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公開 2021年05月10日  

【医師監修】赤ちゃんの体重や身長、月齢別の目安は?体重管理に便利なアプリなども紹介

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赤ちゃんは日々成長しています。お世話をする中で、「赤ちゃんの体重の増えが少ない」「赤ちゃんの体重が増えすぎる」と心配になることがあるかもしれません。そこで今回は月齢別に、赤ちゃんの平均的な身長と体重の増加について解説していきます。<監修: すずきこどもクリニック 鈴木 幹啓院長>


目次 赤ちゃんの月齢別の身長と体重の目安
子どもの体重が軽い時の考えられる原因と対処法
子どもの体重が重い時の考えられる原因と対処法
お家で手軽に体重を計る方法
赤ちゃんの体重記録にオススメのアプリ
神経質にならなくて大丈夫

赤ちゃんの月齢別の身長と体重の目安

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日々成長していく赤ちゃん。

身長や体重が適正かどうか気になる方も多いでしょう。

大人の場合は自分の体重が適正か判断するためには、BMI値を計算するという方法があります。

赤ちゃんの身長と体重の増加が適正であるかどうかは、BMI値を計算することなく「乳幼児身体発育曲線」ですぐにチェックすることができます。


「乳幼児身体発育曲線」とは、厚生労働省が10年ごとに乳幼児の身体発育を調査したデータをもとに作成されたグラフです。

母子手帳にも掲載されています。

横軸に年齢、縦軸に身長、体重が表されているので、赤ちゃんの月例と測定した体重や身長の線が交わる所を母子手帳などで確認してみましょう。



「乳幼児身体発育曲線」の一番下の曲線と一番上の曲線、パーセンタイル3〜97の範囲に94%の子が入るとされています。

しかし、出生時の状態や体重も様々で、乳幼児身体発育曲線はあくまで目安でしかありません。

その子なりのペースで曲線に沿って成長していれば、問題ないことがほとんどです。

あまり頻繁に体重を測っていると、数字にばかり目が行ってしまうので、負担がない程度に測るようにしましょう。


男の子の月齢別の身長と体重の目安


男の子の赤ちゃんの月齢別、身長と体重の平均値を見てみましょう。

【男の子の赤ちゃん(新生児~生後12ヶ月)の身長平均値】
出生時 48.7cm
生後1ヶ月~2ヶ月未満 55.5cm
生後2ヶ月~3ヶ月 59.0cm
生後3ヶ月~4ヶ月 61.9cm
生後4ヶ月~5ヵ月 64.3cm
生後5ヵ月~6ヶ月 66.2cm
生後6ヶ月~7ヶ月 67.9cm
生後7ヶ月~8ヶ月 69.3cm
生後8ヶ月~9ヶ月 70.6cm
生後9ヶ月~10ヶ月 71.8cm
生後10ヶ月~11ヶ月 72.9cm
生後11ヶ月~12ヶ月 73.9cm

【男の子の赤ちゃん(新生児~生後12ヶ月)の体重平均値】
出生時 2.98kg
生後1ヶ月~2ヶ月未満 4.78kg
生後2ヶ月~3ヶ月 5.83kg
生後3ヶ月~4ヶ月 6.63kg
生後4ヶ月~5ヵ月 7.22kg
生後5ヵ月~6ヶ月 7.67kg
生後6ヶ月~7ヶ月 8.01kg
生後7ヶ月~8ヶ月 8.30kg
生後8ヶ月~9ヶ月 8.53kg
生後9ヶ月~10ヶ月 8.73kg
生後10ヶ月~11ヶ月 8.91kg
生後11ヶ月~12ヶ月 9.09kg


女の子の月齢別の身長と体重の目安


続いて、女の子の赤ちゃんの月例別、身長と体重の平均値を見てみましょう。

【女の子の赤ちゃん(新生児~生後12ヶ月)の身長平均値】
出生時 48.3cm
生後1ヶ月~2ヶ月未満 54.5cm
生後2ヶ月~3ヶ月 57.8cm
生後3ヶ月~4ヶ月 60.6cm
生後4ヶ月~5ヵ月 62.9cm
生後5ヵ月~6ヶ月 64.8cm
生後6ヶ月~7ヶ月 66.4cm
生後7ヶ月~8ヶ月 67.9cm
生後8ヶ月~9ヶ月 69.1cm
生後9ヶ月~10ヶ月 70.3cm
生後10ヶ月~11ヶ月 71.3cm
生後11ヶ月~12ヶ月 72.3cm

【女の子の赤ちゃん(新生児~生後12ヶ月)の体重平均値】
出生時 2.91kg
生後1ヶ月~2ヶ月未満 4.46kg
生後2ヶ月~3ヶ月 5.42kg
生後3ヶ月~4ヶ月 6.16kg
生後4ヶ月~5ヵ月 6.73kg
生後5ヵ月~6ヶ月 7.17kg
生後6ヶ月~7ヶ月 7.52kg
生後7ヶ月~8ヶ月 7.79kg
生後8ヶ月~9ヶ月 8.01kg
生後9ヶ月~10ヶ月 8.20kg
生後10ヶ月~11ヶ月 8.37kg
生後11ヶ月~12ヶ月 8.54kg


自宅で測ることができない場合も、市町村や産院などが実施している乳幼児向けの身体測定や育児相談を利用することができます。

「赤ちゃんの体重が増えない」「赤ちゃんの体重が増えすぎている」などの心配事も直接相談できるので、定期的に利用して成長曲線と赤ちゃんの成長具合を確認するといいでしょう。


子どもの体重が軽い時の考えられる原因と対処法

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「赤ちゃんの体重がなかなか増えない…」「母乳が足りていないのでは?」と心配になることもあるでしょう。

赤ちゃんの発育は個人差がとても大きいですが、母乳で育てている赤ちゃんはミルクで育てている赤ちゃんに比べて体重が増えにくい傾向があります。

これは、哺乳瓶でミルクを吸うのに比べて、母乳を吸う方がとても体力を使うからではないかと言われています。

そうしたときは、赤ちゃんの哺乳力がついてくるまで、ミルクを足してみても良いかもしれません。

また、体重を増やしたい場合は哺乳のリズムをつけるためにも、3時間以上授乳間隔をあけないようにしたいものです。


ただし、赤ちゃんの体重増加が極端に平均や成長曲線からはずれている場合を除いては、それほど心配する必要はありません。

赤ちゃんは、まだ慣れないながらも頑張って哺乳しています。

哺乳力がついて母乳やミルクを飲める量が安定してくれば、急に成長する時がくる可能性があります。


もし心配な場合は、自治体が主催している無料の相談会などに参加してみるといいでしょう。

直接、小児科医や助産師、保健師に相談することで不安も解消され、その子に合った適切なアドバイスももらえるはずです。


子どもの体重が重い時の考えられる原因と対処法

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母乳よりもミルクで育てている方が体重が増加しやすいのは、母乳より哺乳瓶の乳首の方が吸いやすい上に、「もっと!」と欲しがる赤ちゃんに、ついつい多めに与えてしまうためだと言われています。

哺乳力がついてきたらミルクの与えすぎに注意するようにしましょう。


また、赤ちゃんの体の大きさ、消化する力、消費するカロリーにも個人差があります。

ミルク缶に記載されているミルクの量はあくまでも目安なので、赤ちゃんの様子や体重の増加具合を確認しながらミルクの量を調整するようにしましょう。

もし、体重だけが増加して筋肉が増えない場合、寝返りやはいはいなどの運動機能が順調に発達しにくい可能性も出てきます。

体重の増加をチェックする際、可能であればその月齢で必要な動きができているかなど、運動機能の発達もチェックしてみましょう。


お家で手軽に体重を計る方法

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産院では毎日赤ちゃんの体重を簡単に測れましたが、お家に戻ると「赤ちゃんの体重の測り方はどうしたらいいの?」と悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんを抱っこして一緒に普通の体重計に乗り、大人の体重分を引くという方法もありますが、赤ちゃんの体重を数グラム単位で正確に把握することはできません。

お家で手軽に赤ちゃんの体重を測るには、やはりベビースケールがあると便利です。

ベビースケールは一時的にしか使わないのでレンタルを利用しても良いでしょう。


赤ちゃんの体重を測るタイミングは、母乳やミルクを飲む前で、排泄を済ませた後がいいでしょう。

オムツや服を脱がして測る方がいいですが、泣いて動いてしまう場合は先に服やオムツの重さを測っておき、後からその分を引いても問題ありません。


赤ちゃんの体重記録にオススメのアプリ

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ここでは、赤ちゃんの身長や体重を簡単に管理できるアプリを紹介します。


赤ちゃんの成長グラフLite


「赤ちゃんの成長グラフLite」は、見やすいグラフが特長で、赤ちゃんの身長と体重の変化が一目瞭然です。

グラフの画像はSNSに投稿が可能なので、SNSに成長記録をつけているママにもオススメ。

生後6ヶ月まで対応しており、最大で登録できる人数は10人。

子どもが増えても一緒に記録できます。


成長 (Growth)


「成長(Growth)」は赤ちゃんだけでなく、20歳まで対応しています。

WHOやCDC成長チャートと比較することもでき、長く使うことのできるアプリです。

PDFで出力して印刷可能なので、成長記録をアルバムなどに保存することも可能。

メールでも記録を送ることができるので、家族間の共有も簡単です。


育児ノート 子育て


「育児ノート 子育て」は、身長と体重の記録の他にも授乳や睡眠、排泄の記録ができます。

成長記録では身長と体重の変化がチャートで見やすく表示されます。

データはPDFで出力可能なので、育児相談に行く際も、手軽に印刷して持って行くことが可能。

育児のことを一つのアプリで管理したい方にオススメです。


神経質にならなくて大丈夫


赤ちゃんの体格はお腹にいる時からみんな違います。

生まれてからも、それぞれのペースで成長していくものです。

赤ちゃんが元気に育っているのであれば、過度な心配は無用です。

それでも心配なようであれば小児科を受診し、医師に相談するなどしましょう。

的確なアドバイスをもらえるでしょう。


【監修】鈴木 幹啓先生

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<プロフィール>
日本小児科学会認定小児科専門医、すずきこどもクリニック院長を務める。

すずきこどもクリニック(https://www.suzukikodomo.jp/

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