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叱る・ほめるって難しい~!保育士に「自己肯定感が育つ声のかけ方」を聞いてみた

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周りから存在を受け止められて育った子どもは物事を前向きにとらえ、積極的にチャレンジできる傾向があるといわれています。
子どもの心をはぐくむには、どのように接したらよいのでしょうか?
保育のプロにお聞きしました!

PR 株式会社グローバルキッズ


子どもが保育園や幼稚園に通う0歳~5歳の乳幼児期は、心身ともに大きく成長する時期。

この間に親をはじめ周りの大人がどう接したかは、子どもの育ちに大きな影響を与えます。

とはいえ、実際には子どもとどうコミュニケーションを取ればいいのか悩むことも多いもの。

ましてや乳幼児期は言葉での意思疎通が難しいので、どのようにして褒めたり、叱ったりすればいいかわかりませんよね。


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コノビー編集部では、都内を中心に保育園を運営する「株式会社グローバルキッズ」に所属し、豊富な保育経験を持つ横山貞子さんにインタビュー。
子どもの心をはぐくむ接し方について、アドバイスをいただきます。


■横山貞子さんプロフィール
企業が運営する保育園で施設長、保育マネージャー、スーパーバイザーなどを歴任し、現在はグローバルキッズの保育企画グループで保育に関わるあらゆる事柄のサポートを行っている。

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なぜ、子どもの成長に自己肯定感が必要なの?


―近年、子育てに関して「自己肯定感」という言葉をよく見かけるようになりました。
そもそも子どもに自己肯定感が必要なのはなぜでしょうか?


横山さん
自分自身が長所も短所も受け入れ、自分が自分であることに満足し、自分自身が価値ある存在であることを受け入れられること、それが自己肯定感です。

成長著しい乳幼児期の子どもは、日常生活の中でうまくできたこと、うまくできなかったことを体験し、自信がない、不安で気持ちが揺れる、チャレンジしたけど失敗して落ち込むなどしながら、さまざまな自己に出会って成長していきます。

こうした感情を整理しながら生活をするにあたり、自己を受け入れているかどうかが大切になってきます。

たとえば、Aくんが保育園でお友だちに意地悪をしてしまい、謝らないといけないとします。

この場合、Aくんの中では「謝りたいけど、謝りたくない」といった矛盾が生じ、葛藤します。

でも矛盾に苦しんだ時、周りの大人や友だちがAくんに声をかけてくれたり、気にかけたりしてくれたら、どうでしょうか。

彼は「自分は一人じゃない」と思えますし、どうしたらいいかわからない気持ちを周囲と共有することで、気が楽になります。

やがて自分なりに感情を整理してどんな行動を取ればよいかを見つけてアクションに移し、葛藤を乗り越えていくわけです。

こうした体験の繰り返しによって、

①新しいことに挑戦する力
②壁を乗り越える力
③自分のことを認め相手のことを想像する力

が生まれてきます。



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―矛盾を抱えてどうしていいかわからない自分を受け入れることは、まさに自分を肯定することですよね。

横山さん
自己肯定感を抱いているお子さんは自分に優しくできるだけでなく、相手にも同様に優しくなれます。

よく「思いやりを持ちましょう」と言いますが、自分に対しても他者に対しても、思いやりは自然に育ちません。

幼少期に周りの大人からどういうふうに接してもらえたかによって、思いやりの心は養われていくものです。


言葉を話せない時期でも、顔を見てしっかりと声をかける

―子どもと接するときに、気を付けるべきことはどんなことでしょうか?

横山さん
子どもと関わるときはしっかりと目を見て、話をすることです。

乳児期に温かく受容的、応答的に関わることで、子どもたちが安心できる場や信頼できる関係を作ります。

例えば、大人が何も言わず子どもの鼻水を拭こうとすると驚いて嫌がりますよね。

「鼻水出ているから拭こうね」と声をかけてから拭いてあげると、嫌がらずに拭いてもらうのを待ちます。

一人でできるようになると、自らティッシュで拭くようになります。

大人が何かアクションを起こす前に「これからどのようなことをするのか」を言葉にすることで、子どもは「快」と「不快」の意味を体験を通じて知っていきます。

言葉も覚えるので、自分で意思表示ができるようになっていきますね。

反対に無言でアクションを起こされると、子どもは不安になってしまうものなのです。

これが積み重なると、周囲への不信に繋がってしまう。


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―たしかに無言だと、「これから何をされるのだろう?」と恐怖心を抱きそうです。
大人が声がけをしてくれると、お子さんは安心しますね。


横山さん

子どもが話しているときは、最後まで聞きます。話を聞きながら一緒に喜んだり、悲しんだりと、共感することを心がけています。

自分の気持ちを受け止められた子どもは安心感を抱いてくれます。

これはまだ言葉が話せない0歳の赤ちゃんでも同じです。

保育園では数人の赤ちゃんが一斉にミルクを飲みたくて泣いてしまうことがあります。

スタッフの手には限りがあるので、誰かにミルクを与えている時には、誰かを待たせることになるわけです。

このような時でも無言ではなく、赤ちゃんに「おなかすいたよね。ちょっと待っていてね」と言葉にして伝えます。

「子どもだからわからないだろう」と思ってはだめ。一人の人間として、しっかりと向き合わないといけませんね。


「失敗はしてもいいよ。これからどうしたらいいと思う?」


―ここからはもっと具体的なコミュニケーション方法を伺いたいです。
他の子とトラブルになった、誰かに意地悪をしたという事態が起こった場合、どのようにして注意をすればよいのでしょうか。


横山さん
特に自己主張が強くなるころのお子さんの保育では、噛んだり引っ掻いたりは頻繁に起こります。

このときには、噛んだ方を一方的に注意するのではなく、なぜ「その出来事が起こったか」を探るようにしますね。

なぜ噛みついたのか、噛み付かれたのかを双方に聞きますし、話ができないくて現状が分からないときはお互いどうしたかったのか、どうしたらよかったのかを一緒に考えることもあります。

「〇〇ちゃんはこんな時、〇〇ちゃんがしたみたいにこんなことされたらうれしいかな?悲しいかな?」というふうに、問いかけもします。

NG対応は、噛んだ子どもをただ叱ることです。

他の子どもを傷つけかねない行為ですが、噛みつく方にも噛みつかれる方にも要因があるわけです。

そこを探ることなく高圧的な態度に出るのは、自己肯定感を養うコミュニケーションとは言えません。

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―お子さんの話をしっかりと聞くことが重要なのですね!

横山さん
おもちゃの取り合いもよく起こることですが、こうしたケースでは、「お友だちが遊んでいるおもちゃが楽しそうで、自分もやってみたい」といった気持ちから取り合ってしまうケースが多いんです。

「ほしい、一緒に遊びたい」と言葉にして伝えられないので手が出てしまい、トラブルになります。

だからこそ保育者は、「このおもちゃで遊びたかった」「一緒に遊びたかった」など、子どもの気持ちを代弁するよう努めるわけです。

子どもに注意をする時は、失敗をとがめるのではなく「こんなふうになってしまったね。どうしたらいいかな」や「◯◯ちゃんはどうして泣いちゃったのかな」など、これからのことを一緒に考えるようにします。

子ども自身、自分が何かいけないことをした時には「あっ、やってしまったな」と、自分で気づいているものです。

失敗を指摘するのではなく、「失敗はしてもいいんだよ。ここからどうするかを一緒に考えようか」と寄り添います。

反対に褒める時には、自分でやれたことを喜びに繋げていけるような声がけをします。

「片づける場所がよくわかったね」「お手伝いしてもらえて、うれしいな」というふうに、子どもが「自分がやってよかったな」と一緒になって喜んでもらえるようにするわけです。

「自分はこんなに素敵なことができる」と思ってもらうきっかけになります。

食事もお昼寝に入るタイミングも、違って当たり前


―子どもを一人の人間として尊重し、話を聞いて共感することで、お子さんは「自分が受け入れられている」と感じ、信頼関係が育まれていくのですね!
横山さんが所属する「グローバルキッズ」では、日ごろの保育でどのように心がけておられますか?


横山さん
まず、「子ども一人ひとりの発達に合わせた丁寧な保育」です。

乳幼児期は心身ともに著しく成長する時期です。

また保育園はお子さんが一日の大半を過ごすこともあり、まさに生活の場となっています。

まず、子どもとの愛着、信頼関係をもとにその子がのびやかに自己表現できるよう、一人ひとりの発達段階やその子の背景を的確に捉え、見通しを持ち丁寧に関わっていきます。

保育者は子どもの発達段階を理解したうえでその子の一日の行動、活動す姿などを見ながら、その子に合った対応を心がけています。

行動はみんな一緒ではありません。トイレのタイミングも、お昼寝に入るタイミングも子どもによって違うのは当たり前です。

ごはんを食べるペースもまちまちですよね。

その子のペースを考慮しながら、一日を楽しく過ごせるようにしています。

もう一つは、「子ども主体の保育」です。

子どもたちが自分のしたい遊び・活動ができるようにしています。

それぞれの環境の中で、それぞれの子どもたちが遊びを考え、活動しています。

例えば散歩のコースを選択したり、室内での活動や戸外活動を選択したり。

遊び方も、大人が考えるよりはるかにいろいろな遊びを考えてきます。

このように、子どもの「やりたい」活動ができるように環境を考えています。


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子どもの話に耳を傾けている横山さん(提供:グローバルキッズ)

発表会ではそれぞれが自慢できることを披露する


―グローバルキッズならではの、ユニークな取り組みははありますか?

横山さん
一部の施設では、給食をバイキング形式で食べています。

3〜5歳児まで時間をずらして食事を摂りますが、決まった席がないので、食前に仲良く遊んでいたお友だちと食べている園児もいますよ。

苦手なものは無理して食べる必要はないので、少し食べて残してもOKです。

―好きな席で食べられるなんて、自由度が高い!保育園とは思えませんね。イベント系ではいかがでしょうか?

横山さん
ある施設の発表会では保育園側が出し物を決めるのではなく、自分が自慢できるものを披露するようにしています。

得意なことをみんなに見てもらえるって、嬉しいじゃないですか。

そうそう、以前こんなことがありました。普段からけん玉が上手な子がいたのですが、発表会の時にうまくいかなかったんです。

どうするのかと様子を見ていたら、その子はもう一回挑戦しました。

これってすごいことなんですよ。

自分ができなかったことを一度受け止めたうえで、チャレンジをしたわけですから。

感動しましたね。


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得意なけん玉を披露する園児たち(提供:グローバルキッズ)


ーそれはまさに自己肯定感を持っているからなのでしょうね!
最後に、グローバルキッズが地域の子育てに貢献したいと考えていることがあれば、お聞かせください。


地域のご家庭を対象に、子育て支援のイベントを行っています。
そのほか、離乳食についての講演や、保護者と未就園児を対象に1〜2時間ほどの公開保育なども実施しています。

地域との共生共存を大事にして、日頃から地域の方と良好な関係を築き、助け合っていけるのが理想ですね。

子育てに悩んだ方がいつでも訪れて、相談できる場でありたいと思っています。

ー横山さん、素敵なお話をありがとうございました!

「豊かに生きる力を育てる」グローバルキッズの保育


「豊かに生きる力を育てる」という保育理念のもと、子どもたち一人ひとりの気持ちを尊重し受け止める保育を行っているグローバルキッズ。

横山さんのお話からも、園児たちの自己肯定感や自主性がのびのびと育っていることがわかります。

グローバルキッズは、首都圏を中心に176ヶ所の保育園や学童保育施設、児童発達支援事業所を運営。

園見学のほか、一部の施設ではWebでの入園説明会も行っています。

ぜひ、近くの施設をチェックしてみてくださいね。


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