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公開 2020年11月15日  

読み聞かせを拒んでいた娘。アニメ好きをきっかけに、まるで文学少女!になるまで

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読み聞かせが良いという話を聞き、習慣にしようと思っていたのですが意外とむずかしい!色々工夫したのですが、失敗続きでした。それが最近、あることがきっかけで成功したのです。


「親のねらい通り」とはいかなかった計画


私が幼い頃、寝る前はいつも母に読み聞かせをしてもらっていました。

そのせいかは分かりませんが、勉強が苦手ながらも国語の点数だけは良かった私。

現在は細々とですがライターとして活動しています。

母がよく言っていた「読み聞かせの習慣で基本的な読解力や文章力が養われる」の言葉を参考に

「子どもができたら読み聞かせを習慣にしよう!」

と心に決めていました。


娘を出産後、まだ言葉が話せない0歳のときから読み聞かせをはじめました。

といっても、イラストと擬音だけの赤ちゃん用の絵本。

「ブーブー」だとか「プップー」だとか、大げさに読むと娘はケラケラ笑ってご機嫌になっていました。

その後も1歳、2歳、3歳と年齢に合わせた絵本を選んでは読んで聞かせました。

ところが4歳になったあたりから、読み聞かせを拒むようになったのです。


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娘が読み聞かせより好きなこと


娘が読み聞かせを拒む理由を考えてみました。

その1つは、”パパと遊ぶほうが楽しいから”ではないかなと思いました。

娘の就寝時間は夜9時です。

毎晩8時過ぎに帰ってくる夫とのコミュニケーションタイムは、おやすみ前のたった30分。

時間限定で、ぐるぐる追いかけっこしたり、膝にのってガタガタとゆらしてもらったり、エキサイティングな遊びをしています。

そりゃ、キチンと座って本を読んでもらうより楽しいでしょう。

「絵本読んであげよっか」

と誘っても

「いらない!」

と拒まれ、あっと言う間にお休みタイム。

じゃあ、昼間に読み聞かせをすればいいじゃないかと思いますが、これまた、折紙、お絵かき、自転車、ごっご遊びなど、昼間は昼間でちがう遊びに忙しいのです。


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きっかけは1本のDVD


ここ1年くらい絵本をプレゼントしたり、図書館に連れて行ったりと工夫してはきたものの、読み聞かせを習慣化できないままでした。

最近は「この子はあまり本が好きじゃないんだな」と割り切っていたのです。

そんな娘、読み聞かせは拒むけれど、テレビで見るアニメは大好きでした。

私が在宅ワークしている間の暇つぶしになればと、とあるアニメのDVDを借りてきました。

有名なアニメスタジオの映画で、主人公は黒い服を着た魔女の女の子。

私自身も子どもの頃に熱中した日本の名作です。

可愛いもの好きの娘なら気に入るだろうと思い見せてみると、案の定大ハマリ!

以来、毎日のように黒いワンピースを着て、登場する黒猫のぬいぐるみを肌身離さず持ち歩くようになったのです。

返却期限がくるたびに、繰り返しDVDを借り直すものだからセリフはほぼ完コピで言えるまでに暗記。

主人公の持ち物であるホウキやラジオまで持ち出すなど、アニメに関連するものをつねに求めていました。


そんな娘のため、原作になった児童書を図書館で借りてきました。

当然、娘は大喜び。

読み聞かせの最中にアニメと同じキャラクターやシーンが登場するたび、口に両手をあてクスクス笑います。

小学校高学年向けなので娘にとっては難しいはずなのに、1話を読み終えるまで集中を切らしませんでした。


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ついにパパを超えた日


その日からは夫と遊ぶより読み聞かせを優先するようになった娘。

寝る時間になってお話が途中で終わってしまうと

「気になるー!」

とやきもき。

夜まで待ちきれなくて、翌日の昼間に自分で黙読するようになったのです。

わからない漢字が出てくると私に確認し、読みすすめていきました。

絵本と比べて絵が少なく、ページ数も文章量も格段に多い児童書。

クリニックの待合室で黙読していたときには、まるで文学少女のよう!

あきらめていた読み聞かせ習慣化計画は、思わぬきっかけで成功したのです。


子どもは何がきっかけで好奇心のスイッチが入るのか予測不能。

親の都合や想いで無理強いするのではなく、日頃から気にかけ、その子の「好き」に気付いたときにはそっと背中を押す。

それが大切なのだと気が付きました。


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※ この記事は2024年04月03日に再公開された記事です。

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