「新型ウイルス」という耳慣れない言葉がニュースで流れるようになった2月。
最初はまさか日本に、まさか住んでいる地域にも影響するものだとは思っておらず、どこか他人事だと感じていました。
しかし2月末のある日、小学校から帰ってきたのはランドセルの中身もパンパンで、両手に1年間分の荷物を抱えた娘。
突然の終業式でした。
親としては、突然1年生が終わり、大好きな先生のクラスも急に最終日になり、精神面で不安にならないか心配でした。
しかし、当の娘は突然のお休みにテンションがあがり、やりたかった読書をしたり、ぬいぐるみを作ったり、テレビを見たり、なんだか毎日楽しそう。
私も「明日は子ども達と何をしようか」とネットでいろいろなお家遊びを探しては、一緒に遊んでいました。
娘と始めた「今日できたこと日記」が、自粛生活を送る家族の糧になるまで
10,012 View新型ウイルスの影響で突然の休校措置。当初は、突然のお休みに戸惑いつつも、楽しんでいる様子だった娘。しかし終わりの見えない自粛生活で、「今日も何もしなかったなぁ」と言う日が増えてきました。そこで取り入れたのが、「今日できたこと日記」です。
突然の休校
終わりの見えない自粛生活
しかし、そんなお休みも長く続くと、やることが無くなってきました。
毎日家で遊んで、お昼を食べ、テレビを見たり宿題をしたり…
公園に行ってお風呂に入り、夕食を食べ、眠る日々。
お友達と一緒に遊ぶわけにもいかず、コミュニケーションをとる相手も家族のみです。
娘からは「明日は何する~?」「暇だ~」「今日は別になにもしなかったな…」という言葉が増えてきました。
私も「しょうがないよ~。今はみんなお家でゆっくり過ごすのが大事なんだよ」と言うものの、娘も十分理解できた上で言っているのは分かっています。
自粛生活が長期に及んできたことで、達成感を得られることが減ってきたのだと感じました。
「今日できたこと」に目を向ける
そこで親子で始めたのが、「今日できたこと日記」です。
どれだけ小さなことでも、簡単なことでもいいので、「今日できたこと」を見つけて日記に書く。
そして、それぞれ相手の日記にコメントを書きます。
娘は「え~。今日なにもできてないよ」と筆が進まない様子だったので、私から書くことに。
・晴れていたので、布団が干せた
・子ども達2人と公園で鬼ごっこできた
・晩御飯のカレーが美味しかった
・すっごく寝た
・気になってた油汚れを落とした
など、本当に小さなことを書いていきました。
すると娘も「あ!そうだ!」と、書き始めたのです。
・学校のプリントができた
・掛け算の7の段覚えられた
・お菓子作りをした
など、たくさん出てきました。
そして、お互い「すごいね!よくがんばったね!」「ママ、すてき!ハナマル!」などのコメントを書き合いました。
気づけば、嬉しかったのは私
最初は、娘に達成感を持ってもらいたいと思って始めた「今日できたこと日記」。
今では私にとっても、なくてはならないものになっています。
何よりも娘からの「ママ、すてき!ハナマル!」という言葉や、かわいらしいイラストに癒されていることに気づきました。
毎日続く、育児や家事。
日頃誰かに褒められたり感謝されることがなく、改めて「ハナマル!」と書いてもらうことでとっても嬉しい気持ちになります。
取り立てて何かをした日でなくても、兄弟喧嘩をたくさんした日でも、子ども達に怒った日でも…毎日元気に暮らせていることだけで十分だと感じることができます。
ちなみにこの日記は、続けることが苦痛にならないように強制はしていません。
2人とも書き忘れている日もあったり、娘が面倒になって書きたがらなかったりする日も。
そんな時は代筆したり、空欄のままにしたり、臨機応変に対応しています。
日記をつけた翌朝、私からのメッセージを見ては嬉しそうにしている娘。
そんな姿を見て、私もほっこりした気持ちに。
休校措置から分散登校へ、少しづつ日常を取り戻しつつあるこの頃。
マイペースに日々の小さな「できたこと」を見つける日記のやりとりを、この先も続けていけたらと思います。
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