ベビーサインはアメリカの2人の博士によって誕生し、2000年に入ってから世界中に広まりました。
まだ上手にお話できない赤ちゃんとのコミュニケーション手段として人気で、日本国内でもベビーサイン教室が各地で開催されています。
言葉を発することができるようになるのは、口や喉、舌の機能が発達してからになってしまいますが、ベビーサインならその前からでもできます。
ベビーサインを使えば、赤ちゃんがまだ話せないうちから、まわりの人々とコミュニケーションが取れるようにもなります。
この記事では、ベビーサインはいつからできるのかと、おすすめのベビーサインについて紹介していきます。
ベビーサインはいつからできるようになるのでしょうか?
赤ちゃんとコミュニケーションができるベビーサインは、生まれてすぐからおしゃべりが上手になるまでの間で、いつでも始められます。
いつから始めるべきという目安はないので、普段の赤ちゃんへの語りかけのときに積極的にベビーサインを使うようにし、手の動きを見せてあげるようにしましょう。
周りの人が赤ちゃんにベビーサインを繰り返し示してあげることによって、赤ちゃんにもだんだんとベビーサインがわかるようになってきます。
個人差はありますが、赤ちゃんがベビーサインを使って返事を返せるようになるのは、おすわりができるようになるくらいから。
このころの赤ちゃんは、以前に比べると手先を動かせるようになってきますし、好奇心も高まってきています。
自分からお話したいと思うことも多くなってくるので、周りの人がベビーサインを見せてあげるとそれを少しずつまねするように、コミュニケーションを取れるようになってくるでしょう。
あんよができるようになるころは、赤ちゃんの言葉への理解度がさらに高まっている時期。
ベビーサインをより早く覚えられるようになり、使えるサインも増えてくるようです。
ベビーサインを始めると、赤ちゃんにことばをかけ、身振りを示してあげる機会が自然と増えていきます。
そうすると、赤ちゃんがことばに触れる機会をたくさん作ってあげることにつながるでしょう。
赤ちゃんは、毎日たくさんのことばを聞くことで興味を示してくれるようになり、意味や概念が少しずつわかってくるようにもなります。
ベビーサインはいつからでも始められるので、まだ話せない赤ちゃんのことばの代わりになってくれます。
赤ちゃんがベビーサインができるようになってくると、だんだんとことばの使い方も理解できるようになるようです。
赤ちゃんは、自分が話したいことを周りの人に伝えることができるようになるので、もどかしい思いからも解放されるかもしれません。
ことばを話せない赤ちゃんは、してほしいことややりたいことは、泣くことでしか伝えることができません。
ベビーサインができるようになれば、赤ちゃんは泣かずに自分の思いを表現できるようにもなります。
ベビーサインを通して、赤ちゃんは自然とコミュニケーションが楽しいと感じてくれるように。
ベビーサインはことばだけでなく、豊かなコミュニケーション能力を育てていくのにも役立てられます。
赤ちゃんがベビーサインができるようになると、まわりの人々にもいろいろなメリットがあります。
赤ちゃんと過ごす時間が、もっと楽しくなりますよ。
ベビーサインには、「お水」などの欲しいもの、「おしまい」などの自分の意思、「熱い」や「痛い」などの感覚を伝えられるものなどがあります。
赤ちゃんから危ないことや、自分のからだのことを教えてもらうことができたら、周囲の人はもっと安心できるのではないでしょうか。
ベビーサインができると、赤ちゃんは自分から思いを伝えられるようになるので、もどかしさを感じて泣くことが減るかもしれません。
赤ちゃんにとってはニコニコできる時間が増えますし、周りの人は赤ちゃんに泣かれてしまうストレスを軽減することができます。
赤ちゃんの時期にたくさんふれあい、関係を育んでいくことは、子どものこれからの人生の土台になっていきます。
一緒にベビーサインをすることを通して、赤ちゃんとの絆を深めていきましょう。
ベビーサインにはさまざまなものがありますが、以下では12種類のベビーサインを紹介します。
いつからどのサインが覚えられるというものはないので、赤ちゃんと一緒に楽しむ気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。
手を開いて手のひらを横に、指先を上へ向け、そのまま口の前で前後させます。
先ほどと同じ手の形にし、おでこの前で前後させます。
手をグーに握り、手の甲を上へ向けます。
そのまま手首を折ってげんこつを下へ向ける動作をします。
薬指と小指は畳み、ほかの指は開いた形にします。
そして、開いた3本の指を閉じる動作をします。
両手とも親指を小指は立て、真ん中の3本は畳みます。
そのまま手の甲を上へ向けて、手首を左右に回す動きをします。
遊ぶと同じ手の形にし、手の甲は前へ、指先を上へ向けます。
そのまままっすぐ、手を下ろします。
両手をパーにして手のひらを前に、指先を上へ向けます。
そのまま両手を斜め下へ動かします。
両手の指を閉じて揃え、親指とほかの4本の指先とをつけて丸を作るような形にします。
そのまま両手の指先同士を、胸の前でこっつんこします。
何かを持つような手の形にし、そのまま手先を口元へ持っていく仕草をします。
円柱状のボトルを握っているような形にし、それを口へ持っていって飲むような動作をします。
両手を握りこぶしにして、人差し指だけを伸ばします。
人差し指の指先同士を、胸の前で合わせるようにします。
両手を開いて手のひらを外側へ、指先を上へ向けます。
その形のまま、胸の前でまっすぐに下ろします。
ベビーサインは赤ちゃんが伝えたいと思っていることを、しぐさから読み取ることと思われることもあるようですが、それとは少し違います。
まわりの人がまずベビーサインの手本を見せてあげ、いつからか赤ちゃんがそれを覚えて、ベビーサインで伝えてくれるようになるでしょう。
赤ちゃんにベビーサインを覚えてもらおうというときは、まずは日頃から毎日の語りかけと一緒に、ベビーサインを見せてあげるようにします。
もしかしたら最初は見てくれないこともあるかもしれませんが、焦らずに何回も繰り返してみましょう。
絵本の読み聞かせやお歌遊び、手遊びなどを一緒にするときにも、ベビーサインを取り入れてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんと一緒に楽しみながら、ベビーサインを覚えていくことができそうです。
赤ちゃんはベビーサインをすぐに覚えることは難しいですし、いつから確実に覚えられるというものでもありません。
ベビーサインをたくさん見せてあげることで、赤ちゃんのやりたい気持ちを刺激することができます。
ベビーサインをしながら楽しく過ごしていたら、いつからか赤ちゃんがサインを返してくれるようになるかもしれません。
ベビーサインは、まだ話せない赤ちゃんがまわりの人とコミュニケーションを取れるようになる方法です。
ベビーサインを通してことばへの理解も深まっていきますから、赤ちゃんがいつからベビーサインを理解できるかということは気にせず、たくさんベビーサインを見せてあげましょう。
赤ちゃんへの語りかけとともにベビーサインを繰り返すことで、いつからか赤ちゃんからもサインを返してくれるようになるかもしれません。
赤ちゃんがベビーサインをうまくできないときも、たっぷりとスキンシップをとるなど、それぞれの方法で赤ちゃんとの触れ合いを楽しみましょう。