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公開 2020年08月30日  

捨てる?…いやちょっと待って。赤ちゃん時代のグッズ整理で気づいたこと

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捨てるか残すか迷いがちな、昔の子ども関連グッズ。我が家はマンションなのであまりたくさんは置いておけません。でも「捨てられない理由」を把握し、物の捉え方を変えてみたら……?


捨てられない理由


息子が小学生になり、ちょっと物が増えてきた我が家。

職場の人の「断捨離したよ」にも影響を受け、そろそろ一度整理しようと、置きっぱなしにしていたモノたちに、先日手をつけました。

……が、捨てられないものもたくさん。

思い出にひたってみたり、そっと箱を閉じたり、時々は捨てられそうなものを見つけたり。

「これじゃ進まない~!なんで捨てられないのかな?」

自問自答しながら子ども用品を出し入れするうち、捨てられない物には、ただ「思い出だから」ではなく、それぞれの理由や法則性があることに気づいたのです。


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思い出・状態・お役立ち度


まず、一番点数の多い洋服。

「キレイなものは中古で売って、傷んだのは捨てて、いくつかは手元に残そう」という作戦だったのですが。

「え?キレイなのをよそにあげて、自分の思い出の品はこれなの?」とモヤモヤ。

靴下くらいは捨てようと手に取り……、ああ、この小ささが可愛い。

捨てられない。

何枚か捨てましたが、写真じゃなく、やはり実物がいいなとなりました。

靴ついては小さいころから同じメーカーさんの靴を買うことが多く、似たものが活躍中のため手放すことにさほど抵抗はありませんでした。

が、まだ使えるものを捨てることに対する罪悪感が……(名前が書いてありリサイクルに出せない)。


その他の子ども用品は、どれだけ使ったかで思い入れが変わってきました。

お風呂椅子は、中古で購入した古い物なのですが、風呂が劇的にラクになった「恩」のようなものを感じて捨てられない。

一方で、新生児期に使ったベビーバスや、横抱き用の抱っこひもは手放しました。

使用期間が短かったのと忙しすぎて記憶があまりなく、思い入れがそこまでではありませんでした。


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これは不用品ではない


何とも多種多様な理由で捨てられない、子ども用品。

そして、久しぶりにこういうものを見た時の幸せと言ったら!

「これも、こっちも、よく使ってたな~」

「この時の息子、可愛かったな~」

「ここまで大きくなって私も頑張ったな~」

写真もたくさん撮ってはいますが、なかなかジッとしていられない時期なので、写真に残らないシーンもたくさんあります。

「物」が、その記憶を留めていてくれている。

さらに、私の「捨てられないという気持ち」にさえそれが宿っている、と感じました。

もしかして、これは「要らないのに捨てられないもの」ではなく、「記憶媒体」?

「洋服の小さくなったの」ではなく、アルバムや書籍と同じカテゴリーになるのでは?


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執着か?大切な思い出か?


また、「今まで自分の物はどうやって捨てていたか」を思い出してみたのですが、「いるかな、どうかな」を何度か繰り返すうちに執着がなくなり、捨てられるようになったものも多いです。

自分が時間をかけて納得できるタイプなら、子ども用品も、だんだんそうなるような気がします。

そうすれば、もういいと思えるものが少しずつ自然に減り、厳選された「記憶媒体」が残るのでは!

結果。

「今は、貴重な記憶媒体を取捨選択し、本当に大切なものを残すための移行期間である」

こう割り切ると、なんだか解決したみたい?

断捨離ブームで、捨てることがよいことみたいになっていますが、「物を持たなきゃ」が思い込みなら、「捨てなきゃ」も一つの価値観でしかないのかもしれません。

もちろん、収納スペースやお子さんの人数などで、そうは言っていられないご家庭も多いでしょう。

また、「時間をかけたらますます捨てられない」という方もいるかもしれません。

が、その人のタイプや収納スペースとも相談して、「置いておく」という選択肢を自分に許してもいいのではないか。

しばらく我が家は、この作戦でいってみようかなと思っているところです。


※ この記事は2024年03月06日に再公開された記事です。

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