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公開 2021年02月24日  

立ち会い出産の割合や流れについて。経験したパパママのリアルな本音も

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出産を控えるママやパパにとって、立ち会い出産をするかどうかは大きな選択。「やっぱり立ち会ったほうがいい?」「立ち合い出産をするとどんなメリットがあるの?」「パパがトラウマにならないか心配…」など、悩む方も多いでしょう。そんな迷えるパパママのために、今回は、立ち会い出産の割合や流れ、体験談など紹介します。


目次 立会い出産とは?どこまで立ち会うの?
立ち会い出産をする割合
立ち会い出産のメリットとデメリット
立ち会い出産に必要な心構えとは
立ち会い出産で準備すること
立ち会い出産の流れ
立ち会い出産体験談
夫婦での話し合いが何より大切です!

立会い出産とは?どこまで立ち会うの?

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立ち会い出産とは、「お産を見学すること」ではありません。

「妻が出産する様子を夫が見に行く」のではなく、夫婦で励まし合いながら陣痛のつらさを乗り越え、生命が誕生する瞬間を共有すること、それが子育ての第一歩となります。

立ち会い出産をするなら、パパは、ママが安心してお産にのぞめるよう、できる限りの協力をしたいものです。


出産というと分娩台の上でいきんでいるイメージですが、その前段階である陣痛も長いもの。

初産の場合、陣痛発来から出産までの平均は14時間ほどと言われており、産婦さんによっては20時間以上かかることもあります。

待機室からずっと付き添うのか、それが難しい場合は分娩の時だけでも立ち会うのか…。

パパやママの希望、パパの仕事のスケジュール、また上にお子さんがいる場合は、立ち会い出産の間、誰にお世話を頼むかなども含めて、どこまで立ち会うか調整が必要です。

たとえば、

「分娩室には入らないけれど、待機室で陣痛に耐える間のサポートはする」
「上の子がいるので長時間付き添うのは難しいけど、分娩だけは立ち会う」

などということもあるでしょう。

夫婦の意思を確認して、その希望を病院に伝えておきましょう。


立ち会い出産をする割合

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では、日本では立ち会い出産をする人の割合はどのくらいなのでしょうか?

2013年に行われた全国調査では、陣痛室で夫が付き添ったという方が63%、分娩室まで夫が行ったのは59%(経膣分娩)となっています。

半数以上が立ち会い出産をしており、特別なことではなく、スタンダードなお産のスタイルとして定着したといえるでしょう。


立ち会い出産のメリットとデメリット

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立ち会い出産には、出産の瞬間を共有できることのほか、産婦さんが独りきりにならないことで、さまざまなメリットがあるとされています。

しかし、良いことばかりではない、と感じる方もいるのが事実です。


ママが感じる立ち会い出産のメリットとデメリット


ママが感じるメリットとしては、やはり「出産の大変さを分かってもらえる」ことが大きいでしょう。

妊娠中の不調にピンとこないパパも、出産の現場を見たら、その大変さを実感せずにはいられないはず。

また、出産を「家族の大切なイベント」として、パパにも経験してもらいたいというママも多いようです。

一方のデメリットは、「夫が倒れるんじゃないかと心配」「邪魔になったら困る」「出産中の壮絶な姿を見られてしまう」などが挙げられます。


パパが感じる立ち会い出産のメリットとデメリット


では、パパの本音はいかがでしょうか?

「育児をがんばろうと思った」「夫婦の絆が強まったと思う」など、パパとしての自覚が芽生えた方が多く、「最初は希望していなかったけど、立ち会ってよかった」という夫婦もたくさんいるそうです。

しかし、男性は女性よりも血を見ることに慣れていない方が多く、気分が悪くなってしまうことも。

立ち会いたいけど心配という方は、なるべく血を見ないでいいよう病院に相談してみてもいいでしょう。

また、普段とまるで違うママの様子に、びっくりしてしまうパパもいるようです。


立ち会い出産に必要な心構えとは

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出産に立ち会うパパは、何が起こっても驚かない心構えが必要です。

妊娠経過が順調でも、お産は今も昔も命がけ。

出血が多いこともありますし、聞いたこともない声でいきむことも、便が出てしまうことだってあります。

また、急きょ帝王切開になって立ち会えないということもあるでしょう。

「想像と違う」「映画やドラマのイメージと違う」ということもあって当たり前なのです。

またママのほうも、立ち会い出産でどんなことをしてほしいかきちんと伝えておくといいですね。


立ち会い出産で準備すること

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立ち会い出産が可能な病院でも、ルールは病院によってさまざま。

たとえば、立ち会いができる人は、「パパだけ」「家族だけ」「3人まで」「子どもは小学生以上なら可」など、それぞれ決まり事が違います。

撮影禁止だったり、両親学級への事前参加が必要だったりということもあります。

「こんなはずでは…」という後悔がないよう、しっかり確認しておきましょう。


立ち会い出産の流れ

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ここで、立ち会い出産の際の流れを確認しておきましょう。

陣痛や破水など、出産の兆候が見られたら産院へ。

陣痛室に入って着替えたら、モニター(分娩監視装置)で分娩の進み具合をチェックしてもらいながら、お産が近づくのを待つことになります。

ママはだんだん痛みが強くなるので、パパは積極的にサポートを。

ママが楽な姿勢で過ごせるようクッションをあてがう、汗をふく、飲み物を渡す、腰をさする、テニスボールでマッサージする、などしてあげましょう。

いよいよお産となったら、パパもガウンを着用して分娩室に入り、ママの頭側に立ちましょう。

手を握ったり、一緒に呼吸法を実践したりしてもいいですね。

誕生後、産院によっては、パパにへその緒を切ってもらうというところもあります。

ママと赤ちゃんに必要な処置をしたら、しばらく分娩台で休んでから部屋へ移動します。


立ち会い出産体験談

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続いて、わたしを含め立ち会い出産をした経験者から、ママパパ別にリアルな声をご紹介します。


ママの体験談


わたしも、「親として自覚を持ってもらわねば!」と思って夫に立ち会ってもらいました。

しかしそれ以上に、「長い陣痛の間、気が紛れた」というメリットが大きかったと感じます。

こんなに痛くて大丈夫かな…このくらいのことで看護師さんを呼んだらダメかな…とモヤモヤ考えてしまうタイプでしたので、これで話し相手もいなかったら、かなり心細かったことでしょう。

飲み物を買ってきてもらったりもしましたので、「とにかく誰かがいる」というのはよかったです。


また、皆さんの体験談では、もともと立ち会い希望派ではなかったけど…ということもあるようです。

「夫が立ち会いを希望して嫌だった」というこちらのママですが、いつも冷静な旦那様の涙を見たのは、後にも先にも出産だけだったそう。

結局は、立ち会いにしてよかったと思えたそうです。


パパの体験談


冒頭で、「立ち会い出産は見学ではない」とお伝えしましたが、わたしの夫は、まさに「見学のつもりだった…」タイプ。

当時の感想を聞くと、

「陣痛中に押してと言われてビックリした。分娩室でも、足側から見るのかと思ってたから頭側に案内されて、『あ、そうなんだ』みたいな。でも必死なのが分かって、立ち会ってよかったと思う」

だそうです…。(冊子を渡していたのですが、わたしの事前の説明も不足だったのでしょう)


しかし、しっかり準備していたつもりのパパでも、想定通りにいかないのが出産です。

「自分の無力さに心が折れそうに」なりつつも、伴走者として奥様の支えになれてよかったと感じたパパもいるようです。



また中には、血が苦手なためパパが立ち会い出産を断固拒否したのに、自宅で生まれてしまったというケースも!

並みの立ち会い出産よりも濃厚な経験…!

立ち会い出産をするパパもしないつもりのパパも、出産は何が起こるか分からないと肝に銘じておきましょう。


夫婦での話し合いが何より大切です!


たくさんのメリットがある一方、人によってはデメリットと感じる部分もある立ち会い出産。

後悔しないためにも、「立ち会い出産をするかしないか」だけでなく、「なぜそう思うのか」「相手にどうしてほしいのか」など、夫婦でしっかり話し合うことが大切です。

立ち会い出産をするにせよ、しないにせよ、夫婦で納得のいく形を見つけて、安心してお産にのぞめるようにしましょう。


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