たまたま目の前に転がり込んできた、仕事のチャンス。
そして踏み出した一歩は……?
長男を妊娠した20年前。
当時は、まだ会社での妊婦への風当たりが強い時代でした。
一生モノの“なにか”をつかむべく、いろんな仕事に挑戦した私が最終的に選んだのは……?
―― お仕事は時短で復帰されましたか?
はい、時短で復帰しました。
16時半頃に退社して、17時半頃に子どもを迎えにいって、一日をどう終わらせようかと精一杯な毎日でした。
一人目復帰当時は、なんでも完璧にやりたかったんです。
帰ってきてお腹すいたー!と言う子どもにお菓子を食べさせるのも嫌だったし、8時には寝かせなきゃと毎日、奮闘していました…。
週末に作り置きをしたり、朝5時に起きて夕飯の準備までしておくとか。
2人目ができて、きっちりやるのは無理だと分かってからは手抜きも覚えたし、いい意味で適当になりましたけど。(笑)
寝るのが苦手な息子をなんとか寝かしつけて、うっかり寝落ちしてしまい、翌朝、食器が片づいてないシンクを見た絶望感。
夫に、「なんで起こしてくれなかったの!?」とつっかかったりして。
―― そこは「なんでお皿、洗ってくれなかったの?」ではないんですね。
たしかに!
そうですよね。一人目を産んだ当時は、皿洗いも自分のタスクだと思い込んでいました。
それは、きっと夫はフルタイムで働いて残業もしているけど、私は時短勤務だから。
やった方がいいのかな?って思ってしまっていて。
別に時短だからといって、子どもとのわちゃわちゃで手一杯で、時間的にも気持ち的にも余裕があるわけじゃなかったんですけど。
出産前はフルタイムだったからこそ「私は、会社で充分に働けてない」という負い目みたいなものも、あったのかもしれません。
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そしてその後、“選択”したことは……?
友人の言いたいことも分かる。
でも、私がいろいろと考えた結果「大切にしたいこと」は……?
最初に思い描いていたキャリアじゃなくなった。
でも、子育てに少しだけ余裕が出てきた頃……
結婚する前のこと、キャリアについての夢を語っていたら、仕事先の人にこんなことを言われたことがありました。
でも、今思うのは……。
ライフスタイルが変化すると、「キャリア」についての考え方も変わるかもしれません。
その時その時に合わせて、納得のいく選択ができますように……。
(編集:コノビー編集部 浦脇)