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公開 2021年07月20日   更新 2022年07月15日

アニメでの「親の不在」がちょっぴり寂しい…。そこから考える、親の在り方

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子ども向けのアニメを改めて観たとき、ふと感じたこと。それは「親の不在」でした。


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アニメを見ていて気付いてしまったこと


最近、わが家の年子たちが、急にプリキュアにハマりました。

プリキュアは、ざっくり言うと女子中学生たちが変身して、地球を守るために悪と戦うストーリー。

友情を確かめ合いながら成長していく姿に、世代を超えて多くのファンがいる名作シリーズです。


一緒に見ながら、「〇〇ちゃんは、気持ちがわかってもらえなくて悲しかったんだね」など、登場人物たちの思いについて話をする親子の憩いの時間になっています。

でも、ある日ふと思ったのです。



それにしても、このアニメ、「親がほとんど出てこないな……」と。



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子ども達のストーリーの超脇役・「親」


彼女たちは毎日学校に行ったり、部活をしたり。

たまに友達と遊びに行ったり、敵と戦ったり。

大変忙しい?青春時代を過ごしています。


その中で、(ストーリーやキャラクターにもよりますが)「親」が出てくるシーンはごくわずか。

たまに出てきても「宿題しなさい」や「朝よ!起きなさい!」というセリフばかり。

親の立場としては、これが非常に寂しい。


家族構成にもよるけれど、彼女たちの衣食住を支えているのはきっと、ほとんどが親のはず。

でもご飯やお弁当を作ったり、彼女たちの服を洗濯したり、家を掃除したりする親のシーンはもちろん、出てきません。



だってメインのストーリーには関係ないから。

そう、子ども達のメインストーリーから、親は姿を消してしまう。

これはアニメに限らず、現実でもそうなんだよな……と、自分の思春期を思い出して納得すると同時に切なくなりました。




報われた…!とアニメに癒された瞬間


親はとても大きなリソースを、子どもに割きます。

時間的にも、経済的にも。

「恩着せがましく言うつもりもないけど、たまには思い出してほしいものだわ……」と、しんみりしながら、アニメを見ていると……。

なんと、アニメの中で母の日イベントが!


それは母の日のプレゼントを、不器用な主人公が一生懸命作る回でした。

作ったプレゼントを敵に狙われて、必死で守る主人公たちは無事に勝利します。



最後、「うまくできなかったけど……」と手作りのプレゼントを母親に差し出す主人公。

でもお母さんは「あなたが作ってくれたものなら何でも嬉しいわ」と、幸せそうに受け取る……そんなラストシーンでした。


子どもの頃に、確か私自身も同じセリフを聞くことがあり、その時は物足りないようなむずがゆいような気持ちが沸き起こっていました。というのも、母親から同じような言葉をかけられた時、照れくさくてなんとなく素直に喜べなかったのです。。


ですが、今はその母親にものすごく感情移入……!

アニメの中の出来事なのに、自分自身が報われたような気持ちになりました。笑

同時に、私が子どもの頃の母親の気持ちを改めて受け取れたように思います。


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親としての自分たちも「主役」に


子どもが子どもだけのストーリーを作っていくのと同じように、親は親だけのストーリーを作っていく必要があるなとも感じた今回の件。

そうでないと、子どもの手が離れてきたら寂しくてたまらなくなるだろうから。


そんな話を夫にしたら、夫はポツリと言いました。

「父親は母親よりさらに出てこないよね……」

たしかに……!笑



家庭を支えるためにたくさん働いてくれているのに!

もっと育児参加する父親が増えたら登場回数が増えるのかな?

などとプリキュアの設定について夫婦で想像をふくらませつつ、親である自分たちが主役になるストーリー作りの大切さについても話し合った夜でした。



※ この記事は2024年03月15日に再公開された記事です。

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