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公開 2015年06月04日  

周りの子と一緒の遊びをしない我が子、親子の集いの場は不向き?

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「同年代の子との交流でよい刺激になれば」と思い、参加した親子の集いの場。絵本や手遊びに関心を持ったり、マネをする仕草を見せる他の子たちの一方で、我が子は全く無関心。「協調性がないのかな。こういう場に向いていないのかな?」などと軽く落ち込んだ経験がある方はいませんか?そんなお子さんの様子、実はとてもすてきな個性なんですよ。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272000473

他の子どもたちと交流させてみたいなと思ったけれど・・・

赤ちゃん期を過ぎて1歳代に突入すると、そろそろ他の同年代の子が集まる場に出かけて、色々な刺激を受けてもらえたら嬉しいな、と思うお母さんも多いことでしょう。初めてこういう場に参加するときは親の方がちょっと緊張するものですが、勇気を出して、えいやっと参加。



でも、他の子と交流するどころか、絵本や手遊びにも関心を示さず、期待外れだった、というケースもあるでしょう。2~3回参加してみても同じような様子の場合、「まだ早かったのかな」「協調性がないのかな」なんてモヤモヤしてしまったり。親としては思い切って張り切って参加しただけに、がっかりしてしまうこともあると思います。

「みんなと同じ遊びができない」と「協調性がない」はイコールではない

そんな時、お子さんはどんな様子でしょうか?1~2歳代だと特に、初めての場所が苦手な「場所見知り」がある子もいます。泣いてしまって帰りたがったようなときは、また時をおいて同じ場、または違う雰囲気の場に参加してみてもいいでしょう。決まったプログラムをやることを嫌がる場合には、親子で集って自由に遊べるような、自由開放の場を利用してみてはいかがでしょうか。



また、みんなが絵本や遊びに一緒に集中している時に、その周りを元気に走り回っているような子もいます。元気に活動しているというのは、その場でリラックスしている証拠。また逆に、もじもじしてお母さんのひざから離れず遊びに参加するわけでもないれど、主催者や周りの親子の様子をじっと眺めている子もいます。



私も親子のリズム遊びの場を担当し続けていますが、その場ではそんな様子を見せている子のお母さんたちから、「家に帰ると今日やっていた遊びを覚えていて、親子で楽しんでいるんですよ」というお話を何度も聞いてきました。それぞれのお子さんのやり方で、その場の雰囲気を味わっているのですね。



1歳代はまだお友だちと一緒に遊ぶという感じではなく、同じ空間にいてそれぞれで遊ぶという時期。2歳代になると少しずつ、他の子の様子に関心を持ったり、一緒に何かをする楽しさを面白がれるようになってきます。そして、「みんなと一緒にやらない」ということは、裏返すと、意思がはっきりしていて、自分がその時やりたいことをよくわかっているということでもあります。「みんなと一緒」が苦手な一方、自分が好きなことを発展させて、一人遊びの中で創意工夫の世界を広げていく子もいます。

親自身が楽しめる雰囲気もポイント

親子の集いの場は習い事ではないので、我が子のタイプを発見する場ととらえると、気軽に気ままに参加できるのではないかなあと思います。また、子どもの様子だけでなく、一緒に参加する大人の方の居心地がよいかどうかもポイント。



親子の集いの場は、地域の子育て中の人たちのつながりが生まれる場。単発で気軽に参加できる場をいくつか尋ねてみて、「ゆるい感じで気軽に参加できる」「お父さんも参加しやすい」「お母さんのリフレッシュになる」などなど、お母さんやお父さんたちが参加しやすい場が見つかるといいですね。

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