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公開 2015年06月05日  

子どもの可能性を伸ばすために、「得意なこと」と「好きなこと」どちらが大切?

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子どもの可能性を伸ばしてあげたい。親なら誰でも思いますよね。でもその思いが強ければ強くなるほど、子どもの「好き」より「得意」ばかりに目が行ってしまうことはありませんか?でも、子どもにとっては得意じゃないけど「好き」ということも、とても大切なんです。今回は「得意なこと」と「好きなこと」についてお話したいと思います。


得意=好きとは限らない

「子どもの好きなことを尊重してあげたい」

「子どもの得意なことを伸ばしてあげたい」



親ならそう考えて、出来る限りのことをしてあげたいと思いますよね。だけど、ちょっと待ってください。そのサポート、本当にお子さんの喜ぶ形になっていますか?ついつい「得意なこと」だけ応援してしまってはいませんか?



得意なことは周りからも認められ、これから先、生きていくためにも「強み」になる可能性が強いものではあります。周りから認められたり、褒められたりすることで、子ども自身も嬉しくなって、もっと出来るようになろうと頑張るようになります。それはそれでとても素敵なことですし、大切なことでもあります。



ただ、「得意だけど好きではない」ということもありますよね。私たち大人でも「好きな仕事と得意な仕事は違う」ということがあると思います。人と関わることが好きなのに、パソコンスキルが高いからと伝票入力の仕事ばかりを任されてしまうと、「本当は接客業務を優先したいのに」と不満に感じるかもしれません。得意でも「別に好きとは思っていない」というものがあること、子どもにもあることを忘れないであげてください。

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「好き」を応援してあげよう!

逆に得意でも上手でもないけど、とにかく大好きっていうこともあります。



例えば、それほど上手ではないけど、とにかく絵を描くのが大好き、絵を描いてる時が一番楽しいとか。勉強の邪魔にしかならないような、ゲームとかマンガが大好きでしかたがないとか。好きなことのなかには、あまり「役に立たない」というものも多くあります。



だからこそ親としては「そんなことばっかりやってても・・・」と、ついつい眉をひそめたくなるのですが、そういう「好きなこと」があるって、本当はすごく強いんですよね。



人生って楽しいことばかりじゃないですよね。辛いことの方が多いかもしれません。だけど、好きなことがそういう辛いことから、救ってくれることってたくさんあると思うんです。



好きなことがあるから乗り越えられる。好きなことをやるために頑張れる。嫌なことがあっても好きなことが忘れさせてくれる。これから長い人生を歩いていくためにも、好きなことってとっても大切です。



得意じゃないけど楽しい!上手じゃないけど大好き!何の役にも立たないかもしれないけどやめられない!こういう子どもの「大好き」も、どんどん認めてあげて、応援してあげてください。

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「得意」も「好き」も大切にしてあげよう

得意なことは、これからの人生で「強み」になり、仕事などで活かされることも多いです。得意なことがあることで、自分自身に自信が持てることもあります。



ですから得意なことを伸ばしてあげるサポートも、とても大切なことです。得意なことがそのまま好きなことに繋がっていく場合もありますしね。「好きなこと=得意なこと」になれば、それはそれで最強だと思います。



ただ、得意でも好きではないことも多々あります。「特技」と「趣味」は違うということです。算数は楽しくないけど成績が良い。図工の評価は高くないけど、好き。算数の授業は受けたくはないけど、今日は図工もあるから学校に行くことが楽しみ。そういうお子さんもたくさんいますよね。



「好き」も「得意」も子どもにとっては同じくらい大切なことです。ぜひ今後は得意なことを伸ばしてあげることと同時に、好きなこともしっかり認めてあげてサポートしてあげてくださいね。

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