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付き添い入院で母が不在に。父&上の子で日常生活を送った結果は…?

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普段ついつい「自分がいるからいいや」と思って、子ども達に何もさせないでいると突然やって来る入院や仕事での少し長い不在。家事の担い手を欠いた自宅は荒れ野になるのかそれとも、昨年12月の私の超個人的実録です!

私の出張

ここ数年、私は年に何回か『出張』のように、家族を家に置いて数日間、長い時には数ヶ月家を空ける事がある。

何かと言うと、入院だ。

それは、ちょっと持病のあるうちの末っ子・次女の入院に付き添い親として家を留守にして出動しなくてはいけないからで、毎回ちょっとした騒ぎになる。

次女の初回入院だった3年前、私がまだ右も左も分からない病児母だった頃。

「24時間付き添いって本気で24時間なんですか。夫が仕事を何ヶ月も休むというのは無理ですし、実家も遠いし、頼る人もいないんですが、そういう時、ウチのように上にきょうだいのいるご家庭は一体どうしているんですか」

と、付き添い入院のための面談中に真顔で質問をした。

その時、同席していた地域担当の保健師さんが笑顔で

「どうしてもという場合、緊急措置という事で児童養護施設に一時預かりができます」

という極論を繰り出し、それを聞いた私は思わず日本語を忘れて

「pardon?」

が口から飛び出したものだった。突然の英語。

え?何どういう事?

我が子の病気に限らず、他の緊急事態、例えば出産や、親本人の急病、どうしても都合のつかない仕事、そんな時、行政には『子どもの預かり先』というものの手札があまり用意されていない。

あの時私は

「世の中、厳しい」

そう思って冗談抜きで面談室の机に頭を打ち付けた。

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きょうだいはどうするの

果たして次女の入院中、当時は小学3年生だった長男と、幼稚園の年長児だった長女はどうしていたのかと言うと、流石にあの極論に頼る訳にもいかず新幹線と特急を乗り継いで5時間超の実家の母に無理を言ってお出まし願った。

それで、つい最近まで入院と言えば実母がヘルプに来て、炊事洗濯すべてを熟練の技で何とかしてくれるという流れだったものが、昨年の12月の予定入院ではそのチート技を使う事を時流が許してくれなかった。

かのウイルスの流行に歯止めがかからず、北陸の田舎からこの比較的都市部の我が家にもう古希を過ぎた母を呼ぶ訳には流石に行かないだろうと言う話になり、私は夫に

「ねえ、どれくらい仕事休める?というか休んで?あの2人を夕方から夜に家に残しておくと禍々しい事が起きる予感しかしないから」

恫喝半分懇願半分、とにかく上の2人をアナタが引き受けろ、食事は何とかするから、3泊4日の入院中、大過なく過ごさせてやって欲しいあなたが父親でしょうとすごい勢いで主張した。

私もおばあちゃんもいない以上、アナタがやらなきゃ誰がやるんだ。

ここで夫が

「でも、俺仕事休めないよ」

とでも言おうものなら、その場で私はツルハシを持ち出して、実家の裏山に人ひとり埋められる程度の穴を掘る決意をしたのだろうが、 そこは流石に3児の父

「各種休暇、その他制度を駆使します」

そう約束し、果たして夫は、同僚と上司に頭を下げて朝遅く出て夕方早めに帰宅するという、時短勤務のような勤務形態を4日間だけ捻出して、この戦いに鋭意主力として参戦致しますと約束した。

朝、夫が洗濯と朝食の支度をして、絶対に1回は兄妹喧嘩をせずに済まない長男と長女の喧嘩を仲裁してから出勤し、夕方16時前後に病院にいる私と付き添いを交代、私が家に一旦帰宅して、食事を作り洗濯物を片付け、そして多分荒れに荒れているだろう室内を大体片付け、あわよくば入浴をして病院に戻る。

それが当初の予定。

それで行こう、2人も協力してよと長男と長女にもくどい程言い聞かせた。

そしてこの時、ひとつ私は激しく後悔した事があった。

「いくら何でも、もう少し子ども達に家事を仕込んでおくべきだった」

この10年超、所謂『お勤め』をしないで家にいた私は、掃除も炊事も自分がやった方が大体早いのだからと、勤勉な主婦のふりをした怠惰な母親の心がけで、あまり子ども達に家の事を手伝わせていなかった。

お陰で恐ろしい事に、ウチの11歳と9歳は『カップ麺を自分で作れない』という事をこの時私は初めて気が付いた。

後悔先に立たず。

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初日と2日目そこは荒れているか

入院初日は月曜日、この日はまず長男長女を学校に送り出してから病院に出かける事が出来た。

とは言え、病院への入りは9時、入院のための大荷物を抱えて家の中の片付けもそこそこに出かけて夕方夫と交代し、帰宅すると玄関には長女の靴が左右バラバラに転がっていた。

「靴、揃えて~」

何度言ったら分かるのとか、ちゃんとしなさいとかいう文言は、育児業界ではあまり意味の無い、どちらかというと禁句みたいなものらしいが、私はこの2つを禁句にして3人の子どもを育て終えられる気がしない。

そうしたら背後から

「ただいま~あ、お母さんおる」

靴を脱ぎ散らかしながら長男が帰宅した。

君ら、平常心やな、靴を揃えなさい靴を。

長男と長女は「次女ちゃんは?元気にしてる?」と一応入院中の妹の様子を心配し、今日のご飯は?明日は何時に帰って来るの?と普通に月曜の夕方を過ごしているようなフリをしながら

もう直ぐ病院に戻る私を一応気にしているようで、普段ならランドセルの奥深くしまい込んだまま、数ヶ月後に熟成が進んだ状態で出して来てくれる『学校からのおたより』も自分から出してきた。

その日は、朝干した洗濯物を取り込んで仕舞い、夫と長男と長女の夕飯をテーブルの上に置いて、自分は台所で卵かけご飯を掻き込んで病院に戻った。

自宅と病院が一時帰宅可能な立地の中にある私にとって入院付き添いは、日勤の仕事と夜勤の仕事を同日に両方こなすみたいな感じ、この間、私はダブルワーカーの気持ちになる。

翌日、また夕方帰宅すると、私より少し先に帰宅していた長女は洗濯物を取り込んでいてくれた。

でもウチの洗濯物は、大人の身長に合わせて洗濯ピンチが割と高い場所につるされていて、身長130センチ程度の長女には届かない筈。

「これ、届いたの?どうやって取ったの?」

と聞くと

「踏み台に登ったら取れたの」

そうか、高い場所に干されている洗濯物も、踏み台を使えば無理に引っ張らなくても長女に回収が出来るのか。

そう言う事は自宅にべったりと居て、家事は子どもが手を出すと面倒だから全部自分がという毎日の中では、気が付かなかった。

その日、長男と長女が畳んでくれた洗濯物は『畳んだ』というより『握って積んだ』という感じに近かったけれど、その後も2人の手で片付けられたと言うか右から左に移動しただけと言うか、とにかく、手伝って貰えてとても助かった。

人間、やればできる。

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色々想定外

そして3日目は、更に楽だった。

夫が掃除と夕飯の支度を引き受けると言ったからだ。

そうなると実質私は帰宅しなくてもいいのだけれど、ただ入浴はさせてもらいたい。

だって完全付き添い24時間、付き添いの親には風呂はあってもそれを使う時間が無い、それで夫と付き添いを交代してお風呂に入り、洗濯物は長男と長女が畳む…という名の洗濯物の小山を作っていてくれたので、学校の提出物や手紙類を検分してまた病院に戻った。

その時、長男と長女に、次女ちゃんいないと寂しい?と聞いてみたら2人は薄情にも

「静かでいい、あの暴君がいないと家が平和だ」

それに近い事を言った。
妹への愛はどこに行った。

その日の夕食はお寿司を宅配してもらったらしい。

確かにおばあちゃんを今回ヘルプに呼ぶ訳にはいかないねと言った時に

「もう、食事はさ、お弁当でもお寿司でも何でも今は宅配があるから」

とは言ったが、人が納豆ご飯を掻き込んで夕飯にしたその日に、お寿司てアンタ達。

それをわざわざLINEで報告をして来たときの画像の笑顔の憎たらしさよ。

とは言え、入院3日目、夫と長男と長女は、次女と私が抜けた自宅でそれなりに落ち着いて過ごしていたらしい、しかし寿司は想定外だぞ君たち。

そして迎えた退院日、入院4日目に自宅に帰宅すると、そこにはどんなに荒れ果てた子ども部屋や、流し台、リビングという荒野が広がっているのかと思ったら、そうでもなかった。

長男と長女は整然と、とはいかないまでも、子ども部屋を片付け、夫はちゃんと食器を洗い、軽く掃除機をかけてくれていた。

私は長男にも長女にも、まだ小学校の低学年位の感覚を捨てきれないままでいて、それは次女が生まれて入退院を繰り返しているこの数年間が慌ただしすぎて、そこで感覚が止まってしまっているからなのだけれど、よく考えたら2人はもう小学6年生と3年生だ。

夫もその昔長女誕生の時、妻が2ヶ月間里帰りしている間に、麦茶を2ヶ月放置して腐らせてしまった男ではないのだと、それは自分で言っていた。

その日、4日ぶりの自宅にはしゃいで疲れたのか、珍しく昼寝した次女を見て

「ただいま~うわ!暴君が帰って来とる」

と憎まれ口をたたいた長男と長女は嬉しそうに次女の寝顔を覗き込んでいた、気つけろ、もう直ぐ目を覚ますよ。



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この記事を書いた人
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きなこ

11歳ADHD・DCD男児、9歳ハイパーマイペース女児と
心臓疾患の2歳児の母をあまりがんばらないでやってます。

Twitter:日々の事と大体こどもの...

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