ツーカップアップした胸に、搾乳される胸。
実際に経験してると、産前に想像していた授乳期とはちょっと違った……
という人も多いのでは?
母乳育児にこだわっていなかったはずなのに
上手くいかないと、落ち込んでいる自分がいました。
でも考えてみれば、母も子も生まれてはじめての経験。
慣れるまでには、時間が必要だったのかもしれません。
~第一子長男、やる気なし~
『どうも、長男です』
『ハイこんにちは私が母です』
親子初顔合わせの数時間後、ブートキャンプ、もとい授乳室に放り込まれた私は授乳指導の助産師さんにホイと生まれたばかりの長男、そのまだ小さくてやわらかくて首の座らない新生児を授乳クッションに乗せてそっと胸元まで持って行って
「ハイ、おっぱいです」
「……」
「あの…おっぱいなんですが」
「……」
~授乳の優等生、長女~
優等生新生児長女は、時間遊びまわるお兄ちゃんに付き合わされてしょっちゅうお腹をすかせて泣く羽目になった。
超かわいそう。
いっそのこと、もうおっぱい取り外したいぜ。
そんなセパレート人体になりたいと、この時程、思った事はない。
今思えば、もっと頭を切り替えて、ミルクと母乳と両方うまく使えばよかったのに、この世には乳児の食事はミルクと母乳と両方あるんだから。
~ダークホース次女~
『完全母乳』
であることに意地と誇りを持って挑んだ3人目の出産のその時、私は授乳に関してだけは余裕だった、今度の子も絶対母乳で行けると思っていた。
最後の子も完全母乳、ミルクに頼らない育児を。
と、思ったら、この3人目の子、次女は先天性の心臓の疾患持ちだった。
『授乳』
それは産後間もない母の初めての仕事
出産前はおっぱいのマッサージをして
乳首を柔らかくしておきましょう。
2人目の余裕から、すっかり準備を怠ってました。
授乳ってやっぱり……!
軌道に乗らなかった母乳育児。
ミルクに切り替え、夫も父も授乳できるようになり
これで良かったと思えるように。
そして5年後、娘の言葉で心からホッとできました。
我が子には、元気にすくすく育ってほしい!
そんな思いから、悩みも多くなってしまいがちな授乳。
どんなに眠くても、寒くても、痛くても
子どもたちが一生懸命に飲む姿に、母は頑張れるのかもしれませんね。
(編集:コノビー編集部 木下)