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公開 2020年12月17日  

「これじゃない…」クリスマスプレゼントの思い出から、いま思うこと

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もうすぐクリスマス。子どもの頃、サンタクロースにお願いしたものと違うプレゼントが届いたことがありました。親になった今、その時の出来事を振り返って考えてみました。


株式会社サンタ、今年も繁忙期を迎えました!


「今年のクリスマスプレゼントはどうしようかなぁ」と、悩む季節が今年もやってきました。

世の中の「株式会社サンタ」の従業員の皆さんは「どんなものをリクエストされるかな?」とそわそわしているのではないでしょうか。

子ども達が小さいうちはまだ「コレが欲しい!」といったリクエストもあまりなかったので、その時々で必要だと思うものを選んできました。

でも今年は、4人きょうだいの上の子2人も、もう6歳と4歳。

テレビCMや動画配信などの影響もあり「欲しいモノ」が明確に出てきたな~と実感しています。

しかし、自分の欲しいモノを見つけては「これサンタクロースにお願いする!」と言い出すたびに「え!それ本当に必要?」とつい思ってしまうことも。

親としては「すぐに飽きてしまうのではないか?」「もっと実用性のあるもののほうが良いのでは?」と考えてしまいます。

子どもにはモノを大切にすることも教えたいと思っているので、できればすぐ飽きてしまうよりも「長く使えそうなモノ」を贈りたい。

そんな時、ふと自分の幼少期にあったクリスマスの出来事を思い出しました。


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サンタクロースから届いたのは…?


かつてわたしが幼稚園児だったとき。

当時、3歳年上の兄と一緒にハマっていたアニメがありました。

その年のクリスマスには、アニメに出てくる大好きなキャラクターのぬいぐるみをサンタクロースにお願いしました。

ワクワクして迎えたクリスマス当日、自分に届いたプレゼントを開けてびっくり!

そこには、同じアニメのキャラクターではあるけれど、全く似ても似つかない別のキャラクターのぬいぐるみが入っていたのです。

あまりの衝撃に「違う!これじゃない!」と発狂したのを覚えています。

可愛いぬいぐるみをお願いしたはずなのに、あんまり可愛くない(当時のわたしにはそう思えた)ぬいぐるみが代わりに届いたことへのショックは大きかったです。

しかし、子どもながらにわたしは、こう自分に言い聞かせました。


「サンタクロースは、わたしの欲しかったのを見つけられなかったのかもしれない」

「もしかすると売り切れていて手に入らなかったのかもしれない」


とはいえモヤモヤとした気持ちが完全に払拭されることはなく、このクリスマスの出来事は、大人になった今でもずっと記憶に残っています。


プレゼント選びの基準


そんな自分の幼少期の体験から、わが家ではできる限り子どものリクエストを尊重したプレゼント選びを心がけようと夫婦で決めました。

プレゼントを考えてワクワクするあの時間や、クリスマスが待ち遠しくてたまらない日々。

兄とはしゃぎながらプレゼントを探したあの日や、欲しかったものが届いて嬉しかった気持ち。

自分自身の中に今でも残る楽しかった『クリスマスの思い出』がたくさんあるからこそ、子ども達にもそんな思い出を残してあげたい。


プレゼントする”モノ”自体が重要なのではなく、わたしたち親は”クリスマスの思い出”をプレゼントするんだ!

わが家では、そう考えることにしました。


自分の子ども時代の出来事について、真相は聞いていませんが、やっぱり当時わたしが欲しがったモノは手に入らなかったのかもしれない。

きっと両親はしかたなく、違うキャラクターのぬいぐるみをプレゼントしたのでしょう。

だけど、今大人になって思うのは、代わりとして選んだぬいぐるみが、明らかに父の好みだったこと(笑)

そこはもう少し、幼稚園児の女の子の好みに合わせて欲しかったなぁと思ったりもします。

と同時に、親も人間ですから、私が「長く使えるモノを」と考えたように、両親も良いと思うほうを選んでくれたのかも知れません。

自分が親になってみると、子どもの頃の苦い思い出も、くすりと笑えるエピソードになるものですね。

あの頃の「株式会社サンタ」従業員に、改めて「たくさんの思い出をありがとう」と伝えたいです。


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※ この記事は2024年03月02日に再公開された記事です。

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