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公開 2020年11月10日   更新 2023年08月16日

生後4ヶ月の赤ちゃんの発達は?過ごし方や寝かしつけのコツもご紹介!

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生後4ヶ月は、首すわりが安定して活発に動き始める時期です。この頃の赤ちゃんの体はどのように発達し、どのように過ごすのでしょうか?そして、寝返りやお座り、離乳食はいつ頃から始まるのでしょうか?ここでは、生後4ヶ月の赤ちゃんの生活リズム、授乳、寝かしつけ、3~4ヶ月健診や予防接種、お部屋の安全対策までご紹介します。


目次 生後4ヶ月の赤ちゃんの発育、発達
生後4ヶ月の赤ちゃんの授乳、ミルク
生後4ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけ
生後4ヶ月の赤ちゃんの過ごし方、お世話
産後4ヶ月のママの身体、生活
好奇心がますます旺盛に!
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生後4ヶ月の赤ちゃんの発育、発達

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生後4ヶ月の赤ちゃんのからだは、どのように発育しているのでしょうか。

首すわりや寝返り、便の様子についても見ていきましょう。


生後4ヶ月の赤ちゃんの発育


【体重・身長】

生後4ヶ月の赤ちゃんは、1ヶ月平均で450~560gほど体重が増加すると言われています。

まだ、著しく成長と発達をしている時期ですが、今までの体重の増え方よりはゆるやかになっていくでしょう。


厚生労働省が実施している乳幼児の身体発育調査(平成22年度調査)によると、生後3~4ヶ月の平均体重と身長は、

・男の子 体重6.63kg 身長61.9cm
・女の子 体重6.16kg 身長60.6cm

という結果が出ています。

この結果はあくまでも平均値です。

赤ちゃんは、生まれた時の体重や身長は赤ちゃんによって違い、大人の体重や身長のように個人差があります。

母乳やミルクをよく飲み、おしっこやうんちもよく出ていて、機嫌が良ければ問題はないでしょう。

ただ、母乳の量が十分に足りていない、赤ちゃんが母乳をうまく吸えていない場合は、母乳外来などで相談してみてもいいかもしれません。

また、体重増加が激しく、赤ちゃんが太りすぎなのでは?と心配するママもいるかもしれません。

赤ちゃんがどんどん活発に動くようになってくると体重の増加は次第にゆるやかになりますので、心配いらないことがほとんどです。


【便】

赤ちゃんは、水っぽい便が1日に数回見られることが多いですが、個人差が大きいです。

一般的に、母乳を飲んでいる赤ちゃんの便は黄色っぽくやわらかめで、ミルクを飲んでいる赤ちゃんの便は黄土色っぽくややかためです。


普段よりも便の回数が減っていたり、下腹部がいつもより張っていてかたい場合は便秘の可能性もあります。

母乳やミルクをよく飲み機嫌が良いのであれば、マッサージをしたり、綿棒かんちょうをしたりして様子をみましょう。

マッサージは、お腹に「の」の字を書くようにやさしくさすってあげることです。

また、綿棒かんちょうは、ベビーオイルやワセリンを塗ったベビー綿棒の先端が隠れるくらいおしりに差し込んで、円を描くようにやさしく刺激することです。

しかし、

・母乳やミルクを飲まない
・便がかたくて踏ん張っているときに泣いたり出血したりする
・熱や嘔吐がある
・ぐったりしている

などの症状があるときは、小児科を受診しましょう。


【首すわり】

生後3ヶ月頃から少しずつ首がしっかりしてきて、縦抱っこをすると少しの間なら頭の位置をまっすぐ保てるようになります。

そして、生後4ヶ月頃になると、約9割の赤ちゃんの首がすわり、生後5ヶ月が終わる頃にはほとんどの赤ちゃんの首がすわると言われています。

・赤ちゃんをうつぶせ寝させたときに、頭を上に持ち上げることができる
・縦抱きのときにゆっくり手を放しても、頭の位置をキープできる
・赤ちゃんを仰向けで寝かせた時に両手を持ち、45度くらいまでゆっくり引き起こしてみると、頭が垂れずについてくる
 
などすれば、首がすわっていると考えて良いですが、自己判断が難しければ3~4ヶ月健診で医師に判断してもらいましょう。

また、首がすわっているかのチェックは、赤ちゃんの頭がガクンと動かないように、やさしく行うように気をつけてください。


【寝返り】

生後4ヶ月頃になると、仰向けで寝た時に足を上げたり、上げた足を手でつかむようなしぐさが見られるようになってきます。

そして、生後5~7ヶ月頃になると寝返りができるようになります。

最初のうちは、右回りができるのに左回りができなかったり、体の下から手をうまく抜けなかったり、仰向けの体勢からはできるのにうつ伏せの体勢からはできなかったりしますが、何度も繰り返しているうちにできるようになるでしょう。


体重が重い赤ちゃんは寝がえりができる時期が遅かったり、寝返り自体をしないこともありますが、足腰を自由に動かせるなら心配いらないことが多いです。

私の娘は体重が重めで、5ヶ月を過ぎてもなかなか寝返りができませんでしたが、寝返りをしようとしているときに一度補助をしてあげたら、それからすぐに寝返りが出来るようになりました。

補助をしてあげることによって、赤ちゃんが寝返りの感覚をつかめたのかもしれません。


赤ちゃんの発育状況には個人差があります。

ここでお話した発育のペースと実際の赤ちゃんのペースに多少違いがあっても、赤ちゃんにはそれぞれ個性があるということを覚えておき、心配なことがあれば3~4ヶ月健診などで医師に相談してみましょう。


生後4ヶ月の赤ちゃんの発達


生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんの視覚や聴力、感情も次第に発達してきて、表現豊かになります。

ママやパパがあやしたり話しかけたりすると、にっこり笑ったり、「キャッキャッ」と声を出して喜んでくれるようになるでしょう。


「あうー」「うっくん」など、自ら言葉のようなものも発するようになります。

これは「喃語(なんご)」といい、乳児が発する意味の持たない発声です。

好奇心も旺盛になり、音がする方に興味を示したり、気になるおもちゃに自ら手を伸ばす子も出てくるでしょう。

赤ちゃんとコミュニケーションが取れ始めて楽しい時期ですので、たくさん遊んで赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう。


生後4ヶ月の赤ちゃんの授乳、ミルク

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生後4ヶ月の赤ちゃんについて、授乳回数や量の目安をみていきましょう。


授乳の回数や量について


生後4ヶ月頃の授乳は、4時間おき、1日5~6回が目安です。

1回につき200mlの母乳またはミルクが一般的です。

生後3ヶ月くらいまでは、赤ちゃんが欲しがるときに授乳するのがメインでしたが、生後4ヶ月頃からは授乳の時間をある程度決めて、授乳と授乳の間隔を次第に空けていくようにしましょう。


離乳食はいつから


離乳食をスタートする月齢の目安は、生後6ヶ月前後といわれています。

首がしっかりとすわり、手で支えてあげると座れるようになるこの頃が、離乳食を始めるのにちょうど良い時期だからです。

赤ちゃんには、哺乳反射というおっぱいを吸う反射が生まれつき備わっていますが、この頃になると哺乳反射が少なくなり離乳に向かっていきます。


今までは母乳やミルクだけだった赤ちゃんが、ママやパパが食事をしているのを見て食べることに興味を持ち始めて手を口に持っていったり、パクパクと口を動かしたりするしぐさが見られたら、離乳食を始めてみましょう。

離乳食をスタートする時期には個人差がありますので、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を開始することが大切です。


生後4ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけ

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生後4ヶ月の赤ちゃんの睡眠について、睡眠時間とリズム、寝かしつけのコツなどをみていきましょう。


睡眠時間とリズムの目安


生後4ヶ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間は、1日に12~16時間といわれています。

生後3ヶ月頃までは、昼夜の区別がなく3~4時間くらいの短い睡眠を繰り返していましたが、生後4ヶ月頃になると、朝と午後にそれぞれ3~5時間のお昼寝をして、夜はまとまった時間眠ってくれるようになることが多いです。

しかし、赤ちゃんにもそれぞれ睡眠のペースがあるので、「寝ている時間が長すぎる」「寝ている時間が短すぎる」と心配しすぎる必要はありません。

大事なのは、自然の眠りを妨げないようにすることです。

成長するにつれて、次第に昼に起きている時間と夜に寝る時間がまとまってくるでしょう。


睡眠時間を安定させる方法


睡眠時間のリズムを安定させる方法としては、決まった時間に眠らせるようにするのが良いでしょう。

お昼寝が長すぎると体内時計が整いづらくなることもあるので、夕方のお昼寝は17時ころまでに済ませると良いかもしれません。


寝かしつけのコツ


寝かしつけに大切なのは、赤ちゃんがリラックスできるように働きかけることと、スムーズに入眠できる環境を作ってあげることです。

赤ちゃんをリラックスさせる方法としては、

・赤ちゃんにやさしくマッサージをしたり、タッチしたりして安心させる
・赤ちゃんにやさしく話しかけたり、子守歌を歌ってあげる

などがあります。

ママの体温を感じて、大好きなママの声を聞くことによって安心し、赤ちゃんがリラックスできます。


赤ちゃんが眠りやすい環境を作るときに大事なのは、

・明かりを暗くし、テレビやラジオなどの音が出るものは消す
・エアコンやストーブの風が直接当たらないようにする
・快適な室温と湿度を保つ

などです。

夜中に授乳やおむつ替えをするときは、なるべく手元だけを照らせるライトなどを使用し、赤ちゃんの目には光が入らないようにすると良いでしょう。


規則正しい生活リズムを送ると赤ちゃんは安心します。

睡眠や授乳のリズムを整えることによって、寝かしつけもスムーズになることが期待できるでしょう。


生後4ヶ月の赤ちゃんの過ごし方、お世話

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生後4ヶ月の赤ちゃんは、どんな風に1日を過ごしているのでしょうか?

生活のリズムやコミュニケーションの取り方、お世話の方法についてお話します。


生後4ヶ月の赤ちゃんとの過ごし方


【生活リズム】

生後4ヶ月頃から夜はまとまった時間眠り、毎朝決まった時間に起きるという生活リズムを習慣化していくことが大切です。

生活リズムを整えるには、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴び、夜になったら部屋の照明を落として静かに入眠に移行できる環境を作ることを心掛け、赤ちゃんの体に朝と夜を意識させます。


また、日中は積極的にお散歩に出かけ外の空気を感じ、毎日同じ時間にお風呂に入ることも効果的です。

昼は、赤ちゃんと会話・抱っこ・散歩をし、赤ちゃんが好きな音楽をかけるなどしてにぎやかに過ごしましょう。

うつぶせ運動や、お座りの練習も体力をつけるのに効果的です。

そして夜は静かに過ごして刺激を与えないようし、スムーズに睡眠に移行するようにしましょう。


【親子のコミュニケーション・遊び】

生後4ヶ月頃の赤ちゃんはの中には、ずりばいができるようになる子もいます。

自分の周りの世界に興味を示し始め、周囲の声にもよく反応し真似をして声を発するようになるので、たくさん声掛けをしてみましょう。

「いないいないばあ」遊びをしてあげると、視界に入っていなくても存在し続けるけるということを赤ちゃんは学びます。

「ばあ」といって顔を出すと、赤ちゃんは声をあげて喜んでくれるでしょう。

鏡で自分の姿を見せてみる、本を読み聞かせてみるのもオススメの遊び方です。


【外遊び】

好奇心が出てきた赤ちゃんは、外の世界にも興味しんしん。

気持ちの良い風や、車の音、お世話してくれる人以外の声、初めて見る建物や植物、乗り物など、散歩は赤ちゃんの五感を刺激してくれます。

散歩をすることにより、適度に疲れて夜にはぐっすり眠れるというように生活リズムを整えられる効果も。

赤ちゃんの体調や天気を見て、午前中の過ごしやすい時間に30分程度を目安に出かけてみましょう。


【おもちゃ】

生後4ヶ月の赤ちゃんには、おもちゃを使って遊ぶ時間も生活リズムの一部として作ってあげましょう。

片手でガラガラを持って鳴らしてあげたり、積み木で木のかたい感触を体感したり、おもちゃのカラフルな色を見たりなどし、おもちゃを通じて五感を刺激してあげると赤ちゃんは喜んでくれます。

親子のコミュニケーションのひとつとしても、おもちゃを使って遊ぶ時間を楽しみましょう。


生後4ヶ月の赤ちゃんのお世話


【3~4ヶ月健診】

3~4ヶ月健診を始め、乳児健診は赤ちゃんの病気や成長、発育を確認する場なので、必ず受けるようにしましょう。

脳性まひ、先天性股関節脱臼、斜頸、先天性心疾患などの早期発見につながる場合もあります。

また、赤ちゃんについての相談や疑問を医師に確認できる機会です。遠慮せずに相談してみましょう。


【予防接種】

一般的なスケジュールでは、生後4ヶ月の赤ちゃんは、

・ヒブ(3回目)
・肺炎球菌(3回目)
・四種混合(2回目)
・(ロタウイルス3回目)

の4種類の予防接種を受ける時期です。

ママの体からもらった免疫が赤ちゃんの体から切れてしまう前に、予防接種をしっかり受けて赤ちゃんの体を守りましょう。


【お部屋の安全対策・気をつけたい事故】

赤ちゃんは、興味があるものは何でも手を伸ばし、自分で口に入れてしまいます。

直径39mmより小さいものは誤飲の可能性があるので、赤ちゃんの手が届かない高さ1m以上のところに片づけておきましょう。


アイロンやストーブなど火傷の危険があるもの、扇風機や観葉植物など転倒の可能性があるものも注意が必要です。

必ず大人が近くで見守るようにしましょう。


赤ちゃんに多い事故には次のようなものがあります。

窒息:やわらかい布団やぬいぐるみ、顔に掛かるカーテンやタオルなど
誤飲:おもちゃ、小物、タバコ、電池、硬貨、化粧品、医薬品、お菓子、豆、お酒など
転倒:テレビ、扇風機、観葉植物など
火傷:ストーブ、アイロン、ポット、ホットプレート、炊飯ジャー、シャワー、テーブルに置かれた飲み物など
感電:コンセントの差込口など
転落:ベッド、ソファ、階段など

昨日までできなかった寝返りやずりばいが、知らないうちにできるようになっていて、目を離したすきに事故につながるということもあります。

お風呂での事故や、上の子が赤ちゃんのお世話をしようとして起こる事故もあるので、赤ちゃんからは目を離さず危険なものは身の回りに置かないようにして、お部屋の安全対策を心掛けましょう。


産後4ヶ月のママの身体、生活

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産後4ヶ月のママの心と身体はどのような状態なのでしょうか?

息抜きのコツと一緒に見ていきましょう。


産後4ヶ月のママの心と身体


産後4ヶ月のママは、ホルモンバランスが乱れたことによる抜け毛や肌荒れ、授乳や抱っこからくる肩こりや腰痛、夜泣きや夜中の授乳などからくる寝不足や慢性疲労など、さまざまな症状が出てくる時期です。

また、妊娠前の体型に早く戻したいからといって、無理にダイエットするのは禁物。

産後4ヶ月のママの体はまだまだ回復途中でデリケートです。

かわいい赤ちゃんの姿や成長に癒されつつも、身体にはさまざまな症状が出てくるときですので、ママ自身の体のケアも意識しましょう。


産後4ヶ月のママの時短家事、息抜きのコツ


乳児のお世話をしているママは、1日中赤ちゃんのお世話につきっきりです。

とにかく意識してほしいのは、息抜きをすること、無理をしないで誰かに頼ること、です。


乳児のお世話をしながら家事も完璧にこなすのは非常に難しいですし、全てを1人で抱え込む必要はありません。

家族、そして行政や民間のサポートに頼りましょう。

また、時短家電の活用もオススメ。

他にも

・夫と家事を分担する
・実母や義母など、家族に手伝いに来てもらう
・ヘルパーや家事代行、ベビーシッターを活用する
・食洗器や乾燥機、電気圧力鍋などの時短家電を購入する
・ネットスーパーを利用する

などが有効です。

家族の手を借りられれば良いですが、遠方に住んでいるなどの事情からできない場合もあるでしょう。

そんな時は、ヘルパーや家事代行、ベビーシッターなど民間のサービスを使うことも検討してみてはいかがでしょうか。

確かに費用はかかりますが、育児と家事にと特に大変なこの時期にプロの手を借りるのも一つの手です。

また、時短家電は今後仕事復帰する場合にも役立つので、購入を検討するのも良いでしょう。


たまには子どもを預けて1人の時間を持ち、息抜きすると心身ともにリセットできます。

ゆっくりお風呂に浸かる、ゆっくりお茶を飲む、本を読んだり音楽を聴いたりしてリラックスする時間を持つと良いでしょう。


好奇心がますます旺盛に!

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生後4ヶ月の赤ちゃんは、だんだんと個性が現れ始める時期です。

発育も成長も、赤ちゃん一人ひとりの個性。

無理せず、赤ちゃんのペースを尊重してあげましょう。


また、産後4ヶ月のママは心身ともにデリケートな時期です。

回復期であるこの時期は無理をせず、家族や行政・民間のサービスに頼り、程よく息抜きをしながら1人で抱え込まないようにしましょう。


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