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公開 2020年11月19日  

体調不良で動き出せない朝…遅刻連絡の電話口で、保育士さんから心温まる一言。

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4人の子育てに、仕事にと毎日いっぱいいっぱい。そんなある日、保育園に遅れる連絡をしたところ、保育士さんからの思いがけない言葉に心が救われました。


目まぐるしい毎日に、ダウンした日


わたしは5歳、4歳、2歳の三姉妹と、生後5ヶ月の息子の4人の子どもを子育て中です。

最近、息子は上の子達とは別の認可外保育園に通い始め、わたしは仕事復帰をしました。

近所に空きのある保育園が無かったため、電車で2駅のところにある保育園まで通っています。

4人のワンオペ育児に加え、仕事に久しぶりの通勤。

毎日、目が回るような忙しい日々。

そんなある日、少し自分の体調がすぐれないことに加え、息子の夜泣きや日々の疲労が重なり、いつもより朝起きるのが遅くなってしまいました。


上の子達の送迎は夫に任せて、わたしは息子と家に2人きりに。

「今日は体調も良くないし休もうかな、でも仕事溜まってるしな」

なんてぼーっと悩んでいる間に、気が付けば保育園の登園時間を過ぎていました。

今さら行きますなんて言いづらいし、そもそも遅れて行くなんて迷惑かもしれない。

ドキドキしながら意を決して、息子の保育園に連絡をいれました。


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思いがけなかった保育士さんの言葉


「はい!〇〇保育園です。」

いつもお世話になっている保育士さんの、元気な声にさらに不安な気持ちが押し寄せました。

何て言われるかな?こんなに遅れておいて、やっぱり行きますなんてダメかな……

「もしもし、○○の母です。連絡が遅くなってすみません」

そう一言目に伝えた後、先生からの言葉に驚きました。

「ママ、大丈夫ですか?」

その言葉を聞いて、不安な気持ちがスッと抜けていくのがわかりました。

「大丈夫です!遅くなったんですが、今から連れて行っても大丈夫ですか?」

「わかりました!気をつけて来てくださいね」

その言葉に、急いで家を出て保育園へ向かいました。

もしかすると、不安な気持ちが声に出ていたのかもしれない。

体調が良くない感じが、電話越しに伝わっていたのかもしれない。

もしそうだとしても、登園が遅れている息子よりも先に”わたし”のことを心配して声をかけてくれた。

そのことがとても嬉しくて、胸の奥が熱くなり、思わず涙が出そうになりました。


大人になると、子どもの頃に比べて弱音を吐くことがグッと難しくなったような気がします。

子どもが生まれ、親になるとなおさら。

「子育てに疲れた」
「子育てが大変だ」

そんなちょっとした愚痴でさえ『自己責任』と言われてしまいそうで怖い。

「大人だからちゃんとしなきゃ」
「親のわたしがしっかりしなくちゃ」

そう言って自分自身を追い詰めていたのかもしれません。


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今の子育て社会に必要なものとは?


核家族化が進んでいる今、産後孤立してしまう母親の存在を耳にすることがあります。

今の子育て社会には、親の心の支えとなる存在や場所も必要だなと今回感じました。

その場所はどこなのか。

それはもちろん、家庭や個人の環境、考え方によって様々だと思います。

わたしとっては、『保育園』がその支えとなる場所だと感じました。


大前提で、わたし達夫婦が共に働き続けるために利用をしているのが保育園です。

ですが、わたしにとっては一緒に子育てをしてくれるチームのように感じているのです。

子どもへの心配りももちろんですが、親にも寄り添って支えてくださる保育園と保育士さんへ、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうの気持ちを胸に、今後も一緒に子ども達の成長を見守ってくれたらなと思っています。


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※ この記事は2024年02月03日に再公開された記事です。

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