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公開 2020年08月08日  

夏休みは毎年恒例、兄との2人旅!親になった今だからわかる、両親の勇気ある決断

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夏になると必ず思い出す、子ども時代の経験。祖父母の家まで電車で約3時間かけ、兄と2人っきりで行っていたお話です。


夏休みの恒例行事


私は子どもの頃、両親が共働きだったこともあり、夏休みになると兄と2人で田舎の祖父母の家で過ごしていました。

祖父母の家まで電車で約3時間の道のり。

特急列車に乗車するまで母が見送ってくれ、その後は兄と2人っきりで行っていたのです。

列車内の移動販売で買うアイスクリームは旅路の醍醐味。

移動中の3時間はゲームをしたり、お菓子を食べたりと自由に過ごしました。

子どもにとってはまるで天国のようなひととき!

お盆になると両親が車で帰省し一緒に帰るので、子ども達だけで電車に乗るのはいつも行く時だけ。

1年に1回の楽しみでした。


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グレードアップしていった旅路


最初の頃は、特急列車を降りたターミナル駅のホームまで迎えにきてくれていた祖父母。

兄がしっかりしていたこともあってか、翌年には最寄駅まで電車を乗り換えて行くことに。

駅員さんに「○○駅に行くにはどれに乗ったらいいですか?」と聞いて、ちゃんと祖父母が待つ最寄駅まで行くことが出来ました。

その次には、最寄駅からタクシーに乗って祖父母の家まで。

最終的にはタクシーにすら乗らずに、歩いて祖父母の家までたどり着けるようになっていました。

今思えば、電車の路線や道に詳しい兄がいたからこそ出来たことだったと思います。


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親になって思う、子どもを送り出す気持ち


子どもの頃の私にとって、電車に乗って祖父母の家に行くのは「楽しみ」といった思いしかありませんでした。

しかし今、親の立場になって思うのは、両親はどんな気持ちで私たちを送り出していたのだろうか?

自分が親の立場なら、子どもだけで電車にのるなんて

「目的地で降りれなかったらどうしよう?」
「何か犯罪に巻き込まれるのでは」

など心配事がつきません。

母は私たちが電車に乗車した際には、必ず隣の席の人に

「この子たち○○駅まで行くので、もし寝てたりしたら声をかけてもらえませんか」

とお願いをしていました。

また電車内のトイレを使用するときは、必ず兄に付き添ってもらうように言われていました。

できる範囲の予防をしてくれていたと感じます。

今でこそキッズケータイで連絡をとったり、GPS機能といった手段がありますが、携帯電話すら珍しかった当時ではやはり不安は大きかったでしょう。

そんな中で、子どもを信じて送り出すというのは、大変な決断だっただろうと思います。


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自分達だけで出来たことが自信に!


日本では小学生から子どもだけで電車に乗り、通学することもありますが、世界的に見るととても珍しいことのようです。

確かに、犯罪や事故に巻き込まれるリスクがあるので、親としては心配になることも多いです。

ですが個人的には、兄と2人で祖父母の家まで行った経験は、達成感を味わうことができ、子どもながらに自信に繋がりました。

わからないことがあった時に「近くの大人の人に聞く」ということを身に着けることも出来ました。

全く同じことを体験をさせることは難しくても、防犯面など工夫して、私もいつか子ども達の自信に繋がるような経験をさせてあげられたら良いなと思います。


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※ この記事は2024年03月12日に再公開された記事です。

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