新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についてのタイトル画像
公開 2020年05月18日  

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安について

3,894 View

新生児期の赤ちゃんは、よく鼻づまりを起こすので「母乳やミルクが飲みづらそう」「寝苦しそう」と心配する方も多いはず。小さな鼻の穴にゴミが詰まり、どのようにケアすれば良いのか迷う場合もあるでしょう。ここでは、新生児の鼻づまりの見分け方や予防法、自宅でのケア方法、病院を受診する目安や鼻吸い器についてご紹介します。


目次 新生児の鼻づまりのサイン
新生児の鼻づまりの取り方のコツ
新生児の鼻づまりの原因と予防方法
鼻の奥にゴミがつまって取りにくい場合はどうする?
病院を受診する目安は?
新生児の鼻づまりはよくあること、元気がある場合は様子を見ても大丈夫!

新生児の鼻づまりのサイン

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についての画像1
pixta_42384492_S


新生児期の赤ちゃんは、よく鼻づまりを起こします。

赤ちゃんの鼻の中の粘膜はとても敏感な上、鼻の穴もまだ小さいので、お部屋の気温や湿度のちょっとした変化によって鼻水が出るからです。

新生児期の赤ちゃんは仰向けで寝ている時間が長いため、鼻水が外に流れ出にくく、そのまま鼻の中で乾燥して固まってしまうことも。

鼻がつまると鼻呼吸ができず、授乳のときに乳首をくわえるとさらに呼吸がしづらくなるため、うまく母乳やミルクを飲みこむことができません。

また、赤ちゃんは口で呼吸をするのが下手なため、寝ているときに鼻がつまると、寝苦しそうにします。

これらのようなサインがある場合、赤ちゃんが鼻づまりを起こしているかもしれません。

赤ちゃんの鼻づまりは、生後1~2ヶ月頃に集中的にみられます。

生後3ヶ月頃を過ぎると鼻の穴も大きくなり、次第に解消されていきます。


新生児の鼻づまりの取り方のコツ

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についての画像2
pixta_25479810_S


新生児期の赤ちゃんにとって、鼻づまりで母乳やミルクをうまく飲み込めないのは困りもの。

また、一日の大半を寝て過ごす赤ちゃんにとって、寝苦しそうなのは見ていてかわいそうなので、なるべく早く解消してあげたいものです。

寝苦しいと、寝つきが悪かったり、夜泣きの原因となってしまいます。

おうちで鼻づまりを解消するためには、まず、乳幼児用の鼻吸い器を使って鼻水を吸引して取ってあげるのが効果的です。


電動タイプの鼻吸い器について


鼻吸い器には、口で吸う手動タイプと電動タイプがあります。

今回は電動タイプをご紹介します。

据え置き型とハンディ型の2種類があるので、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。


据え置き型の電動鼻吸い器


電動タイプ据え置き型のメリットは、パワフルな吸引力。

ネバネバとした粘度の高い鼻水もスッキリ吸うことができ、鼻の中のゴミがポロっと取れることもあります。

しつこい鼻水でも短時間で吸い取ってくれるので、ママも赤ちゃんもスッキリ。

吸引力の高さに特化した鼻吸い器です。

デメリットは、吸引力の高い本格的なものであるゆえに、ハンディタイプよりは高価な点。

また、鼻水がたくさん吸える分、場所をとり、使用中の音も大きめです。

コンセントを挿して使用するので、持ち運びにも適していません。

部品もハンディ型や口吸いタイプよりは多いため、お手入れもその分手間がかかります。


ハンディ型の電動鼻吸い器


電動タイプハンディ型のメリットは、持ち運びしやすく簡単に使えるところです。

準備も簡単なので、外出先でも手軽に使用できます。

小さくて場所を取らないので、収納もスペースを取りません。

デメリットは、据え置き型に比べると吸引力が弱いところ。

電池式や充電式のものが多いため、外出先での電池切れの心配や、充電の手間があります。

吸引力を重視するなら据え置き型、手軽さや持ち運び重視であればハンディ型をオススメします。

赤ちゃんとの相性や、ママやパパの使いやすさに合わせて選ぶと良いでしょう。


その他の鼻づまり対処法について


鼻水を吸い取るだけでは鼻づまり自体が治るとは限りませんが、鼻水がうまく吸引できれば、赤ちゃんも大分呼吸が楽になるはずです。

鼻吸い器を使用する以外にも、あたたかいお風呂で沐浴すると湯気で鼻の粘膜が湿って呼吸もしやすくなり、粘膜の腫れも引くという効果が期待できます。

それでも赤ちゃんが苦しそうにしている、ぐずぐずと機嫌が悪いというときは、一度病院に相談してみましょう。


新生児の鼻づまりの原因と予防方法

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についての画像3
pixta_53700478_S


鼻づまりは、空気が乾燥する冬に特によく起こります。

鼻水が乾燥すると、鼻の中でゴミになり、つまりがちになるからです。

冬の間は特にお部屋の気温や湿度にも気を配り、適度な湿気を保つように工夫をしましょう。

赤ちゃんの布団やベッドは、エアコンやストーブの温風が直接当たらないところを選んで置くようにします。

そして、部屋が乾燥しないように洗濯物を室内で干したり、濡らしたバスタオルをぶら下げたり、観葉植物を置く、加湿器を使用するなどして湿度を保ちましょう。


鼻の奥にゴミがつまって取りにくい場合はどうする?

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についての画像4
pixta_40756592_S


赤ちゃんの鼻の奥の方にゴミなどが詰まっていて気になる。

そんなときは、ベビー綿棒や市販されているベビーピンセットを使って、取り除きましょう。

ベビー綿棒は、通常の綿棒より細く作られていて赤ちゃんの小さな鼻の穴には使いやすく、ベビーピンセットも安全なように先が丸く作られています。


ベビー綿棒を使用する場合


ベビー綿棒を使用するときのコツは、綿棒の先を鼻の穴に沿ってクルクルと回しながら鼻の中のゴミを絡め取ることです。

やさしく綿棒を回しながら汚れをこそげ取るようにし、少しずつ手前に引っ張って鼻の穴から出しましょう。

鉛筆を持つようにベビー綿棒を持つと、使いやすいです。

注意することは、綿棒を鼻の奥に入れすぎないようにしましょう。

一気に取ろうと綿棒を奥に入れてしまうと、ゴミをますます鼻の奥に押し込んでしまうことがあります。

奥のゴミは無理に取ろうとせずに、目に見えているところだけお手入れすればOKです。


ベビーピンセット使用する場合


大きなかたまりは、ベビーピンセットを使うと便利です。

鼻の中が乾燥しすぎていると、鼻の中のゴミを引っ張ったときに粘膜を傷つけてしまうので気をつけましょう。

奥にあるかたまりを取ろうとして、ピンセットの先を鼻の奥まで入れてしまうととても危険です。

穴の入り口見えているものをお手入れするようにしましょう。


ケアのタイミングについて


赤ちゃんのデリケートな鼻をケアするのは、不安だという方も少なくないでしょう。

新生児の鼻の穴は小さい上、お手入れをしようとすると嫌がって動こうとする場合が多いので、無理に取ろうとすると鼻の中の粘膜を傷つけてしまう恐れもあります。

赤ちゃんが嫌がって動かないように誰かにおさえてもらうか、お包みや大判のバスタオルでしっかりと赤ちゃんを包み、足や手をバタバタと動かさないようにしっかり固定しましょう。

そして、お手入れのタイミングは、お風呂上がりで鼻の中のゴミがやわらかくなっているときがオススメ。

ガーゼやタオルをお湯でしぼり、火傷しない程度に冷ましたものを赤ちゃんの鼻に当て、鼻の中を湿らせるのも効果的です。

鼻の中のゴミは、泣いたタイミングで自然に出てくることも多いので、鼻のお手入れも毎日習慣的にやる必要はありません。

あまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。

奥に黒いものがつまっている、かさぶたがはがれて出血しているなど、酷い場合は医師に相談してみましょう。


病院を受診する目安は?

新生児の鼻づまりの対処法。鼻吸い器の種類や、病院を受診する目安についての画像5
pixta_29982000_S


鼻水が出ていると、「風邪かな?病院に連れていた方が良い?」と心配になる方も多いでしょう。

しかし、鼻水は身体が本来持っている防御機能によって出てくるものであるため、ほとんどの場合は受診の必要がないでしょう。

いつもと変わらずに元気で機嫌も良く、母乳やミルクも良く飲んでいるのであれば、様子を見てもOKです。

ただ、せきが出ているようであれば、のどに炎症が起きている可能性もあります。

せきが強くなるようなら、早めに病院を受診しましょう。

風邪、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎ということもあります。

また、母乳やミルクの飲みが良くない、元気がない、あやしても機嫌が悪いというようなときも、早めに医師に相談をしましょう。

鼻づまりの症状だけのときは耳鼻咽喉科を、ほかの症状もあるときは小児科を受診することをおすすめします。

とはいえ、新生児をつれて病院に行くのは待ち時間などが不安です。

事前に調べて、ネットから予約できる病院などを選ぶと良いでしょう。


新生児の鼻づまりはよくあること、元気がある場合は様子を見ても大丈夫!


口呼吸が苦手で、鼻の穴が小さい新生児は鼻づまりを起こしやすいものです。

鼻水が出るのは身体に備わった防衛機能でもあるので、赤ちゃんが元気で母乳やミルクをよく飲むようであれば、あまり神経質になり過ぎずに様子をみましょう。

それでも気になる場合は、1ヶ月健診で医師に相談してみましょう。

せきが出る、赤ちゃんの不機嫌が続く、母乳やミルクをあまり飲まなくなったなど、鼻づまり以外の症状があるときは、かかりつけの小児科に相談しましょう。


Share!