小学校生活に少しずつ慣れてきた頃、ふと実感する「放課後の過ごし方」の壁。
友達同士で約束して帰ってくるようになるものの、1年生にとっての約束は「初めて」の連続で、最初のうちはフォローしてあげなければならないことも多い。
それをどのくらいやってあげられるかは、家庭の事情によって本当に様々。
子どもは「みんなと同じこと」をやりたがるけれど、同じことをやらせてあげられるとは限らない。
周りの子の行動範囲がどんどん広がっていく様子を目の当たりにすると、つい「うちも……」と焦る気持ちが出てきてしまって……。
人は人、自分は自分。
頭では分かっているけれど、そう割り切ることは簡単ではない。
それでも、少しでも安心して子どもの行動範囲を広げてあげられればと願い、由香は“あること”を思いつくのですが……?
張り詰めていた緊張の糸が、プツっと切れる。私の心をほどいてくれたもの
外出自粛の休校生活が続き、試行錯誤する中で疲れがたまっていた典子。そんな時、マンションの下の...