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公開 2015年06月24日  

ついついやってしまうけど、赤ちゃんにとって迷惑かもしれない2つのこと

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赤ちゃんって本当に可愛くて、色々としてあげたくなりますよね。触りたいし、抱きたいし、構いたい。でも、もし自分がされたらどうかな?と、考えてみてください。「今は触らないで」と感じているときがあるかもしれません。今回は「赤ちゃんにとって迷惑かもしれないこと」についてお話したいと思います。


もっと飲んで!おっぱいを飲んでいる時の、ほっぺたツンツン

おっぱいを飲んでいる様子、可愛くて可愛くて、ついつい触りたくなりますよね。一生懸命飲んでいると応援したくなりますし、ちょっと休憩したら、「もっと飲んで、早く飲んで」とツンツンしたくなります。



あの、ほっぺたツンツン、自分に置き換えてみたことありますか?食事中、ちょっと箸を置いた途端に「もっと食べなよ、早く食べなよ」と急かされたらどうでしょう。少し不快な気持ちになりませんか?



赤ちゃんがおっぱいから母乳を飲み取る行為、実は食事をしながら全身運動をしているような状態です。短距離を全力疾走しているようなイメージを持っていただくと良いと思います。だから、途中で乳首をくわえたまま休憩して、呼吸が落ち着いたらまた飲んで、というのを繰り返します。ちょっと休憩したいのに、ツンツン急かされると、どんな気持ちになるでしょう。同様に、せっかく飲んでいるのに、おっぱいを動かされてしまったら?



赤ちゃんに「もっと飲んでもらおう」と乳房を揺らすことや、張っている部分の流れをよくしようと部分的に押すこともあるでしょう。赤ちゃんは、乳房の一部を口に含んでいますので、口に入っている以外の乳房に刺激が加わっても、口の中の乳房にも振動は伝わります。頑張って飲んでいるのに、振動が加わることで飲みにくさを感じるかもしれません。



どうしても乳房の部分的な張りが気になり、圧迫しながら授乳をされたい場合には、張っている部分を手のひら全体でジワッと押してみてください。できるだけゆっくり全体的に、です。そうすることで、大きな振動にはなりにくくなりますし、乳房への刺激も最小限となります。



赤ちゃんが一生懸命おっぱいを飲んでいる時には、赤ちゃんのペースを保ちつつ、休憩が長くなりすぎて眠ってしまいそうな時は、そっと優しく起こしてあげてくださいね。

ゲップをさせよう!背中をドンドン

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授乳後のゲップ、どういう風にされていますか?一般的には縦に抱いて背中をドンドン!かと思います。でも実はそんなにしっかり叩かなくても、しっかりゲップは出てくるんですよ。



ゲップというのは、飲みこんだ空気が胃から出てくるものです。空気は液体の中では上にあがりますよね。胃というコップの中に母乳が入って、その中に空気が含まれています。そのコップを揺らすと、中の空気は上にあがるでしょう。胃というコップを揺らすためには、赤ちゃんを前後や左右に優しく揺らせば良いのです。



そして、その空気の出口(=食道)は、胃にストローが刺さっているような状態。空気がストローの部分に集まると、自然と上がってきます。ただ、身体はスケルトンではありませんから、どういう角度にするとストロー部分に空気が集まるのかはわかりません。お子さんの身体をゆっくりと前後に倒しながら、ちょうど良い角度を探していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

赤ちゃんのためにと思って行っていることが、実は赤ちゃんにとって迷惑だったり、別の手段があったりするということがあるかもしれません。



これまであたり前のように行っていたことでも、「この行為は赤ちゃんにどってどういうものなのだろう?」と、一旦考えてみてはいかがでしょう。赤ちゃんにとってもっとよい方法が見つかるかもしれません。

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