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公開 2020年08月11日  

離乳食後期、進め方の目安は?3回食になったら試したいメニューも紹介

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食事が1日3回になり、生活リズムが整ってくるのが離乳食後期の時期です。生後9ヶ月から11ヶ月頃の赤ちゃんは、食べることにも慣れ、様々な食べ物を口にするようになります。そこで、この記事では、離乳食後期の進め方の目安や、手づかみ食べはどうすれば良いのかなどをまとめて紹介していきます。離乳食後期のおすすめレシピや食材も載せていますので、ぜひ参考にしてください。


目次 赤ちゃんの離乳食が進んで後期になったら
赤ちゃんの離乳食後期の進め方
離乳食後期は「3回食」に
離乳食後期の「手づかみ食べ」はどうする?
離乳食後期から赤ちゃんに与えていい食材は?
手づかみ向けメニューも|離乳食後期のおすすめメニュー5品
離乳食後期は赤ちゃんの「食べたい気持ち」を育てよう

赤ちゃんの離乳食が進んで後期になったら

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離乳食が進んで、赤ちゃんがもぐもぐすることに慣れてきた後期には、使う食材や調理方法のバリエーションが増えてきます。

食べたいという意欲があり、手づかみ食べを始めた赤ちゃんには、手づかみがしやすいメニューも出してあげましょう。

離乳食後期に入ったら、回数を2回から3回に増やし、朝、昼、晩の食事リズムを整えていきます。

1食の離乳食で、主食と主菜、副菜のバランスをとっていきましょう。

そして3回食に慣れてきたら、大人と一緒に食事をする機会を作ってみましょう。

みんなで一緒に楽しく食事をすることで、赤ちゃんが食事をする意欲を高めることにもつながるでしょう。


赤ちゃんの離乳食後期の進め方

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赤ちゃんが9~11ヶ月の頃には、離乳食は後期に入っていきます。

以前と比べると味覚がだいぶ発達していますので、さまざまな食品に慣れてもらうようにし、味付けのバリエーションを増やして食の経験を豊かにしてあげましょう。

この時期は特に鉄分が不足しがちになるので、離乳食で赤身の肉や魚、レバーなどを取り入れたり、鉄分が豊富なフォローアップミルクを追加したりしてみます。

暑い時期などで汗をたくさんかいている時は、こまめな水分補給を心がけましょう。

手の動きも器用になってきて、食べ物を手づかみで食べようとする子も。

切り方や成形方法などを工夫し、手づかみ食べがしやすいようにしてあげましょう。


離乳食後期は「3回食」に

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離乳食後期は、赤ちゃんも2回食にだいぶ慣れてきたころ。

食事のリズムが整うよう、3回食へ移行を考える時期です。

3回食の食事タイミングの例を紹介します。

・6時頃:母乳またはミルク
・10時頃:離乳食
・14時頃 :離乳食
・18時頃 : 離乳食
・22時頃:母乳またはミルク

離乳食が進まないときなどにフォローアップミルクを足すのであれば、離乳食後のタイミングで与えます。

おかゆは5倍がゆ、野菜などは歯ぐきで潰せる硬さ程度を目安としましょう。

ホワイトソースをかけたり、とろみをつけたりすると口当たりが良くなります。

赤ちゃんがきちんとかみかみして食べることができるよう、パパやママといった、周りにいる大人が目の前でお手本になってあげましょう。

大人から赤ちゃんへ食事を与えるだけではなく、スプーンに手を添えて自分で持たせたり、食べ物を握らせるなど、自分で食べる練習を始めても良い時期です。


離乳食後期の「手づかみ食べ」はどうする?

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後期くらいからみられる「手づかみ食べ」は、赤ちゃんが食べる意欲があることを示してます。

手でつかんで食べ物の温度や感触を確かめたり、食材ごとに自分が一口でどれくらいを食べられるのかを試行錯誤したりしているようです。

赤ちゃんが汁物にも手を突っ込んでしまうと気が気ではないでしょうが、心の成長の過程ととらえ、ある程度は見守ってあげましょう。

手づかみに意欲的な赤ちゃんには、まずは持ちやすく切った食材を出してみます。

1cm角に切ったゆで野菜や果物を用意してみましょう。

フォークですぐ潰れるかたさが目安です。

食材を混ぜて焼いた具入りパンケーキや、しらすなどの具を乗せて焼いたトーストを、長さ5cmくらいに切って出すのもおすすめです。

親が気軽に用意できるメニューで、手づかみ食べを楽しく進めていきましょう。


離乳食後期から赤ちゃんに与えていい食材は?

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離乳食後期になると、食べられるものが増えてきます。

バターロールや、ホットケーキミックスを使った料理などもレパートリーに加えられます。

かみにくいきのこ類やわかめなどの海藻類も、後期くらいから少しずつ試してみましょう。

ただし大きいままではなく、細かく刻んでから料理へ入れます。

繊維質の多いねぎやにらなども、繊維を断つように刻んでから加えてください。

赤身や白身魚に慣れていたら、アジなどの青魚にもチャレンジしてみましょう。

小骨に気をつけ、良く取り除いてからあげるようにします。

豚や牛の赤身肉やひき肉も、少しづつ与えてみましょう。

マヨネーズやケチャップなどの調味料は、少量を味付けに使いはじめてみても。

そのままつけるような食べ方は、1歳半ごろからを目安にします。

にんにくやしょうがなどの香味野菜は、風味付け程度にとどめておきましょう。

しょうゆやみそも使えますが、離乳食では食材の味がわかりやすいよう、大人の味付けの濃さの3分の1程度にすることをおすすめします。

新しい食材を試すときは、アレルギーが出るかもしれないことを考えて少量を、病院へ行ける平日の午前中に与えるようにしましょう。


手づかみ向けメニューも|離乳食後期のおすすめメニュー5品

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離乳食後期向けのおすすめメニューを5つ紹介します。

手軽にできる手づかみ食べメニューもあるので、離乳食のバリエーションに加えてみてはいかがでしょうか。


(1)スティックパンのりんごディップ添え


簡単にできる手づかみメニューです。

パンは耳を落とし、縦に5等分のスティック状に切ります。

皮をむいたりんごをすりおろし、少量の水を入れて火にかけましょう。

沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつけ、ディップ状にします。


(2)ほうれん草とツナの卵焼き


具だくさんでやさしい味の野菜たっぷりメニュー。

やわらかく茹でたほうれん草はしっかりと絞って水気を切り、細かく刻んでおきます。

溶き卵に牛乳とほうれん草、ツナを加えて混ぜましょう。

形を整えながらホットケーキのように焼いて、手づかみ食べしやすい形に切って出します。


(3)鶏肉とアスパラガスのクリームパスタ


スパゲッティは、やわらかく茹でてから食べやすい大きさに切っておきます。

アスパラガスと玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで鶏ひき肉と一緒に炒めましょう。

牛乳やお湯で溶いた粉ミルクを入れて弱火で5分ほど煮込み、スパゲッティを加えて一煮立ちしたら、水溶き片栗粉でとろみをつけてできあがりです。

余ってしまった粉ミルクの消費メニューにもおすすめです。


(4)肉じゃが


タンパク質と野菜を一皿で摂ることができます。

牛赤身の薄切り肉は1cm幅に、じゃがいもと玉ねぎ、にんじんはそれぞれ1cm角に切ります。

耐熱容器に全ての材料と調味料を入れてラップをし、野菜がやわらかくなるまで600Wの電子レンジで2分程度加熱したら完成。

粗熱が取れてから、離乳食用のブレンダーで軽く潰してあげると食べやすくなります。


(5)五目うどん


小松菜とキャベツは2cm幅に、にんじんは1cm幅に切ります。

歯ぐきでかみきれないしいたけは、薄く細かく切ってあげましょう。

これらと少しのだし汁を耐熱容器へ入れ、ラップをして600Wレンジで1分半ほど加熱します。

その後粗く刻んだ茹でうどんと1cm角の生の鮭、だし汁を、先ほどの加熱野菜に加えてレンジで1分ほど加熱します。

鮭にしっかりと火を通ったかを確認したらできあがりです。


離乳食後期は赤ちゃんの「食べたい気持ち」を育てよう

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離乳食後期の頃には、「自分で食べたい!」という欲求が強くなる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの意欲に応えられるよう、食べる場所が汚れてもすぐに片付けられるようにします。

また、赤ちゃんが手でつかんだときに食べやすく、汚れにくいメニューも出してあげれば、周りの人も食事の様子をおおらかに見守ってあげられるでしょう。

3回食に移行し、食事のリズムが整ってきたら大人と同じテーブルで食事をする機会を増やしましょう。

食事をしながら、赤ちゃんに食べることが楽しいと思ってもらえるようになると良いですね。


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