルールを説明する


この言葉かけの順番が大切です。


■「子どもに正論」は意味なし


「レストランで走り回ることはいけないことよ」
「他の人が食事しているでしょ」
「ここは食事する場所で、走り回る場所ではないの」
これらはどれも正論。

子どもにわかってほしいことですが、いくら丁寧にルールを説明しても、残念ながらあまり効果がないのは、1と2をすっ飛ばしてしまっているから。

いきなり3のルールを説明しても、子どもは「いつも僕のことを否定する」「いつも怒ってばかり」と受け止めてしまって逆効果なのです。

自分に置き換えるとよくわかると思います。

1日中、仕事も家事も頑張ってヘトヘトになりながら、子どもをお迎えに行き、買い物もして、子どもの相手をしながら急いで夕食を作って食べさせて、お風呂に入れて……と、寝かしつけの時間がどんどん過ぎて焦っていると仮定しましょう。

そこで帰宅したパートナーに

「まだ子どもたち起きてるの?8時に寝かせないとダメらしいよ」

と言われたらどうでしょう?

「そんなこと私だってわかってるよ…!」

とイラッとしますよね。

「じゃあ、あなたがやってよ」と投げ出したくなるかもしれません。

でも、「今日も大変な1日だったね。お迎えも夕食もありがとう」と頑張りを認める言葉を最初にかけてくれたら、力が湧いてきますね。

さらにパートナーが子どもたちに「一緒に寝よう!」とお手本を見せてくれたら「よっしゃー! 明日こそ、8時に寝られるように頑張るぞ」という気持ちになれそうです。

子どもも同じです。

正論(ルール)を言う時こそ、気をつけねばなりません。

まずは認める言葉をかける。これが鉄則です。

目的は、叱って言うことを聞かせることではなく、子どもが自分で考えて行動できるようにすること。

つまり、「自己肯定感のある自律した大人に育てること」だからです。

「叱ったり」
「放置したり」
「何度も説明したり」

するよりも1番効果的なのは、子どもに関心を持ち、子どもの気持ちと言動を「認める」こと。

叱らなくても大丈夫なことばかけをぜひ実践してみてくださいね。


■今日のコミュポイント■
「叱らず、説得せず、まずは子どもを認めることばかけから始めよう」


(マンガ:とげとげ。)


■プロフィール■
天野ひかり http://amanohikari.com
上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーに。NHK「すくすく子育て」キャスターの経験を生かし、親子コミュニケーションアドバイザーとして 講演や企業セミナー講師を務める。子どもの自己肯定感を育てるため自身で立ち上げた「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表理事、一般社団 法人グローバルキッズアカデミー主席研究員(https://www.gkids.co.jp/)。主な著書に『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)や『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)などがある。


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この記事を書いた人
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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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