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あれ?これどっかで見た気が…。児童館で踊らぬ息子に、ナゾの既視感

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人生最初の記憶!?1つ1つの行動に、子どもには子どもなりの理由があるのかも。

悲しみの「乳幼児イベント」


「はぁ〜なんでうちの子だけ……」

息子、2歳。

私は深いため息の中にいた。

今日は毎日のように通う児童館で、特別にリトミック(音楽遊び)が行われる日であった。

息子は家のテレビを見て音楽に合わせてよく踊っているし、絶対コレ好きじゃん!と光の速さで申し込んだ。

そう、先着8名だから。


当日意気揚々と会場に着いた。

さあ、今日は有意義な日になるぞぉ。

その思いとは裏腹に、開始5分後、息子はリトミックの輪から外れ、窓の外を見ていた。


「あめ!あめ!」


そうそう、君に雨ガッパを着させ、雨の中、電動自転車を必死に漕いできた私の気持ちを汲んではくれまいか。

さあ、輪の中に戻ろうね。

黙ってたけど、実は有料なの。

500円払ってるのでこちらへどうぞー。


「やーだ!やーだ!」


……その後どうなったかは、だいたい皆さんのお察し通りなので割愛させてもらうのだけれど。

帰宅後、「今日の悲しみ」を聞いてもらおうと、母に電話をした。

すると母が言う。

「ま、孫ちゃんも今日は踊る気分じゃなかったんでしょ」

「あなたも、そういうことあったよ。

ただウロチョロするタイプじゃなくて、お地蔵さんタイプだったけど。あはは」


数日後、母がその時の写真、と言って送ってくれた古い写真を見て私は驚愕した。

その教室の風景たるや、私が強烈に覚えている幼少期の記憶そのものであった。


あれ?これどっかで見た気が…。児童館で踊らぬ息子に、ナゾの既視感の画像1
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幼少期―母の記憶


我が家には、もうすぐ2歳になる娘がいる。

来春、お兄ちゃんの通う幼稚園のプレ保育に通うか迷っていたのだが、たまたまポストに舞い込んできた「リズムで楽しく!音楽教室」のチラシを見て、そちらへの入会を決めた。


―さて、入会して数ヶ月。

うーん、我が子ながら、この娘はなかなかおもしろい子である。

教室に向かう時はルンルンなのに、いざ始まると笑っちゃうくらい、楽しそうじゃない。

私に促されてジャンプしたり、歌に合わせてクルっと回ったり、楽しそうな時もあるのだが、基本私の膝に座って地蔵のように動かないのだ。

かと言って逃げ回ったり、帰りたいと駄々をこねるようなことはしない。

楽しくないのかな?と思い毎回「教室、行く?」と聞くと「いく!」ととても嬉しそうな顔をする。

ところが、実際行くと、お座り地蔵に変身する。

膝に座り続ける娘に「みんなとやらないの?」と耳打ちすると、首を横に振る。

教室自体が嫌じゃないのならいいか、と思うけれど、何か理由があるのかな?


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幼少期―私の記憶


この建物、この階段。

あそこだ!選べるところだ!


私は浮足立った。

音楽教室のドアをくぐると、色とりどりのクッションが置いてある。

青地に白い鳥が描かれているもの。

緑地に黄色い滑り台が描かれているもの。

毎回、どのクッションにしようか悩みに悩んで、1つだけ選ぶ。

それにちょこん、と座る。

自分で毎回選ぶ、それってもう、最高!というしかない。


今日はこれ!

赤地に茶色のクマが描いてある。

おかあさん、これにしたよ〜!!


さて、ここまでは楽しいのだけど、今からは正直あんまり楽しくないのだ。

突然音楽が鳴り出して、教室中が先生と同じように踊る雰囲気になる。

楽しい時もあるけれど、「なんで今そんなことを?」と思うことが多い。

今日は「野球をしていて、バットを振ったらボールが飛んでいき、怖いおじさんの家の窓ガラスを割ってしまったパターン」らしい。

先生のように、バットを振る真似をして、どうしよう〜と悲しそうな顔をしておかあさんの膝に泣きつかないといけないみたいなんだけれど、私はしない。

なぜなら私、そもそも今野球なんてしていなかったし。

だからガラスも割ってないわけで。

なんでそやらないといけないのか、正直さっぱり分からない……。


そんなわけで私は今日もおかあさんの膝に座る。

この何が起こるかよく分からない部屋で、こうしているととっても安心する。

触れている背中やお尻が温かくて、とっても守られている気がする。

もっと不安になった時は、おかあさんに抱きつく。

そうするとおかあさんの顔がよく見えて、もっともっと安心する。


きっともうすぐ帰る時間になる。

早く帰りたいな。


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30年後、母になった私の視点


私は小さい頃からこの記憶をずっと持ち続けていて、いつのことだったのだろう、とふと思うことがあったのだが、母が送ってくれた写真でその謎が解けた。

その写真には私が大好きだったクッションたちが写っていた。

音楽教室に通っていたのは、2歳の出来事だったのである。


何が驚きって、2歳って親が思う以上に深く物事を考えていて、1つ1つの行動には意外にも明確な意志がある、ということだ。

教室に向かう時ルンルンだったのは、クッションを選ぶのが楽しみだったから。

でも教室自体は、やる内容や目的が分からずに、やりたいと思えなかった。

今この年齢になってみても、やっぱり音楽教室で「窓ガラス割っちゃう」設定は、シュールが過ぎると思う。


言葉がまだ思うように出なくて伝えられないけれど、2歳なりに、2歳として、2歳だって思うことは色々あるのだ。

そしてふと気付く。

リトミックに行った息子もきっとそうだったのかもしれない。

例えば、「今日は踊る気分じゃないよ」だとか「家で踊るのは好きだけど、人前では嫌」だとか。

仮にそうだとすると、なんか悪いことしたなあ。

当時の母は、今日の私が息子にしたように、なんとか無理矢理にでも輪に戻そうとはせず、当時の私はとても救われたのだ。

母に「その節は無理矢理、ちゃんとやろうよ!とか手取り足取り、強制しないでいてくれてありがとう」と伝えてみた。

すると母は「もうね。本当に、心から、やりたくない顔してたんだもん」と笑った。


ちなみに、現在の7歳の息子に当時のことを聞いてみたけれど、覚えてはいなかった。

でも時に「え?そんなこと覚えてるの?それいつの話だっけ!?3歳?いや、2歳か?」なんてことが度々あったりする。

あなどるなかれ、幼少期の記憶力!

私ももしかしたら30年後くらいに、ふとしたキッカケでとある思い出を発掘した息子と「この時は実はこう思ってた!」と答え合わせをする日が来たりして。

そう思うと心が弾んだ。

それに、これからの育児がまた少し楽しみになったのである。


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この記事を書いた人
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獅子えもん

3歳差兄妹を育てる30代主婦。
転勤族の家に生まれ、転勤族の夫と結婚し、現在の住まいは人生17軒目。
趣味:LEGO。我が子の頭の匂いを嗅ぐこと。...

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