働いているからこそ、先輩ママたちの影でひっそり早めに終わらせておこうと思ったPTA。
仕事では責任あるポジションを任せてもらいたくて一生懸命なのに、PTAはなかなかそう思えないのは何でだろう……?
思いがけず委員長になってしまった杏奈は、この“未知の世界”にどっぷり入ることになってしまった。
引き継ぎを始めてまず気付いたのが、資料の内容やマニュアルの有無といった「作業効率」の視点だった。
そういえば、小学校の世界には、親の幼少時代から変わっていないことがたくさんある。
学校からの連絡は基本的にプリントで、やたら枚数が多かったり、家庭からの連絡も連絡帳だったり……。
良い意味でノスタルジーを感じることもあったり、最近は少しずつデジタル化が進んでいると感じる面もある一方で、仕事と家事育児の両立の中で常に「効率化」を意識した生活をしていると、小学校の世界との間にギャップを感じることもある。
どうやってそのバランスを取っていこうか模索していたところ、子どもの学校生活の「思わぬ一面」が発覚して……?
張り詰めていた緊張の糸が、プツっと切れる。私の心をほどいてくれたもの
外出自粛の休校生活が続き、試行錯誤する中で疲れがたまっていた典子。そんな時、マンションの下の...