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公開 2021年07月10日  

「ママが1番だ~い好き♡」だったのに!2番目に降格された時の話

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ママにべったりだった子も、成長すれば少しずつ離れていくもの……。分かっていても、何とも寂しいものがあります。そんな、ママより好きなものができるXデーが、我が家にもやってきました。


ママへの惜しみない愛


うちの息子は、ちょっとこちらが驚くくらいママが大好き!

一人っ子ということもあるのか、ママにべったりです。

もう6才になるのですが、歯磨きの仕上げ磨きや宿題の丸付けは、パパではダメで、必ずママを指名。

お布団に入れば毎晩のように、「ママが世界でいっっちばんだ〜〜いすき!」と、熱い愛の告白が始まります。

極めつけは、このセリフ。

「ママってさ、ぼくの前はパパと結婚してたんでしょ?」

えーっと、ママは、今もパパと結婚していますが……。

よく、「大きくなったらママ(パパ)と結婚する〜」という子どもの癒やし発言がありますが、なんかちょっとズレてる!!

息子の中では、どうやら「一緒のお部屋で寝る」=「結婚している」ということのようです。

(我が家のパパは夜勤もあるので、寝室が別なんです)

私も私で、男子ママの特権とばかりに、息子からの愛情表現を日々満喫していました。


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ある晩、突然の宣告!「ママは2番」


なのに、とうとう来てしまったのです。

ママがNo.1ではなくなる日が……!!

夜、いつものように枕を並べて寝ていると、何やらもじもじしている息子。

「あのね……、ぼく、ママが2番目に好き」

突然の告白に、私はビックリ!

「えっ! 1番は別にいるってこと!? 誰!? クラスの子!?」

完全に動揺して、恋人に別れを告げられた女性みたいになってしまいました。

「あのね」

「う、うん……」(ドキドキ)

「あのね、1番は〇〇(アニメのキャラクター)」


まさかの、お友達や先生ではなくキャラクター!?

「だって、いっぱい道具があるし、おもしろいし」

たしかに、そのキャラクターはみんな大好きだけど!

そこまで熱狂するタイプのアニメだったっけ!?


「あーあ、ぼく、〇〇のいる世界に生まれたかったなぁ」

しみじみと残念そうにつぶやく息子に、それ以上何も言えなくなってしまったのでした。


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順位は変動するのか!?


いつかこの日が来るのは分かっていました。

しかし、息子が生まれてから今まで、圧倒的な第1位に君臨していたママとしては、結構ショックです。

幼い子どもたちを虜にするヒーローキャラクターの代表格にすら負けたことがないのに!!

その次の日から、いつも心のどこかに、このことが引っかかるようになってしまいました。

叱る時の勢いが少し弱くなり、お風呂で髪を洗う時も、いつもより心なしかやさしいタッチに……。

そしてさらに数日後、ふと「もしかしたら、ママが2番目というのは一時的なことかも!」と思った私。

いつもの、寝る前のラブラブタイムに「ママは息子ちゃんが世界一大好きだよ!息子くんは?」と聞いてみました。

私の言葉に、「う~~ん」と、ちょっと考え込む息子。

「ママが1番」

そしてすかさず、「〇〇と、▲▲と、□□が0番!」


ママより好きなものがさらに増えた~~!!(ガーン!)

それにしても、ママにちょっとは気を遣いつつ自分の主張を通す知恵には、もう笑うしかありません。

また、0という、学校で習った数の概念をちゃんと理解していることに、妙に感心してしまうのでした。


1位ではなくても、変わらないこと


再確認してもやはり……となると、これはもう受け入れるしかありません。

まだまだ甘えん坊で、「ママ大好き」と言ってくれることはありますが、「一番好き」では無くなってしまいました。

正直、ちょっと寂しい気持ちはある!

でも、これも親離れの第一歩なのかなぁと思います。

ママは好き、でも、他にも大好きなものがたくさんできたというのは、素敵なことですよね。

また、これは私自身の反省ですが、いつでも世界一大好きと言ってくれる息子に、今まで甘えていた部分もあったかもしれません。

手抜きをしていたつもりはないけれど、ダメなママでも世界一大好きでいてくれる、という感覚はあったかも……。

こちらは変わらず「大好き」を伝えつつ、これから先も、しっかり息子と関わっていかないとなと思いました。


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※ この記事は2024年03月06日に再公開された記事です。

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