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公開 2015年06月03日  

産後の生理再開はいつ?個人差が大きい産後の生理と妊娠

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産後の生理はいつから始まるのでしょうか?「産後1ヶ月健診が終わったばかりなのに、また出血・・・え、生理?」「産後1年半経っても、全然生理が再開しない。次の子も欲しいのに・・・。」など、早くても遅くても心配な産後の生理について、少し知識を整理してみましょう。


産後の生理の再開は平均7~8ヶ月

出産後の生理の再開には、個人差が大きいです。特に、授乳をしているかどうか、授乳の頻度に大きく左右されます。授乳をすることで、その時にホルモンの値が大きく変動します。それが、生理の再開を遅らせる原因です。一般的に授乳をしている女性のほうが、生理の再開が遅れると言われますが、そうではないこともしばしばあるようです。



母乳だけで育てている方でも、中には産後2ヶ月で生理の再開するもあります。ですから、一概には言えません。早い方で産後2ヶ月、遅い方ですと1年以上も再開しない場合もあります。どちらも、異常ではありません。

生理の再開が遅くて心配な時

次のお子さんを望んでいる場合は特に、生理の再開がなくて心配になることもあるでしょう。いつ頃までに再開しないと受診したほうが良いですか?と聞かれることがあります。また、何と言って受診するのか、悩まれている方もいらっしゃいます。



そんな時には、産後1年のタイミングで、子宮頚ガンの検診に行かれてみてはいかがでしょう。20歳以上の女性には、2年に1度の子宮頚ガン検診が勧められています。妊娠した女性は、必ず妊娠初期に子宮頚ガンの検査を行いますので、産後1年くらいが受診のタイミングになるかと思います。その時に、子宮や卵巣の状態を診てもらって、生理の再開について相談されると良いのではないでしょうか。

生理再開前に妊娠する可能性

ひとつ、忘れてはいけないことがあります。産後の生理の再開前に排卵があり、その排卵で妊娠をするという可能性です。なかなか生理が再開しないなと思ったら妊娠していた、なんてこともあります。避妊をしていなければ、妊娠する可能性はありますから、そのことも頭に置いて夫婦生活を送ってくださいね。



また、つわりなどの初期症状があれば妊娠に気付きやすいでしょうが、特に気になる症状がなければ、妊娠初期の受診がされないままになってしまうこともあります。妊娠初期の受診は、子宮外妊娠などの異常を早目に発見するために必要なものです。



もし、妊娠初期につわりなどなく、妊娠に気付きにくい可能性のある方は、産後最初の生理再開まで避妊していただけると、受診のタイミングを逃しにくくなるかと思います。

日常生活を整えること

生理の再開が遅い時には、まだ次のお子さんを迎える準備ができていないというふうに考えてみてください。母側の体調だったり、育児や家事の中でのストレスだったり、赤ちゃん側の成長度だったり、家族間の環境だったり、色々な理由が考えられます。



産後2年くらいはゆったりと構えていただいて良いかと思いますが、このまま閉経してしまうのでは?という不安を抱えることもあるでしょう。毎日の育児や家事に追われてバタバタしていると、自分の身体まで気遣う余裕もできませんよね。



ただ、少しだけできる工夫をしてみると変わってくるかもしれません。睡眠時間や質の工夫、食事の時間や内容、育児で負担のかかっている身体へのストレッチやマッサージ、など。それぞれの生活の中で、できることを行いながら、生活を整えていくことが、身体を整えていくことにつながるかもしれませんね。

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