愛しのあなたへ
わたし達がパパ、ママになってもう3年が経ちましたね。
結婚する前から子どもが欲しいと言っていたあなた。
息子くんがお腹にいる時から絵本の読み聞かせをしたり、お話をしたりと張り切ってパパになる準備をしていましたね。
でも、いざ生まれてみるとあなたもわたしも子育て初心者で…毎日がドタバタの連続でしたね。

あなたも、私も「親になるのは初めて」だった。<第四回投稿コンテストNO.55>
産後、要領が悪い夫の育児を責めてしまったという、なっちさん。「これからも夫と一緒に子育てしたい」という、気持ちがこもったラブレターです。

着替えをお願いすればロンパースのボタンはガタガタ。
最終的にはボタンを留めることすら諦めて(面倒なのはわかるけれど慣れて欲しい)、おむつ替えを頼めば体中にうんちをかけられ(お尻拭く時に高く上げすぎ)、ミルクをお願いしたら冷やし過ぎて飲んでもらえず(人肌って何度も教えたよ)。
あなたとの沐浴中は息子くんの尋常じゃない泣き声がリビングまで響いてきて。
お風呂の床に落としたんじゃないかって、わたし何度もお風呂の扉を叩いて「大丈夫なの!」って叫びました。
夜中は「俺も起きるよ」って言ってくれたのに、息子が泣いてもあなたはピクリとも起きず、叩いても蹴っ飛ばしても起きないから、結局夜中の担当はいつもわたし。
明け方、眠たい目をこすりつつ授乳をしていたら、「どうして起こしてくれなかったんだ」と怒る始末…。
疲れているうえにあなたを起こすのは、あなたが思っている以上に重労働です。そんなこと繰り返すくらいなら、自分で起きます。
どうして同じ日に親になったのに、あなたとわたしはこんなに差があるのか。
同じ失敗ばかりして、親としての責任感が薄いんじゃない?
あれだけ息子くんが泣いているのに夜中に起きられないなんて…わたしだって疲れてるけど起きるわ、とママになりたてのわたしは思ってました。
多分態度にもしっかり出てたと思う。
ごめんね。
産後、野生動物と化していたわたしは、自分以外の誰かに手放しで息子を任せることがすごく怖かった。
何かの拍子ですぐに壊れてしまいそうなくらい、小さくてふにゃふにゃの、わたしから生まれてきた赤ちゃん。
この子は「わたしが」生かさないと、って必死だった。
日々殺気立っていたわたしは、何度もあなたをなじったよね。
こうじゃない、それは違う、この間も言ったじゃない…etc.

でも。
子どもを産んで「妻」である自分をどこか遠くに放り投げて専業「ママ」になったわたしを、あなたは変わらず慈しんでくれた。
あなたは「夫」でありながら「パパ」にもなって息子くんもわたしも愛してくれた。
仕事帰りにお花やお菓子を買ってきてくれて、家にいる間はいつも一緒に子育てをしてくれて。
息子のおむつを変えてる最中にうんちをかけられ、沐浴の最中にもうんちをかけられ、お着替えの最中にも…(以下省略)。
ついでにわたしにも何度も怒られて。
それでもあなたは諦めずに3年間、ずっと頑張ってくれました。
毎日毎日、一緒におむつを変えて、だっこして、ごはんをたべさせ、お風呂に入れて、寝る前の絵本を読んで、朝は保育園に送って行き、休日には公園に連れて行き。
息子くんが生まれてしばらくは、初めての子育てであなたの頑張りや思いやりに素直に感謝することができなかった。
今だって毎日の忙しさにかまけて十分に気持ちを伝えられていないかもしれない。
だから。
そんなあなたに、普段はあまり伝えられていない感謝の気持ちと皆勤賞を。
毎日頑張ってくれて本当に、ほんとうに、ありがとう。

娘ちゃんが生まれて4人家族になった今年。
保育園に通っていた息子くんが新型ウイルスの影響で自宅保育になってしまい、今まで以上にドタバタだけれど。
おむつ変えもお風呂もプロと化したあなたと一緒だから何とかやっていけてます。
特に娘ちゃんをだっこ紐に入れて鼻歌交じりに食器洗いをするあなたは本当に素敵です。
暴れる息子くんを抱き上げてお風呂場に連れて行ってくれる姿も。
でも、お風呂で一緒にシャボン玉で遊ぶときは、できれば後片付けもしっかりお願いしたいです。
これからも大変なことは数多くあるだろうけれど、明日も明後日も、そのまた次の日も、いつか子ども達が巣立つまで一緒に子育てしましょう。
(最近あまり言っていないけれど)
いつも愛してる。
あなたの妻より
(ライター:なっち)

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