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公開 2020年08月08日  

初期の離乳食!おすすめの食材やレシピ、食事の進め方を紹介

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赤ちゃんは母乳やミルクから栄養を摂っています。個人差はありますが、生後数ヶ月経った頃から離乳食を開始し、1歳半前後を目安に大人の食事と同じような形態の幼児食へと移行していくケースが多いようです。離乳食の時期は大きく分けて初期、中期、後期、完了期に分かれています。今回は離乳食初期の食材、調理などのポイント、進め方、おすすめの便利グッズについて紹介していきます。


離乳食はなぜ必要?

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赤ちゃんは、成長する上で必要な栄養を、母乳やミルクから摂取しますが、大きくなるにつれ母乳やミルクだけでは栄養が不足してきます。

とはいえ、赤ちゃんが最初から大人と同じ食事を摂ることは難しく、食材の味に慣れ、口を動かす、飲み込む、歯茎で噛むということを時間をかけて練習していく必要があります。

そうした、普通の食事に移行していく期間に食べるものを「離乳食」と言います。

また、離乳食のは以下の段階に分かれています。

・初期:5~6ヶ月頃
・中期:7~8ヶ月頃
・後期:9~11ヶ月頃
・完了期:12ヶ月~18ヶ月頃

赤ちゃんは、食事を通して生活リズムを形成していくといわれています。

初期は、食べ物に興味を示したり素材の味に慣れたりする大切な時期。

だけど、離乳食を始めることに戸惑い、どうしたら良いのか分からないという方も多いですよね。

そこで、この記事では、赤ちゃんの栄養や、離乳食の進め方などをわかりやすく紹介していきます。


新生児、乳児の栄養

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生後間もない新生児期、1歳前の乳児期の赤ちゃんにとって大切な栄養源は、母乳やミルク、そして幼児食の前段階、移行期である離乳食です。

離乳食が始まる赤ちゃんは、それまで母乳やミルクから得ていた栄養を食事から摂っていく練習をします。

赤ちゃんの身体を形成していく上で必要な栄養素とは何なのでしょうか。

それは、大人と同じ、頭と体を動かすエネルギー源「炭水化物」、体の血や肉をつくる「タンパク質」、体の調子を整えて免疫力を高める「ビタミン」「ミネラル」です。

赤ちゃんの月齢が上がり離乳食が進んでいくと、母乳とミルク、離乳食の1日に摂取する比率が少しずつ変わっていきます。

成長に合わせて少しずつ栄養バランスも考えていくことになりますが、初期で大切なことはまず食事に慣れること。

赤ちゃんが戸惑うことのないようにしましょう。


離乳食を始める時期

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離乳食を始める目安とされているのが、生後5~6ヶ月頃。

一般的には、「離乳食初期」とはこの時期を指します。

しかし、これはあくまでも目安ですので、赤ちゃんの様子を見ながら赤ちゃんのペースに合わせて始めるようにしましょう。

赤ちゃんのどのような姿が見られたら離乳食を始めるべきなのでしょうか。

一つ目は、首がしっかりとすわっていて、大人が支えれば座ることができること。

二つ目は、大人が食事をしている時に、食べ物に興味を示して触ろうとしたり、口を開けたりするような姿が見られること。

三つ目は、スプーンを口に入れた時に嫌がったり舌で押し出したりしないこと。

これらの姿が見られたら、離乳食を始める合図と考えて良いでしょう。

食事環境も赤ちゃんにとって大切なもの。

ゆっくりと落ち着いて食事をとることができるように、環境作りにも目を向けてくださいね。


離乳食初期の進め方や食べさせ方

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離乳食初期は、それまで母乳やミルクしか飲んだことのない赤ちゃんが、初めて「食べる」ということを体験していく大切な時期です。

この時期の食事の回数は1日1回。

そのほか、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげても良いとされています。

食事を通して、アレルギー反応など万が一何かあったときにかかりつけの病院にすぐに相談し受診できるよう、午前中に食べさせるのがおすすめです。

赤ちゃんの授乳の時間に合わせて食べさせてみましょう。

まずは消化の良いおかゆ1さじから始めます。

慣れてきたら、なめらかにすり潰した野菜、豆腐や白身魚を試します。

赤ちゃんに食べさせる時に大切なことは、スプーンを赤ちゃんの下唇に乗せ、自分で上唇で口の中にとりこむのを待つことです。

上手に食べることができたら、スプーンを水平に引き抜きます。

スプーンを強く押し付けたり無理やり食べさせたりするのはやめましょう。

食事を通して赤ちゃんとのコミュニケーションの時間にもなります。

進めていく上で、子どものペースに合わせて無理のないように、「おいしいね」と食事の楽しさを伝えたり、「もぐもぐしようね」と咀嚼を促す言葉かけをしたりしていきましょう。


離乳食初期の調理のポイントやおすすめ食材

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離乳食初期の食材の形状は、ヨーグルトくらいになめらかにすり潰した状態です。

調理のポイントは、味付けはせずにその食材本来の味を生かすこと、熱いと赤ちゃんが食べることができないので人肌程度の温かさにすることです。

この時期の離乳食に調味料は使用しません。

おかゆや野菜を柔らかくなるまでしっかりと煮て、丁寧にすり潰したり、裏ごしして食べさせましょう。

この時期におすすめの食材は、慣れるまでは主食は米、タンパク質はタラや鯛などの白身魚、豆腐。

野菜はニンジンやホウレン草、大根、かぼちゃ、果物はバナナ、イチゴ、りんごなどです。

慣れてきたら、パンがゆやうどんといった他の食材を増やしていくことができますが、新たに食べさせる食材は急に増やしすぎないようにしましょう。

新たな食材を与える場合には、少しの量から始めます。

1日1回1種類を1さじから始めてみましょう。


大変さを感じる人におすすめの便利グッズ

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この時期の調理方法は、一つ一つの食材を柔らかく煮てとろとろにすり潰すというものです。

離乳食初期の頃の赤ちゃんが一度に食べることができる量は少ないですが、作る際に煮る、すり潰す、裏ごしをするといった手間がかかりますよね。

そのため、離乳食作りに大変さや面倒さを感じる方もいるでしょう。

現在様々なメーカーから、簡単に離乳食を作ることができる便利グッズが販売されています。

例えば、作る上で必要最低限なものが揃う離乳食用調理セット、すり潰し裏ごしをする時間を短縮できる多機能なブレンダーなどがあります。

これらを上手に使用していくと時短にもつながるためおすすめです。

また、一度に多く作った食材を冷凍する際に使用する小分けパックもあると良いでしょう。

離乳食1回分ごとに冷凍すると便利ですよ。

小分けパックの種類によって入る容量が異なりますので、確認してみてください。

少し面倒に感じてしまうことがある離乳食作りですが、長い目で見ていくと、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ手間がかからなくなっていきます。

大変さを感じる時にもできるだけ前向きに「今だけ」ととらえて、便利グッズを活用しながら楽しく離乳食作りをしましょう。


子ども一人ひとりに合わせた進め方が大切

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離乳食初期段階の作り方や進め方、おすすめの便利グッズなどを紹介しました。

いざ離乳食を始めたものの、あまり食べてくれないこともあるでしょう。

そのような時でも焦ることなく、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ進めていくなどしましょう。

調理が何かと大変というイメージのある離乳食ですが、時間が経ってみると懐かしく感じるもの。

1日1回食だったものがいつの間にか3回食になり、あっという間に幼児食へと移行していきます。

食事の基礎を培う離乳食期の赤ちゃんが、楽しさを感じることができるよう、手助けしてあげましょう。


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