現在4歳になる次女が生後1ヶ月を迎えた健診でのこと、産院からデベソを指摘され整形外科の受診を勧められました。
長女も生まれてすぐはデベソだったため、じきに治るだろうと、あまり深く気にしてはいませんでした。
しかし受診した整形外科で、はじめて次女のデベソが「臍ヘルニア」という、本来塞がるはずの臍が塞がらずに腸が飛び出している状態だと知ったのです。
「これは思ったよりも大変な事態なのでは?」と不安な気持ちもよぎります。
ほとんどの子は成長につれてお腹に筋力がつくことで、1歳ごろまでに自然に治るとのことで経過観察を続けることになりました。
しかし、結局次女は1歳を迎えてもデベソ(臍ヘルニア)が治ることはありませんでした。
1歳を迎えてもデベソ(臍ヘルニア)が治らなかったことで、手術が可能な総合病院を一度受診をすることになりました。
病院では臍ヘルニア自体は急を要するものではないので、何歳で手術をするかは両親が決めてくださいと言われました。
そのため、わが家では話し合った結果「本人がまわりとの違いに悩む前に手術をしてあげたい」と、手術が最短で可能な1歳6ヶ月で手術をすること決めたのです。
手術を受ける1歳6ヶ月までの間、ピンポン玉のように大きくなったデベソと日常をともにします。
本人はまだ自分が他の子と違うことを気にするような月齢ではないため、デベソを「ポッチン!」と呼んで自分の身体の一部として認識していました。
しかし、保育園で担任の先生から「他のお友達が次女ちゃんのデベソが気になって触ってしまいます。」との報告が…。
そこで先生からの提案で、通常セパレートタイプの肌着を指定されているところ、お腹が出ないように上下が繋がったロンパースタイプの肌着を使用することに。
保育園側の配慮もあり、その後は問題なくみんなと一緒に集団生活を送ることができました。
また、風邪や感染症になると手術が延期になるため、手術当日までは保育園でのプールを控えるなどの対策も万全にしました。
そして、様々な検査や想定されるリスク、手術の詳細説明などを受け、無事に迎えた手術当日。
まだ恐怖心のない次女は看護師さんやお医者さんにも終始ニコニコした様子で、手術台へ向かいました。
手術台の上で麻酔によって眠っていく次女を見届けて、はじめて「この子は今から手術を受けるんだ。」と実感。
次女のために必要な手術と分かってはいても「大丈夫だろうか」「こんな小さいのに手術を受けさせて良かったのだろうか…」といった不安がよぎります。
夫と手術の成功を祈りながら病室で待機していたのですが、たった数時間がまるで何十時間かのように感じるほどでした。
そして、手術は無事に成功し麻酔後の不機嫌はあったものの、経過も問題なく手術当日の退院が許可されました。
手術の次の日からは、痛がる様子も全くなく保育園に通い、通常通りの生活を送ることができました。
その後の経過観察も良好で、今では見た目にも手術跡が目立たず、デベソ(臍ヘルニア)だったなんて分からないほどになっています。
現在4歳を迎えた次女に、当時の写真を見せて「ポッチン覚えている?」と聞いても何だか分からないといった様子。
自分のデベソのことや手術の記憶は、もう一切ないようです。
当時は1歳半での手術にどうなるかと不安に思うこともありましたが、今となっては家族や保育園と協力して乗り越えたあの日は思い出になっています。